★★★★★★★★★★
駆け上がりでございます。
2017.10.11
2018.3.5&4.24
2022.1.31
文章と用語を修正しました。
【再編集】
2017.10.11
再編集項目を加えました。
フレクトゴン
FLEKTOGON F2.8/65mm
かつて
eBayのオークションで手元に来たもの。
「ちょっと値が張ったかな」
なんてことが思い起こされますが
当時はお気に入りレンズの一つ。
ということで
今回はカールツアィスイエナのレンズを
取り上げてみます。
フレクトゴン(FLEKTOGON)65mm
このレンズ、画像をご覧になると
「古いなあ」と思われるでしょう。
ラッパのような形状、レトロな風貌。
扱いにくそうな雰囲気もありますが
撮影の際は『50mmF4』よりも
軽いレンズであることも相まって
手持ち撮影の際は長時間携行しても
苦にならずというもの。
広角の程度もスナップ撮影には適している
と言えますし(駆け上がりの個人感)
焦点距離を35mm判で換算すると
だいたい35mmあたりのレンズとなり
使用用途の幅は広いと見なしています。
また、オークションでゲットした当時
想いの一つを取り上げると
旧東ドイツ製のレンズの中では人気の高い
モノでしたね。
日本円でも4万円近くするものであった
記憶があります。
『50mmF4』は後期生産品も多いせいか、大概250$-350$ぐらいだったと思います。
しかし、『65mmF2.8』は400$前後まで伸びましたね。
不思議にMC(マルチコート)タイプでもないのに多くの人を引き付けるのです。
数が少なく希少性が高かったからでしょう。
もちろん、よし悪しは見かけ外観で判断するしかなく機能云々はアト付けとなる感じでしたが・・
ちなみに駆け上がりは『根性なし』のため
その価格はスルー、3万円前後で落札!
(それでも結構思い切った覚えがあります。)
(平成15年)
手に入れるのは容易ではなかったわけです。
きっと
世界中のカメラ・レンズ好きの人たちが
追いかけたのでしょう。
駆け上がりも数年は追っかけ、ハマります。
何度も語ってしまいますが
当時、旧東ドイツ製の中古レンズ中では
とりわけ人を集めるレンズの一つでした。
おそらく、転売目的でオークション買いで輸入していたのでしょう。
たぶん・・
平成13年(2001年)- 平成16年(2004年)のころ
「eBayで見たなあ」と思うものがYahooのオークションにかけられていると映った場合もあります。
「絶対、そうだ」とは言えませんが、そんな受け止めを持ったこともあるほど。
とにかく、人気があった
ペンタコンシックスのレンズと言えます。
50mm との違いは?
ここで唐突ながら比較をしてみましょう。
『50mmF4』と比べると間違いなく重さは
『65mmF2.8』の方が軽かったですね。
レンズ構成を見ても想像に難くないところ。
ただ
形は変わらず似たようなラッパ状です。
その点、兄弟レンズとして見えてきます。
そこで、このアトは
レンズ構成ほかに触れてみます。
受け売りの範疇の内容ですけど
大きなところは押さえられるでしょう。
当時のセラーSELLER(売主さんのこと)が
表した説明書きではこうなっていました。
(駆け上がりのメモから引っ張ったもの)
50mm | 4群7枚 |
---|---|
65mm | 4群5枚 |
とにかく
魅力に映ったのは焦点距離ですね。
もちろん、『65mmf2.8』のこと。
35mm判のレンズに置き換えれば
約35mmです。
ですから
駆け上がりの当時のスナップ写真画像は
『65mmF2.8』と『80mmF2.8』の二つが
ほとんどを占めていました。
さらにここで、ハッセルブラッドの
ディスタゴン60mmと比較した場合。
※ ディスタゴン : Distagon
こちらも35mm判のレンズに換算すると
約33mmです。
広角の度合いがやや強くなりますが
だいたい画角は同じでしょう。
そこで目を向ける先はココ
ディスタゴン60mmの開放F値へ
これは一番小さいものでも3.5です。
開放絞り値が三種
F3.5 F4.0 F5.6
※ F3.5が最も後発
これだけを見る限りでは
フレクトゴンの『65mmf2.8』の方が
明るいレンズと言えるでしょう。
そのため、当時、65mmを魅力のあるレンズ
と捉える人が多かったのかもしれません。
世界中で。
ところで、このレンズを手元に置いた
15年ほど前を思い起こすと
(先ほどもちょっと触れましたけど)
当時の購入希望者は駆け上がり以外にも
日本人はいました。
もちろん、同時に落札はできませんから
落札前の状況を見ての話ですけど。
そこで触れたいことはコレ
当時、東ドイツほかに東欧製品を求めよう
とする動きが日本にもあった!
関心を持つ人がいた!
ということですね。
ですからね。
今も日本で流れる数は結構あるでしょう。
もし関心を持たれた方がいるなら
手に取る機会は皆無ではないと思いますよ。
チャレンジしても、よいかもしれません。
続いて
レンズの数値的なものを表してみます。
こちらもセラーSELLERの説明書きから
引用しています。
(メモ帳経由ですけど)
マウント | ペンタコンシックス |
---|
これは当然ですね。
最短撮影距離 | 75cm |
---|---|
重量 | 480g |
フィルター径 | 86mm |
絞り値 | 2.8 – 22 |
レンズ構成 | 4群5枚 |
絞り羽根 | 8枚 |
繰り返しになりますが
このレンズは人気がありました。
軽くて、なぜか、開放F値が
ハッセルブラッドの広角レンズにはない!
『2.8』の開放絞り値で希少性を感じさせた
からでしょう。
そして
個体数は少ない不思議なレンズ。
と、謎多しで、結び終えます。
かつてのページから修正加筆したもの。
『キエフ(KIEV)88CM』と用いたことから
今回、レンズ回想の一つとして取り上げて
みました。
それでは
お付き合いいただきありがとうございました。
失礼します。
※ 平成17年4月作成を修正加筆
(平成28年12月4日)
再編集 平成29年10月11日
レンズの話の続きです。
このフレクトゴン、街撮り、スナップ撮影に
用いた時、使い勝手がとてもよかった印象が
残っています。
本文でも強調していますが
「軽い」
それで
駆け上がりはペンタコンシックスではなく
『キエフ(KIEV)88CM』と組み合わせ
よく街撮りに持ち出しました。
それで、使用頻度が高くなると
ある日、不幸が訪れます。
「ガシャン」
とした経緯を持つレンズでもあるのです
また、健在である時、カメラ仲間から
エキサクタ(エクザクタ)と呼ばれる
ペンタコンシックスマウントカメラを
見せられ
「これでも扱えるよ」
と言われたこともあります。
※ エキサクタ:『EXAKTA66』のこと
(まあ、そうなんでしょうけど)
このカメラの存在、衝撃的でしたね。
当時、ペンタコンシックスか
『キエフ(KIEV)88CM』のほかでは
このマウントレンズに合うカメラはない
と思っていましたから。
ずいぶん、新鮮に聞こえたものです。
それで
「同じものをゲットするぜ」
と、物欲に駆られた覚えもあります。
そのほか、不思議に思ったのは、こちら。
レンズ生産品全般に関してです。
フレクトゴン65mm F2.8・・
いわゆるゼブラタイプとそれ以前のものは
見たことがあるのですがMCタイプはないのです。
見落としたことも否定できませんが
当時、マニアックに追いかけましたから、ね。
実際、存在していないのかもしれません。
(生産されていない?)
そこで、頭に浮かぶことが一つ。
生産工程で難易度の高い処方が必要だった?
そのため生産数は限定されたのではないか?
との思いが行ったり来たり。
さらに
特定の技術を持つ職人だけで作られた?
とか・・ですね。
特異な存在であったレンズと思うばかり。
もちろん、本当のことはわかりません。
ですが、14、5年前でも
不思議に個体数が少ないものとして
目に入っていたので
何かと興味深く映るレンズなのです。
ということで、今回はここまでです。
お付き合いいただきありがとうございました。
失礼します。
(平成29年10月11日)
こんにちは、私も同じレンズを購入しました。 残念ながら購入したレンズには元箱とカバーがありませんでしたが、レンズカバーはありますか? 写真を送ってもらえますか? できればよろしくお願いします!
コメント、ありがとうございます。
フレクトゴンの65mmは50mmと違ってザクッとした包装で受け取った記憶があります。
箱はなかった・・と思います。
四角い発泡スチロールの箱にプチプチで丁寧に包まれていました。
前玉のキャップはなく、フードもなかった、ですね。
しようがないので、食器の円形タッパーのフタを探して、流用した覚えがあります。
50mmは豊富にあるのに、不思議なレンズでした。
実は今手元にないので(落として壊したので)この程度しか
思い起こせませんが、
フード(サンシェード)に触れたセラーの説明も記憶にないので
少なくとも2000年以降は希少性の高いレンズなのかもしれません。
この程度のことしか、答えられず、心もとない内容ですが
ささやかでも参考になれば、幸いです。