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駆け上がりでございます。
平成30年 2018.1.30&4.30
文章と用語を修正
令和7年 2025.12.18
不明な文言を修正
《現像後、カーリング癖を持つフィルム》
今回は用いたフィルムの現像・乾燥アトの姿で
話を持ちたい思います。
最近は何となく古いものが好まれるのか
フィルムを使ってみたいと思う方が増えた感じ。
何気に、うれしく思うこの頃です。
ところで、今回の対象フィルムは
ブローニーフィルムの『120』です。
時折使うことがあるもの。
ローライ(ROLLEI)レトロ400
※ モノクロフィルム(白黒)

※ 木の箱、とても軽い。
いきなり余談となりますが
フィルムケースにローライ(ROLLEI)表示が
見られますが、
カメラのローライフレックスとの関りはない
ようです。
以前、何年か前、定かではありませんが、
AGFAの系列会社が商標名ローライを冠し
同系列のフィルムをいくつかアレンジ生産へ、
と聞いたことがありますので、これがそうかも。
でもね。
仮にAGFAであろうと、使いやすければ
何ら問題はないと思うところ。

※ ドイツ製
少々承知することを表すと、
このフィルムの粒子は結構細かい
と思うのです。
そのためか、プリント後もよいとの評判を
カメラ仲間の間でも持つ様子。
そして、このローライ、箱入りは10本。
まだ半分ほど残っています。
期限を見ると、2011年。
5年以上、経っています。
「何か不満があったのか?」
これほど残っているとは少々不思議ですが
カラカラと頭を振ると思い出すことが一つ。
過去のメモではフィルムベースに触れた
書き込みが目に入ります。
この部分で記憶がよみがえり
「ああ」
となります。
そこでフィルムを一つ取り出し
フィルムベースを確認してみます。
ベース部分がアセテートポリエステルか
それに近いものですが、薄いのです。
そのためか、現像後の乾燥を行うと
カーリング!
クルクルと巻いてしまうのです。

※ これでもかなり伸ばしていますヨ。
こうなると、巻いてしまうと、
フィルム切断の手間がかかります。
早い話、いかに粒子が細かく、
画像がなめらかであっても
面倒な想いが駆け上がり的には膨らむところ。
たとえば、印画紙とガラス板に挟み
コンタクトプリント(べた焼き)を作っても
フィルムのカーリングの強さのため
暗室で、もぞもぞして時間がかかるか
印画紙を無駄にしてしまうことがあるのです。
カメラ仲間から
「ヘタクソ」
と言われましたが、少なくとも、
駆け上がりとの相性は悪い感じ。
とはいえ、このカーリングの件を除けば
適正な現像を行うことで粒子は細かく、
「きれいな画像が生まれる!」
それは期待できると思っています。
ですが、少々研究心が必要なフィルム。
その点アリか、と。
アトでほかにもヨーロッパ産のフィルムを
試してみました。
すべてではないにしても
「どれもフィルムベースは薄い!」
と思うところ。
英国産のイルフォードも
『扱い難い』との思いはありませんが、
カーリングの傾向は幾分かありますよね。
ですから、フィルム乾燥時はその先端の角に
重りをしっかりあてます。
普段の乾燥時の対応以上にです。
ほかに、駆け上がりの経験ですが、
注意すべきはフィルム『端』の真ん中に
安直に重りをかけると
重さで巻き傾向が強まることもありました。
『ご注意!』です。
一方、
カーリングの心配をした覚えがないフィルムは
コダックと富士ですね。
ここでは白黒の話になりますけど。
安定していると思います。
もう少し触れると、この二つに限り
フィルムベースの厚みは
コダックの方がまさっている感じ。
だからと言って、
富士が「ダメ」の意味ではありません。
物理的な厚みが違うという意味。
個人的には両者ともに重宝なフィルムと思い
安定かつ安心して使っています。
それで、今、使用頻度の高い順で表すと
TMAX400とACROS、次にイルフォード。
ということで、
駆け上がり的に捉えたフィルム感を表しました。
ともあれ、好みによるでしょうけど。
フィルムには現像、乾燥アトにて
カーリングの個癖を持つものがあることも
承知しておくとよいかもしれません。
今回はここまでです。
お付きあいいただきありがとうございました。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成29年6月6日)

