文章と用語を修正しました。
【再編集】2017.9.10
再編集項目を加えました。
今回はレンジファインダーカメラです。
コシナフォクトレンダーのベッサを取り上げてみます。
歩みの遅い当ブログですが、ようやく、このカメラに触れることになりました。
とはいえ、僕は単なるカメラ好事家ですから、専門家が語る気の利いた話はありません。
ですが、経験したことを中心に少々思うところなどを並べていきます。
また、カメラ仲間の先輩(年長者)の言葉もメモから拾い、散りばめていきます。
何と言うか、ユーザーの思いを表す感じですね。
お付き合いのほど、よろしくお願いします。
とにかく、コシナのカメラ、フォクトレンダーは軽量小型、また、リーズナブルな価格設定とあって、お気に入りの一つです。
(求めたのは10年チョイ前になります。)
特に、ベッサはレンジファインダー方式のためか、レンズの焦点距離に合わせたかに見える各種カメラ本体が作られています。
とにかく、個性的でしょう。
ですから、広角、中望遠の各レンズ焦点距離の特性に応じて、特化して画像撮影ができるカメラを望む方にはよいかもしれません。
ただし、焦点距離の異なるレンズを多く持つと、複数のカメラ本体が必要というか、欲しくなることになります。(たぶん!)
そこはちょいと難点かも。(笑)
また、このカメラの興味深い点は純正レンズの他にアダプターを介せば、かつてのライカマウントレンズも使用できるのです。
(L、スクリューマウントのこと。)
すべてではありませんが、その多くの使用が可能となりますから、それも魅力でしょう。
※ キャノンの50mmレンズ セレナーを付けています。
ところで、フォクトレンダーの始まりはヨーロッパ中部のオーストリアですね。
ドイツの光学技術を「どや!」と見せつつ、存在したカメラとレンズの一つの流れ(企業体)と言えるでしょう。
そして、時代は下って、今は日本のコシナが商標の使用に至る!
さらにフォクトレンダーの名称に加えて、関連するレンズ名称も使用し生産している(た)のです。
継承者と見てよい存在でしょう。
ともあれ、レンジファインダーカメラと交換レンズの製造は多くのカメラ好事家に知られているのです。
(僕もその端くれとして入るつもり。)
しかし、コシナがフォクトレンダーを扱う時代は、残念ながら時代の流れがそれを受け付けるには速く進み過ぎていたかもしれません。
コシナが生産を始めた頃はデジタルカメラが世に大きく出回りはじめる頃と重なりますからね。
ですから、フィルムカメラへの関心を持つ人はともかく、さほど思い入れのない人の目に留まる機会は残念ながら「なかったかな」と思うのです。
その点で会社は営業的に厳しかったかもしれません。
憶測ながらも、長期にわたって生産が続けられた製品は少ない!というか、あまりなかったように思います。
でも、カメラとレンズでよき製品を生み出していることは間違いないでしょう。
少なくとも、僕は愛好家の一人ですから。
と、話が違う方向に向かいましたが戻します。
ここで唐突ながらも、ベッサに関し承知している範囲を表してみます。
まず、このカメラは24x36mm(35mm判)、ライカ判のレンジファインダーカメラです。
(パトローネタイプのフィルムカートリッジ)
「ああ、そうそう」という人も多いでしょう。
そこで、最初に登場したのはこちら。
ベッサL(Bessa L)
これの特徴的な点はファインダーがなかったのです。
目測で距離を推し量るカメラですね。
マウントは『 L マウント』。
ここで脱線ですが「目測カメラ」のたとえをですね。
いくつか挙げてみます。
でも、たとえがいささか特異かもしれませんけど、ご寛容のほど。
チェコスロバキアのメオプタ社製。
これは古い目測カメラ、かつスプリングカメラです。
(120mm ブローニーフィルム)
これもチェコスロバキア製の35mmライカ判タイプ。
池袋でよく持ち歩いていました。
でも、これはピントが合いにくい?!
ブレブレ大生産の思い出があります。
脱線しましたが、単に目測カメラは古い時代に多い!と言いたかったのです。
ですから、コシナはいろいろと面白いものを作っていた(いる)と思います。
再び、ベッサに戻ります。
今度は色です。
このカメラはいくつかの色がありました。
こんな感じだったと思います。
シルバー |
---|
ブラック |
グレー |
オリーブ |
一般によく目に付いたのはオリーブでしょうか。
ちなみにベッサL(Bessa L)は1999年登場、コンピューター2000年問題で騒がれた時ですね。
なぜか、これで覚えているのです。
でも、このカメラと2000年問題は何も関係ありません。
また、数年経つと、こういったカメラが登場します。
ベッサBessa R2A |
---|
ベッサBessa R2M |
ベッサBessa R3A |
ベッサBessa R3M |
ベッサBessa R4A |
ベッサBessa R4M |
まとめて書けば早いのですが、一つずつ並べてみました。
そして、このあたりのカメラになると、かなり使い勝手がよいのです。
シャッターと対応レンズ(焦点距離)区分で見るとこんな並びでしょう。
R2A | 電子制御 絞り優先AE |
---|---|
R2M | 機械 |
R3A | 電子制御 絞り優先AE |
R3M | 機械 |
R4A | 電子制御 絞り優先AE |
R4M | 機械 |
R2A | 0.7x 35,50,75,90mm |
---|---|
R2M | 0.7x 35,50,75,90mm |
R3A | 1x 40,50,75,90mm |
R3M | 1x 40,50,75,90mm |
R4A | 0.52x 21,25,28,35,50mm |
R4M | 0.52x 21,25,28,35,50mm |
『A』と『M』の違いはシャッターですね。
ただし、どちらも電池は必要となります。
発売時期は『A』が先行だったかな。
そのアトでマニュアルタイプの『M』が出たと思います。
チラッとコシナ関連を見ると『A』は2004年『M』は2006年となっています。
記憶は確かでした。
ところで、僕はなぜか35mmレンズを持っていたので、2008年にR2Mを扱ってみることにしたのです。
さらに、こんなこともできてしまうのです。
Lマウントレンズ、いわゆるライカのスクリュー式マウントレンズですね。
これが扱えるのです。
そのため、マウントアダプターも合わせて取り寄せます。
これ一つあれば、往年の名玉も『ベッサと合体へ』なんて思いつつ、悦に至れます。
キャノン50mmレンズ セレナーと一緒にしました。
また、話は突然変わりますが、標準レンズの50mmを多用したい人は、ベッサR3A、R3Mがよいでしょうね。
何と言ってもファインダーが等倍、これは構成を考える上では便利と思います。
ここで、参考までにレンズ名称をいくつか挙げてみましょう。
ULTRA WIDE-HELIAR | 12mm |
---|---|
SUPER WIDE-HELIAR | 15mm |
COLOR-SKOPAR | 21,25,35mm |
ULTRON | 28mm |
NOKTON | 35,40,50mm |
HELIAR | 75mm |
他にもあるかもしれませんが、ざっと並べてみます。
手元近くにあるものは35mmと75mmだけなので、あとは過去見せてもらったもの、記憶に残るものを並べてみました。
なんとなく郷愁を感じるような響きのある名前ばかり、この思いだけで触りたくなるでしょう。
(古いレンズ好きの人は。たぶん!)
もし、これで毎日深夜、レンズを磨いていたら。
オヤジ趣味確定です。(笑)
(よくやっていました。)
さらに徹底的に広角で攻めたい人には、ベッサR4A、R4Mということになるでしょう。
※ 僕の主観ですよ。
たとえば、21mmレンズのインドア利用も対象によっては面白いでしょう。
また、街に出かけて高層建物群のスナップ撮りにも向いていると思います。
なお、外付けのファインダーを付ければ、135mmレンズもOKでしょう。
いろいろな点で余裕があれば、試してみてもよさそうです。
あと、ベッサでもう一つ、これも大事と思うものがあります。
それはファインダーの中がスッキリしている!
これは当たり前かもしれません。
ですが、古いカメラ、古いレンズを使用すると、ピント合わせで疲れることは結構あるのです。
ですが、ベッサに古いレンズを使用してもためらうことがない!
これは精神衛生上、とてもよいのです。
当然のことではないか!とわかっていながらも、古いレンズを気持ちよく使用できるプラットフォームのカメラ。
これは真によいのです。
ということで、今回はここまでです。
頭に浮かぶことをいくつか並べてみました。
お付き合いいただき、ありがとうございます。
また、寄ってください。
では。
(平成28年9月15日)
再編集 平成29年9月10日
今回は修正と一緒に新たに項目を起こして思うことを表しています。
まず、ベッサは大概、ハッセルのサブで使っていました。
カラーポジも使いましたが、どちらかと言えば、モノクロフィルムの長巻から切ったものを詰めて、持ち歩いた覚えがあります。
どうして、モノクロになったのか。
それは単純にたくさん撮りたかったということと、自分で早く現像ができる!
理由は単純にそれだけです。
ですから、フィルムの入ったダンボール箱を開けると、撮影・現像済みフィルムが、何を写したのかわからないものまで出てきます。
とにかく、大雑把に撮るほど35mm判は、ふらっと持ちやすい傾向はあるのでしょう。
特に、焦点距離35mm『COLOR-SKOPAR F2.5』レンズはパンケーキタイプに近いのか、小さく軽量ですから、より街撮りに用いていました。
何と言ってもカメラ全体が軽くなります。
そして、操作がしやすくなるのです。
レンズは廉価版でも、この点はとてもお気に入りであったわけです。
また、思い起こすと、それが契機で古いスクリューマウントのレンズも探しましたね。
これはマウントアダプターの存在が大きかった!・・と言えるでしょう。
守備範囲がメチャ広がりますから、面白いのです。
と、こんな感じであらためてベッサを思い出してしまいましたけど。
今も十分使えるカメラと思いますので、もし手に入れることがあれば、コシナのレンズとともに試すのも「楽しむカメラ」の実践となるかもしれません。
ということで、ホント、とりとめもないのですが、今回もここまで。
お付き合いいただき、ありがとうございます。
また、寄ってください。
では。
(平成29年9月10日)