【修正】
2017.6.16
2018.4.27
2019.1.8
文章と用語を修正しました。
【画像再掲】2017.6.26
かつてのホームページ内容を修正しています。時系列上、新旧の話が分かりづらいところはご容赦願います。

今回はハッセルブラッドを持ち歩いた話です。


プラナー80mmとともに、片手でブラリ

デジタルの誘惑払い、フィルム携え

目に入る『夏の奥出雲』を切り取ります。


当時(15年ほど前)

僕もハッセルブラッド教信者として

どっぷりとこのカメラにも浸かっていたので

ブラリと持ち歩きの撮影機会は多いのです。


そのためか、ここでは中判カメラでも

「軽易に扱って、どんどん、撮ろうよ!」

こんな雰囲気で言葉を持つことにします。


では、はじめます。

目 次
1 夏の奥出雲
2 ハッセルブラッドぶらり

夏の奥出雲

はじめに、今は夏と秋の境目のころ

仕事の合間を縫って島根県奥出雲の横田

と呼ばれるところに向かいます。


いつものことですが、カメラの携行では

さんざんフィルムとデジタル

どちらを持つかでためらいます。


でも、今回の結論は

中判でフィルムを選ぶことに・・。


「暑いのに、一日中、持てるんか、おまえ」

と自問自答しつつも

ハッセルブラッドへ目が向き決定。


本当は、というと変ですが

チャチャッと撮影して終わろうと思っていたので

デジカメも用意していたのです。


が、それは松江のお宿で

「まあ、いいや」

・・と、留守番を言いつけ、出発。


ともあれ

ハッセルブラッドまっしぐら、一直線。

あとは、ただひたすら電車で奥出雲へ。


向かうだけ・・


ところで、何の目的で訪れたのか

そのあたりの記憶はありません。


ただ

ハッセルブラッドを片手で撮影に興じた!

それだけはしっかり頭に残っています。

(呑気なものです、今思えば・・)


さておき、日頃、訪れることができないところ

「ならば、ハッセルブラッド、フィルムで」

との想いで、好奇心MAX100%が

そのように向かわせたと、今は思うばかり。


ということで、前置きが長くなりましたが

『夏の奥出雲』

その時、歩いて撮った画像を並べてみましょう。


ハッセルブラッド プラナー


はじまりは、実りの秋の近づきを感じさせる

農村の風景から・・

柔らかい感じがします。


撮影しながら、プラナーが

「いいね」

と言っているような気がします。


シャッター音が絶えません。


被写体に、ただ・・ただ・・反応して

シャッターボタンを押していきます。


至福の時間です。


ハッセルブラッド プラナー


ハッセルブラッド プラナー


とにかく、僕の場合

夏の農村部の景色に接すると

ゆったりした感じに引き込まれます。


ハッセルブラッド プラナー


そのうち、意味もなく

あたりをキョロキョロ見回します。

人が「いないかなあ」と思って、ですね。


別に悪いことをして、うしろめたいから

というわけではありません。


ハッセルブラッド プラナー


場所は奥出雲・・島根県側だからかもしれませんが

木次線の駅を離れてから、人と出会わないのです。


「間違いありません」

と強調するほどのことでもありませんが

ホント、人を見かけません。


寒村ではありませんが、静かです。

まあ・・、日中は暑いですからね。

お住いの方々も外には出たくないのでしょう。

と、自答します。


と、話は違うところに進みましたが

地域に関して、もう少し触れてみると

北から横田に進み、さらに南に向かえば

広島県と背中合わせになるようなところ。


このあたりは、島根県内でも町村合併が

かなり進んだとあり、かつて親しみを感じていた

地名がなくなったり、変わったりと

少々、驚きも伴わせてくれます。


「ホント、変わったなあ」

・・とね。

※ 以前、松江に住所を置いたこともあるのです。


何気に、残念な思いを

暑さでゆだる頭の中に醸してくれます。


ハッセルブラッド プラナー


続いて、ソバ畑に出会います。

この時期、白い花が広がっています。


いきなり、写真画像、撮影の話へ

前ピンで被写界深度をかなり深くしましたが

後背は少々淡くなっています。

(でも、これもよしということで・・。)


ハッセルブラッド プラナー


続いて、唐突に出現するのが木次線の線路

・・単線ですが線路は続きます。


そこで、唐突ついでに、個人的に思うこと。


ハッセルブラッドのよさの一つは

暑い一日であっても、それを理由にして

撮影を断念させないところでしょう。


言いたいのは、暑さで「まいったな」なんて

思っても、取扱いを苦にしないぐらい軽い!

ということ。


比較対象のカメラを「何にするか」

との話もありますが、今、画像を見ると

頭に浮かびます。


「暑かったな」

・・も。


ハッセルブラッド プラナー


このアトも、人がいないと思いつつ

交互に足を前に出すことを続けていると

途中、土地の方々と出会う機会を持ちます。


出会いだけではなく、話をすることまで。


それで、耳を傾けてみます。


すると、今年は梅雨の豪雨で木次線沿いは

各所でかなりの被害を受けお困りになった

と言われます。


ですが

「うーん」しか出てきません。


また、お話を聞く以外、何もしてあげられず

歯がゆくなります。


が、しばらくして

一礼をして静かにその場を去ることに・・。


途中、もし政治家だったら

「何かできる?」

なんて思いつつ、気持ちは寄り添いながら

横田の街へ足を進めます。

※ この時、自身を真面目なヤツだと思うのです。

(どうでもよい話ですが)


ハッセルブラッド プラナー


引き続き、木次線に沿って歩くと

途中の駅で引き込み線の一部と思われる箇所に

足を踏み入れます。


見渡すと

使っていない部分の線路が

ぼーっと、熱く、赤く、ゆだっているのか

そんな感じで目に入ってきます。


「暑いのー」

と、一人、口から出しつつ、進みます。


ハッセルブラッド プラナー


やがて、目的地に到達

木次線の出雲横田駅・・デス。

注連縄(しめなわ)がとても際立つというか。

目だつところ。


高校生の子の顔が入ってしまいました。

しかも切れました。

もうしわけない気もします。(苦笑)


もし、これを見て、こちらを向かれたら

笑ってごまかしましょうか。

ハハハ・・。(笑)


(もう少し広く撮るとこうなります。)


ハッセルブラッド プラナー


続いて、せっかくここまで来たのです。

走る電車を撮ります。

こういうタイプのものが走っていました。


ハッセルブラッド プラナー


形状はよくあるものかもしれません。


ハッセルブラッド プラナー


さらに、続くは、ディーゼル車両ですが

トロッコ列車と呼ばれるものです。(↓)


こちらにもレンズを向けましたが

ただ、残念ながら日陰に入ったところで

シャッターボタンを押してしまったこと。


ハッセルブラッド プラナー


取り合えず、記録画像は量産しましたが

ちょっと、残念な想いは残ります。


でも、気にせず、ピーカンのこの日を

「逃すべからず」

と、次はここへ。


「砂の器」で有名な亀嵩

木次線が走っていますが、車両に乗ることなく

基本、歩きで寄ります。


ハッセルブラッド プラナー


駅の表示が陰りましたね。

ここは午前中に通過すべきところだったかも・・。


ハッセルブラッド プラナー


興味深いのはこれなんですよ。

駅の中で、お蕎麦屋さんが営業しています。

もちろん、出雲そば。

亀嵩 : 島根県仁多郡奥出雲町郡村

ともあれ

ここまで、この日、歩いた農道の距離は

軽く20kmを超えることに・・


汗だくの一日となりましたが

金色の稲と青空とたなびく雲が構成する世界で

僕自身が一造物となって面白いのです。


そして、目に入るものが疲れを和らげますから。


ハッセルブラッド プラナー


ここから余談。

ここは無人駅。

ホームであてもなく電車を待ちます。


ふと思い立ち

ミラーにピントをあて線路を写し込もうとしたら

僕自身の姿が中に入りました。


でも、小さくてわかりませんね。


それでは、今回はここまでとなります。

カメラと戯れた、それだけの話ですが

お付き合いいただき、ありがとうございました。

(平成28年5月18日「平成18年9月を修正」)

ハッセルブラッドぶらり

ずいぶん過去の話になりますが

以前「たたら」の話に興味を持ち

このあたりの神社、旧跡を回ったことがあります。


当時は「たたら」に興味はあっても

農村部、広がる農地への関心は持たず

そのためか、今になって

「どうして?」

との思いを持つぐらい

農村に興味を覚えています。


おそらく、なんとなく頭に浮かぶのは、こちら。

農村の姿は絵になる!

そのように個人的には映るからかもしれません。


柔らかい感じを与えてくれますから。

そう思っています。


農耕民族の末裔だから?

そう感じさせてくれる?


ということで、とりとめもなく続けましたが

カメラを持つ動機の一つでしたので

広げてみました。


今回はここまでとなります。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

(平成28年5月18日「平成18年9月を修正」)

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