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駆け上がりでございます。

【修正】2017.6.12&9.5 2018.3.6
文章と用語を修正しました。
【再編集】2017.9.5
再編集項目を加えました。

今回はハッセルブラッドのプロクサーで

アレコレです。


1 プロクサーとは



はじめにプロクサーとは

クローズアップレンズと見なせるもの。

いや、そのものですよね。


カメラのレンズに付け加える装着レンズ。

レンズの虫メガネとイメージした方が

いいかも。


「拡大」と「近接効果」を上げるもの。


ただ、駆け上がりは残念ですが

手元の『CF』以降のレンズは一部のみ。

ですので、ここで触れるプロクサーは

『C』シリーズ。


ハッセルブラッド プロクサー


ファイ(径)『50mm』で装着可能。

対象のレンズはこちら。

 80mmプラナー
 100mmプラナー
 120mmプラナー
 150mmゾナー
 250mmゾナー



くどいようですが

『C』レンズが対象ですね。


ハッセルブラッド プロクサー


駆け上がり的には白タイプの方が

作りがよく見え、好み。


でも、写りは見栄えとの相関関係はない

と思います。(笑)


ハッセルブラッド プロクサー

このタイプ・・文字は掘り込み。


そして、駆け上がりの周辺を見渡すと

ハッセルブラッドを持っていた人は

だいたいこの類を保有。


『80mm』『100mm』のプラナーレンズ、

あるいは『150mm』のゾナーレンズ。

これらへの装着が多かったようですね。


また

「こういうのもありか?」

と思わせる方もいました。

『250mm』のゾナーレンズに付けるのです。


ただ、これは実地使用を見たわけではなく、

作例紹介時「『250mm』とプロクサー使用」

と表記した作品を見たことから、

そのように受けとめています。


ですので、プロクサーの扱いに関して、

基本、撮影者の意図次第でしょう。


でも、師匠をはじめとした先輩方は

こうも言っていました。


『250mm』ゾナーレンズは

「個癖があるし」

「生産時期によっては扱い難し」

なんてことをですね。


要は装着しにくい場合もあるとのこと。

と、上げたり下げたり言葉を重ねながら

基本的に『80mm』に装着した方が

無難な様子。


まあ、似合いますし軽易に脱着できます。

2 仕様的な面



次に仕様的な面に触れると、

アタッチメント装着に関する

ファイ(径)は『50mm』です。


(くどいですが)

(今回の対象は『C』レンズが対象)


そして、バヨネット式(B57)であって、

ねじ込み式ではありません。


プロクサーの装着はもちろん可能ですが、

以外のクローズアップレンズへのそれは

プラナーレンズにもできないのです。


「でも、安心してください」

間を取り持つアタッチメントはあります。

それを使えばプロクサーでなくとも

クローズアップ撮影は可能です。


と、持ち上げつつも、

過去の仲間の言動を思い起こすと、

多くの方は純正のプロクサーに目が向く

でしょう。


人それぞれですけど、ね。


ところで、初めてこのカメラに触れた時

「ハッセルブラッド、商売上手!」

なんてことが浮かんだ覚えもあります。


なぜなら、先ほどから触れてきたとおり

汎用品の利用を許しませんから。


さて、このプロクサーは生産年次で

複数のタイプがあるようです。

『C』レンズでも、白(金属感に溢れる?)

と黒があり多様に目に入ります。


しかも、統一ドイツ以後と西ドイツ時代、

それぞれのバージョンも存在しています。


ハッセルブラッド プロクサー

※ こんな感じですね。


じーっと見ていると、

ハッセルブラッドとカールツアイス

両者の息の長さとともに歴史を感じます。

3 プロクサーを使うと



それではプロクサーの効果です。

その前に『無限遠の位置(距離)』別で

区分するとこうなります。


数値で表されたとおりです。


● 80mmのプラナー Cレンズへ装着の場合

 プロクサー別  無限遠の位置
 プロクサー2.0m  約2.0m
 プロクサー1.0m  約1.0m
 プロクサー0.5m  約0.5m



では、プロクサーの効果(長所)

画質の劣化が小さい!

これでしょう。


つまり、レンズ前に取り付けても

入光量に大きな影響を受けない!

これは大きいですね。


となれば、絞り値を小さくとか、

シャッタースピードを遅くとか

そうした操作なく、


プロクサーの着脱のみで

撮影がスピーディにできるわけです。


結果、撮影の中断時間を小さくできる!

しかも、複数枚重ねた拡大効果も

考慮できそうです。


ハッセルブラッド プロクサー

プロクサーを装着しない場合です。


ハッセルブラッド プロクサー

プロクサー 1枚を装着した場合です。


ハッセルブラッド プロクサー

プロクサー 2枚を装着した場合です。

この応用は結構ありますね。


ハッセルブラッド プロクサー

プロクサー 3枚を装着した場合です。

これは単に遊んでみました。


ハッセルブラッド プロクサー

これは参考です。

黒のプロクサーはこんな感じ。


なお、複数枚使用すれば三脚は必要、

ブレたらしっかり遠慮なく拡大してくれます。





ところで、

駆け上がりは『80mm』プラナーに

プロクサー『0.5m』を装着した場合が

多くありました。


これで近接撮影に臨むのです。

過去のポジを見るとそんな感じ。


たとえば、鎌倉宮の小さな頼朝さん


こちらのようにプロクサーを

一枚ポケットに忍ばせておけば、

ハッセルブラッド片手の撮影範囲が

ぐっと広がるのです。


ということで、今回はここまで。

お付き合いいただきありがとうございました。

また、寄ってください。

(平成28年8月16日)

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