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駆け上がりでございます。
平成30年 2018.2.25
文章と用語を修正
令和7年 2025.12.6
不明な文言を修正
「長巻・ロールフィルムが現れた!」
今回はフィルムに触れてみます。
白黒、モノクロームです。
古い長巻きフィルムが出てきた!
今回のはじまりはココから。
壊れたカメラなどが詰まった箱をガサゴソ、
すると、懐かしいものが出てきました。
長巻フィルムです。
ロールフィルムの方が馴染みやすいでしょうか。
パトローネにフィルムが詰まった単品ではなく、
100ftの長さのフィルムが収まったもの。
※ 100ft(フィート) = 30.5m
暗所(ダークバッグとか)で
小出しに切り簡易パトローネに詰め
使用していましたよね。
目の前に現れたのは二つ、
「よくぞ、まだ持っていたな」
と驚くところ。
パッケージを見ながら思い出すことを連ねると
一つはネオパン400のプレスト(PRESTO)。
※ フジフィルム FUJIFILM NEOPAN


販売は1986年ですね。
誕生から30年以上経っていますヨ。
古いものです。
扱う人は多かったと思います。
駆け上がり的にはISO400の感度が好み。
でも、残念、生産終了なんですね。
そして、今はデジカメ、スマホに押される時代
「フィルムカメラは抗しきれず!」
といったところでしょうか。
ここでフィルムのパッケージを見ると、
有効期限1998年4月となっています。
うっかり失念したのでしょうか。
中身が入っています。
20年近くもしまいっぱなしで、
もったいないことをしました。
ただ、未練がましいのか
「フィルムは比較的残存性が高い」
とのカメラ仲間の語りを思い出します。
※ 一般的には撮影済みフィルムのこと。
撮影、現像結果のきれい云々は別として、
像は浮き上がってくるかも・・。
話を戻しますね。
もう一つは、これ、もっと古いですね。
ネオパンのSSです。


缶が汚れています。
「ウワー」
という感じ。
このフィルムが生まれた時は古く、
メモを見ると1952年。
師匠の文字だから、間違いないでしょう。
そして、ISO100です。
尺度表を見ると、粒状性は粗い方向に向かう
との内容ですが、当時は『微粒子!』で
重宝されていたと聞くもの。
扱う人は多かったようです。
パッケージを見ると有効期限1995年7月。
しかも、プレスト(PRESTO)と同じく新品。
ですが、今は古品、ダメ、たぶん。
結構、無駄にしています。
今、思い起こすと、コダックのTX-400も
使っていたので、どこかで埋没かも。
(フィルムさん、ゴメンです。)

ネオパンのパンとは?
ところで、カメラを持ち寄って
ワイワイやる仲間の中には、
時折、この『パン(NEOPANのPAN』って?
「何?」
と聞く人もいますので
それに触れてみます。
と言っても、一言ですけど。
パンクロマチックフィルム
(panchromatic film)
コレの略ですね。(大きく捉えれば)
以前、よく耳に入りましたね。
30年ぐらい前、いやもっと前かも。
かつてカメラ仲間の先輩の中に
ウンチク語りが好きな人がいました。
適当に聞いていると叱られます。
「しようがないな」
と思いながら聞いたものです。(笑)
でも、おかげで、今、ここに表すことが
できるのです。
当時の御大に感謝すべきとも思うところ。
で、意味するはコレ。
青く紫の色から赤色の光の可視光線の範囲で感光する!
「それだけですか」と言われそうですが、
でも、そういうこと。
雑学ですね。
あと、もう少し続けてみます。
頭を叩いて振りますと、
ネオパンの1600のスーパープレスト
(Super PRESTO)の言葉が出てきます。
※ 今は生産されていません。

このフィルムもなじみの深いもの、
詰めて夕方から夜にかけて使用が多かったかな。
でも、登場が遅かった割には 10年ほどで
姿を消したとの覚えがあります。
デジカメ、スマホの普及の影響が大きい感じ。
さらに価格面でも変化は表れています。
1600のスーパープレストが店頭から消える
その前あたりから白黒フィルムの値段が高く
なりましたね。
平成16、17年(2004、2005年)当時、
量販店で36枚撮り(135mm判)が
1本300円もしなかったのに、ですヨ。
※ 135mm判:24x36mm、ライカ判
その後は上がり続けます。
今と隔世の感があるでしょう。
だいたい、そんな感じでしたよね。
今、思うとフィルム派の天国のような時代が
平成19、20年(2007、2008年)頃まで
続いていたのです。
よき頃でした。
続けて、頭から出てくるのは、コレ、
ネオパンの100 アクロス(ACROS)
まだ現役ですよね。
一番新しいタイプ、平成12年(2000年)頃に
発売されたと思います。
ただ、駆け上がり的にはISO 100タイプより、
それ以上の感度が欲しかったので、
プレスト(PRESTO)を求めていました。
とはいえ、カメラに詰めて三脚を立てれば、
100タイプでも、ね。
「イイカナ」
と思ったことはあります。
(特にブローニー)
結局、用途、使い方次第かも。
さらにもう少し続けると、
他にもネオパンSSS といった、
Sが三つ付いたものもありました。
これはISO 200ですね。
さらにFがついたものもありました。
ですが、これは使ったことがありません。
手持ちには向かないのです。
(ISO 50を切る低感度)
それぐらいしか頭に浮かびませんが、
それでも特殊な印象は残っています。
ということで、雑学事始みたいに
知っていることだけを散りばめましたが、
白黒フィルムもいろいろあり面白いのです。
・・ん、
「面白かった!」
と移り変わりつつありますけどね。
また、今、フジフィルムが作るのは
アクロス(ACROS)のみ。
残念な状態。
ですから、みんなでどんどん使えば、
少しでも長く生産してもらえるかも。
駆け上がりも微速前進でも使い続けたい
と思うところ。
お付き合いいただきありがとうございました。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成29年10月4日)

