【修正】2017.10.21 2018.5.5
文章と用語を修正しました。
【再編集】2017.10.21
再編集項目を加えました。

オレストゴール200mm

今回は「知っている人は知っている!」

と修飾が付くレンズに触れてみます。


メイヤーオプティックゴルリッツ

発音はゲルリッツが近いようですが

ここは特に触れずに進みましょう。


はじめに、このレンズと出会ったのは

東ドイツのレンズを主な対象にして

東ヨーロッパ諸国の生産品を扱うセラーを

好奇心旺盛に探しまくっていたころに

さかのぼります。

(もちろん、単なるユーザーとしてですよ。)


そして、こちらは

eBayでキャッチして手元にあるものです。


久しく片隅に追いやっていた状態でしたが。

再び目に入ったことを契機に使ってみます。


メイヤー オレストゴール


ところで、最近知ったことですが

この商標名を使ってですね。

新しいレンズが生産されているのです。


ここですよ。

https://www.meyer-optik-goerlitz.com/jp/


どうしても、ドイツのレンズが好きなため

つい、新旧かかわらず目に入ると

取り上げてみたくなります。


魅力を感じますからね。

かつての古き時代からのつながりを

感じることができそうで、興味を持つのです。


ゴルリッツは第ニ次世界大戦終了後

東ドイツで生産されていたレンズです。


今、また、あらためて

統一ドイツで作られている様子。

少々、気持ちが惹かれます。


ただ、統一ドイツ以後のものは手元にありません。

ですので、現代バージョンに関して

言葉は残念ながら持ちません。


もちろん、新品に触れてみたい欲求は

ありますけどね。


でも、好奇心で増やし、扱いがぞんざいになると

レンズたちに申し訳がないので増やさず・・。

と、負け惜しみを言ってみます。


とはしつつも、やはり、関心があるので

何気にゴソゴソと箱を開けたりして

動き出すのです。


とにかく、その名を見たら

過去の、古いものが「あるかもしれん?」と

探します。


すると、出てきました。

まだ使えると思えるものが・・ですよ。

ということで、ここで、冒頭のはじまりの話に

同期するのです。


結局、目に飛び込んできたのは一品のみですが

これは古いころ、正確な時期はわかりませんが

おそらく、1960年代前後でしょう。


少々、見立てに幅はありますが

そのぐらいか、と思うのです。

メイヤーオプティックゴルリッツ
Meyer-Optik-Görlitz
オレストゴール 200mm f4
Orestegor 200mm f4

それでは、いつものボロメモでチェックします。

参考の目安程度の数値が出てきます。


過去、古いレンズを集めたころは

今以上に気持ちが子供でしたから

カメラ仲間の師匠に尋ねまくっていたのです。


おかげで、一応「こんなんかな」程度のものは

記録として残りました。

 焦点距離  200mm
 マウント  M42
 最短撮影距離  約2.5m
 最大絞り  f4
 最小絞り  f22
 絞りばね  15枚
 径  58mmフィルター
 重さ  約580g

じっとレンズを見ると、絞り羽根は多いですね。

数えても途中でわからなくなります。

ですが、何度も繰り返しすと

メモと同じ、15枚を数えることができました。


そして、これをCanon50Dにつけて遊ぶのです。

結果は古いレンズでも大丈夫でした。

一本、現役復帰です。


この瞬間が何とも表現し難いのですが

面白く、楽しいのです。

と、独り言のアフターバーナーを焚きつつ

進みます。


メイヤー オレストゴール


(CANONのキャップがついたままでした。)



メイヤー オレストゴール


使用に際しマウントアダプターをつけます。

ここではKIPONを使用しています。


続いて大事なことというか

当然のことですけど。

ピント合わせはマニュアルとなります。


そして、少々問題なことがあります。

古いレンズの場合

ピント合わせがしにくい時もある!


つまり、ヘリコイドが固くなっているものがある。

そんな時は直ちに解体、分解に向かうべきです。


つまり、必要なグリースを塗る!

あるいは塗油をしてもらうとよいのですが

僕はそのままほったらかしにしていました。


ですので、ダメ!

カックン、カックンとなって

使いづらいのです。

それでも、何とかして使います。


サンプル画像は6年ほど前のもの。


メイヤー オレストゴール

その時を思い出すと

レトロ感が出たのか、周囲の人が見ていました。


本当の理由はわかりませんが

何か変わった人に映ったことは否めないかも。


と、詮無きことを思い出しつつ、次はこちら。


メイヤー オレストゴール

青色は出ています。

コントラストはこれだけで

「すべてよし!」とも言えませんが

「ダメ!」でもなさそうです。


メイヤー オレストゴール


被写体は凍っています。


メイヤー オレストゴール


この時は淡々と撮り続けていた様子。

結構、画像データの量が多いのです。

また、背景は結構ボケます。


50D との組み合わせですから

200mm x 1.6 = 320mm

これが影響したのかもしれません。


メイヤー オレストゴール


順光下で望遠効果はそれなりでしょうか。

絞りはf8程度、あるいはf8-11ですね。


メイヤー オレストゴール


水面はどうでしょう。

一応、レンズを向けてシャッターボタンを押せば

何かが写っています。


今度は建物に向けると白っぽくなります。

逆光に近い斜光では結構白飛びというか

像が欠ける?薄くなっています。


でも、こんなものかもしれません。

通常、逆光であればシルエットで扱いますから

まあ、よいかと、妥協しています。


メイヤー オレストゴール


ここで、メモを見ると

無限遠がちょっとあまいとメモにあります。


いやいや、箱に入っていた理由に気が付きます。

要修理品として、しまっていたのです。

マジで調整しないとダメかもしれません。


とはいえ、不思議なことにピントを合わせて

ヘリコイドを動かし鏡胴を前後すれば

取りあえずは使えそうです。


撮影後の画像を見ると

ひどくピンボケしたものは見当たりません。

何とかなる様子。


今回はここまでです。

気まぐれにメイヤーを引っ張り出しただけですが

お付き合いいただき、ありがとうございます。

また、寄ってください。

では。

(平成29年2月6日「平成23年1月の新宿御苑」)

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再編集 平成29年10月21日

このページは

東ドイツで生まれたレンズを取り上げています。


概して、この種のレンズは

キエフ(KIEV)88CMを扱ったページや

ペンタコンシックスでも同じことを表しましたが

1970年代後半以降のものよりは

それ以前の生産品の方がよかったと思います。

KIEV88CM・・ペンタコンシックスマウント、お作法を誤るとオシャカになるウクライナ製カメラ




年数を数えるごとに

絞りばねのつくりに劣化というか

工作技術の衰えを感じさせるものがありました。


もちろん、「すべてがそうか」と問われると

言い切るものも持ちませんが、少なくとも

目に入ったものはそう思わせました。


ですから、正直なところ

つくりの粗雑さを感じさせるものが

1970年代後半、1980年代にはありますよね。


とはいえ、今回取り上げた

メイヤーオプティックゴルリッツ

オレストゴール200mm f4は違います。


手に取ると歴史を感じるというか

第二次世界大戦後のドイツ技術の伝道師

歴史の生き証人に会う感じを与えてくれるのです。

(ちょっと大げさかもしれませんが。)


基本、撮影でも使用しますが

カメラとレンズのルーツを考える時に

ちょいと手に取り、いろいろな思いの膨らみを

大きくしてくれる存在でしょうか。


とりとめもなく、そんなことを考える対象です。


ところで、実際の使用では200mmよりも

135mmを使うことが多いので

(東ドイツレンズの場合)

「今後の出番も多くはないかな」

と、思いつつも、今回を契機に使用の幅を広げたい

そんなことも頭に浮かぶのです。


優柔不断、フラフラしています。(笑)


メイヤー オレストゴール


※ これはカールツァイスの135mm、後期バージョン。


今回はここまでです。

お付きあいいただき、ありがとうございます。

また、寄ってください。

では。

(平成29年10月21日)