★★★★★★★★★★

駆け上がりでございます。

【修正】
平成29年 2017.8.15
平成30年 2018.3.7&4.29
文章、用語を修正しました。

今回は二眼レフカメラを取り上げてみます。

チェコのメオプタ(MEOPTA)社が作った

フレクサレットVI(Flexaret VI)

個性溢れるカメラと思いますヨ。

※ 平成16年7月

フレクサレットVI

はじめに仕様、スペック的なものに関して

マイメモから並べてみます。


内容はeBayのセラー(SELLER )が

ページに表していたもの。

大丈夫と思いますが、

参考レベルで見てくださいね。

カメラ形式 2眼レフ
枚数 6X6 12枚
枚数 35mm 34枚
35mm判:(24mmX36mm)
そのまま即、撮影とはいきません。
別キットが必要です。

フレクサレット MEOPTA

※ フレクサレットVI(Flexaret VI)


続けますね。


1

ビューレンズ1 Anastigmat 3/80
ビューレンズ2 Belar 3.5/80
2

撮影レンズ Belar 3.5/80
3

シャッターチャージ 回転ノブ式
フィルム 同時巻き上げ
4

シャッター型1 SVS/LV size# 00
(速度) B、 1 – 1/500
シャッター型2 Metax size # 00
(速度) B、 1 – 1/400
5

枚数カウンター 12枚表示
製造年 1961 – 1967
絞り羽根 5枚
セルフタイマー なし



ビューレンズは二種類あるのです。


ところで、駆け上がりの場合、

フレクサレットを通過してから

ローライフレックスにハマるといった

流れを持つ、少々、変わり者。


要はですね。

フレクサレットは二眼レフに深くハマる契機

となったもの。


二眼レフ前哨戦のカメラでした。


とはいえ、

国産の二眼レフを知らなかったわけでは

ありません。


ただ、文字通り知っている程度。

ですからね。

思いが深まる二眼レフカメラの中では

フレクサレットがはじまり。


印象深いですね。

フレクサレットよもやま話

ココからは駆け上がりが承知する範囲で

フレクサレット(Flexaret)について

言葉を持ってみます。


よもやま話ですね。


このカメラは7代(I – VII)に渡って

タイプがあり、当時の東ヨーロッパでは

重宝された様子。


平成16年(2004年)、フレクサレットが

初めて手元にやってきました。


当時、デッドストックを含めて、

市場に多く出回っていたのか、

チェコ製が東ドイツ製のカメラより安価。


それもあってか、eBayなどで、

日本にもかなりの数が流入したと思います。


中古カメラを扱うお店で見かけた方もいる

かもしれません。


フレクサレット MEOPTA


とはいえ、大半はタイプⅣ以降でしょう。

残念ながら、I – IIIのタイプは見たことが

ありません.


あまりにも古すぎてオークションでも

登場する機会が少なかったようです。


その背景を探ると、おそらくですが

フレクサレットのファインダースクリーン、

ピントグラスがくもりガラスであること。


さらに古さも加わって実用に向かず。

人気が出なかったのかも?


ということで、IV – VIIの4タイプを

中心に話を続けていきます。


そこで駆け上がりがこの4タイプから

最良品を選ぶと、こちら。

ズバリ『VI』が一番よかったです。


そのわけは駆け上がりが手に入れた頃、

平成15年から同17年にかけては、

デッドストック品も多く出回っていたとあり、

比較的良品が多かったようです。


そして、こうした東ヨーロッパ製品が

日本にも流れ込む契機へつながる歴史を

眺めるとこんな感じでしょうか。


1989年、これがありました。

ルーマニアのチャウシェスク政権の崩壊

また、同年11月9日には、東西ドイツ

「ベルリンの壁」の崩壊が始まります。


以降、東ヨーロッパは旧ソ連の崩壊も加わり、

その影響から民主化を求める政権が

次々と立ち上がるのです。


結果、西欧とのつながりも増すのです。


そうした流れと勢いがある中、

東ヨーロッパ諸国では自国の生産品に向け

「売れるものはできるだけ売り切れ」

との動きが生まれたかもしれません。

(新しい体制ではお金が必要でしょう。)


その背景からか、東ヨーロッパ市場で

購買が追い付かない余剰品

(デッドストックも含む)が

1990年代後半から西側世界へ安価に流出か。


その一例がeBayのオークションでしょう。


ですから、比較的生産時期が遅かった

『VI』『VII』はデッドストック解消として

世に出る機会を得たのではないか、

と、そんな想像が膨らむのです。


おかげで、駆け上がりの場合は

東ヨーロッパのカメラにめぐりあえた!

ということ。


フレクサレット MEOPTA


ところで、比較的機能が安定と言われる

『V』はその生産時期を1960年以前が大半とし、

しっかり使い込まれていたものが大多数だった

という感じ。


ですから、日本に取り寄せても

「こんなんか」と思うものが多く

中古の程度が進みすぎて、

期待はずれのカメラにも見えました。


フレクサレット MEOPTA

これはフレクサレットV(Flexaret V)

 

でも、個体差はあります。

(いいものもあるという意味です。)


フレクサレット MEOPTA


また、先ほども触れた通り、

駆け上がりが目に入れ撮影に使用した

フレクサレットは『IV』『V』『VI』『VII』。


特に、ニューバージョンでよいと思われた

『VII』は意外と壊れやすく、

『IV』はピント合わせに難がありました。

古く、ミラーがダメダメ!


覚えのあるところで、比較的マシなのは

『V』となるわけですが、

さらに堅牢に映ったのは『VI』ということ。

野外によく持ち出した覚えがあります。


今は、いずれも壊れて直す術もなく

まだ見ぬ箱に収まっているところ。

年を経過ぎたのでしょうか。


話は横道にそれますが、

そのためカメラ仲間から拝借した画像を

このページでは貼り付けています。


『V』『VI』です。


ほかに、撮影時を思い起こすと、

ピントグラス(スクリーン)がくもりガラス、

これが近眼には少々つらいところ。


それでも、比較的満足した結果を持った、

覚えがあります。


作例はこちら。

十分活用できるでしょう。

(光量不足は撮影者の腕の問題ですね。)


フレクサレット MEOPTA


もう少し、言葉を続けますと

フレクサレットはローライフレックスほどの

高級な感じはありません。


ですが、二眼レフでロクロク(スクエア)写真を

楽しみたい場合、比較的安価でゲットできる

カメラではあるでしょう。


とはいえ、この語り記事の元は

平成16年(2004年)作成ですので

今は「比較的安価」と言えるかどうか

その点の確信は持てないところ。


それでもかなりの数が日本に流れている

と思いますヨ。


でもね。

外観はともかく機能面はよく確かめないと

壊れたら寂しいですからね。

その点は要注意です。


ここまでとなります。

お付き合いいただきありがとうございました。

また、寄ってください

失礼します。

(平成28年8月3日)

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追記

このカメラのよさは、軽い点ですね。

また、拡大ルーペが貧弱に見えながらも

ピント合わせは信頼感が持てるところ。


フレネルレンズを通して行います。

「少々見づらい、扱いづらい」

という点はありますが、

それでもピント合わせはできます。


なお、当時を推し量るとこのフレネル式は

最新式になる様子。


さらに、フレクサレットのほとんどが

すりガラス(くもりガラス)です。

これも見づらい要因の一つかも。


とはいえ、すりガラスで扱いましたが

特段不満を感じたことはないですね。


なぜなら、ピント合わせに苦労しても

結果は撮れましたから。

概して、よいカメラなのです。


あと、コマ間の乱れ、これもないのです。

一部にそれもある話を聞きましたが

駆け上がりが触れた中ではなかったですね。


ここまでとなります。

お付き合いいただきありがとうございました。

また、寄ってください。

失礼します。

(平成29年9月3日)

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