★★★★★★★★★★

駆け上がりデス。

【修正】
2017.6.8
2018.2.26 & 5.1 & 12.18
2022.1.1
文章と用語を修正しました。
【画像追加】
2017.6.15
〇 アイレベル
〇 マウント
〇 シャッター速度目盛
〇 フィルム巻き上げ位置
【再編集】
2017.9.4
『唐突に回想』を追加



今回は威容を誇るかに見える中判カメラ

いわゆるバケペンと呼ばれるPENTAX 67を

取り上げてみたいと思います。


ペンタックス67 PENTAX67


PENTAX 67 いろいろ

漠然と項目に「いろいろ」と表しましたが

ここではランダムに浮かぶことを並べたい

と思います。


はじめに、このカメラ、PENTAX 67

少なくとも僕のカメラの仲間うちでは

バケペンと呼ぶことが多いもの。

バケペンの名の由来は『オバケペンタックス』
風貌からそんな感じを受けませんか・・。

そして

ちょっと『バケペン』って響きがよい感じがしませんか・・。
また、『バケペン』って、メチャでかい印象から、使い甲斐があると思いませんか・・。

と、少々、強要気味にアプローチしつつ

話をさらに広げていきますと


そもそもバケペン、旭光学が売り出したカメラ。

1969年、登場です。


ただ

この部分、明確な資料を持ち合わせません。


仲間うちで聞くと

「1969年ぐらいかな」

ですから・・


ここまで、言葉に表しながら

曖昧で申し訳ありませんが

目安で承知して頂ければ幸いです。


とは言いながらも、根拠となる資料を手元に

持たないだけで、間違いはないでしょう。


とにかく

過去の記憶を紐解くと、このカメラは

僕が『カメラ小僧』のころからの憧れでした。


それは・・繰り返しますが、この大きさ。

「ね、デカいでしょう。」


PENTAX67 バケペン


まるで、35mm判の一眼レフカメラが

形変わらず

そのまま大きくなった

そんな感じ。


ですからね。

重厚長大、デカいものを好まれる方には

この種のカメラがもってこいでしょう。


PENTAX67 バケペン


そして

このカメラでよく言われる特徴は

ペンタプリズムをベースにする

アイレベルファインダーの存在でしょう。


形状を見れば、ほぼ間違いなく

「なるほど!」

とうなづかれるのではないでしょうか。


PENTAX67 バケペン


続いて

カメラ名称の変遷に触れてみましょう。

三回ほど、移り変わりを持つのです。


「早速、表してみましょう」

と言いつつ、再び言い訳がましいのですが

カメラの登場、生産時期は

カメラ仲間の言葉と資料を重ねたもの。


間違いはないと見なしていますが

(やや腰が引けつつ)目安にしてください。

ASAHI PENTAX 6X7  1969年
PENTAX 67  1989年
PENTAX 67II  1998年



そこで、この移り変わりの中で

特徴的な変化と思われるものを取り上げると

こちら。


ミラーアップ機構が、1975年頃の生産品から

付いているのです。


ですから、低速シャッター撮影が従前より

行いやすくなっています。


また

通常、カメラに実装、付いてくるレンズは

基本、こちらとなっていました。

 標準レンズ  105mm

※ 90mm もありました。

(ショップとのやり取り次第ですね。)


PENTAX67 バケペン


アト、大事なことを付言しますと

電子シャッターですから

電池は必要となります。


4LR444SR44 が該当します。


ほかに、67IIもありますが

これは残念ながら、あまり使ったことがなく

67IIが持つ固有のスペックなどに関し

多くの言葉を持ちません。


ですが、基本的なことは変わりませんよね。


たとえば、マウントは6X7、67と同じです。

カメラが登場したころから

最近まで発売されていたレンズを含め使えます。


そのため、PENTAX 67 全般を見回すと

結構、融通の利くカメラと言えるでしょう。

PENTAX 67 基本的な仕様

ここからは、ちょいとパラパラ

・・メモを開きつつ

基本的な仕様に触れてみます。


ファインダー

アイレベルファインダー

ウエストレベルもありますが、ここでは一般的と考えアイレベルを取り上げました。

PENTAX67 バケペン


露出

手動マニュアル方式


マウント

ペンタックス67マウント


PENTAX67 バケペン


PENTAX67 バケペン


シャッター速度

B、1-1/1000 秒


PENTAX67 バケペン


フィルム

120/220(ブローニー)

※ 切り替え可能


PENTAX67 バケペン


フィルム切り替え

圧板の位置変更ですね。

120と220へ、左右にスライドさせて

使いたいタイプへの切り替えを行います。


PENTAX67 バケペン


フィルムバック

なし、フィルムは本体に組み込みます。

フィルム装填部位の分離は不可。


フィルム装填1

フィルムの矢印をスタートマークに合わせます。


PENTAX67 バケペン


フィルム装填2

巻き上げレバーを動かし、カウンター0まで操作

つまり、初動は少しフィルムを巻きあげます。

※ 多くのカメラと同様


PENTAX67 バケペン


重さ

1200g(これは目安です。)


使用し、数値上、取り上げる対象は

この部分になるでしょう。

裏返せば・・

使用で気になるは「重さ」と言えそうです。


また

PENTAX 67IIは次の機能が付加されている

と耳に入れていました。


手元には絶対と言える資料がないので

所有者の言を引用しますね。

目安にしていただければ幸いです。


1

● 絞り優先AE


2

● 6分割評価測光

● 中央重点測光

● スポット測光


3

● TTLストロボ機能に対応


以上です。


ただ、これらは便利と言えば便利ですが

往年のベテランのカメラ巧者によれば

さほど重要なものではなかったようです。

(師匠の言葉を借りています。)


とはいえ

それはベテランだから・・でしょう。


はじめて触れる方には

十分操作性が上がることは間違いない

と思います。

PENTAX 67 のレンズ

では

ここで手元にあるPENTAX 67のレンズを

並べてみましょう。

こんな感じ。


まずは、45mmから・・。

これは軽くて使い勝手がいいですね。


PENTAX67 バケペン


ペンタックス67 バケペン


こちらの画像は、3年ほど前に撮影したもの。

早朝の新宿駅をさすらった際にパシャです。

※ さすらった = ぶらぶらしただけ


ホーム停車中のNEXを捉えて

曇り空の環境で発射前の姿を一枚パチリ。


続いて55mmです。

これは初期のタイプにあたります。


PENTAX67 バケペン


さらに、75mmを並べましょう。

これもよいレンズと思いますが

駆け上がり、個人としては使用頻度、小でした。


PENTAX67 バケペン


そして、もう一つ、165mmです。

ポートレイト・・女性撮りによいと思います。

オーソドックスながらも

バストアップ(バストショット)によいでしょう。


しかし、結構重いのです。

「手持ちは腕力を鍛えましょう」

・・なんてことを、つい言ってしまいます。


PENTAX67 バケペン


ということで、今回はここまでとなります。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

PENTAX(ペンタックス)67に初期の55mm広角レンズで遊ぶ! 渋谷の街を白黒で・・



PENTAX(ペンタックス)67にSMC 45mm F4広角レンズを付け、東京駅の早朝を散策する!



白黒中判カメラ6X7で遊ぶ・・「ペンタックス67」片手の都心散歩!




また、寄ってください。

では、失礼します。

(平成28年8月18日)

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唐突に回想

はじめに

PENTAX 67が手元にやってきたのは

カメラ人生もかなり進んだ

40代に差し掛かるころ、遅めでした。


当時、何気に手元にやってきました。

(勢いで購入しただけ、です。)


そして

目の前に鎮座したPENTAX 67は中古。

新品はとても手が出せません。(笑)

高価な一品でしたからね。


ところで、僕は元来、中判に関しては

6×6への関心が強かったので

カメラケースへの鎮座は済んだものの

動座は長らくない状態が続いていたのです。

(4、5年ほど)


そのためか

このカメラの真の活用は10年ぐらい前から

と、比較的、日は浅いのです。


「どうして、そんな奥手扱いとなったのか」

と言えば


多くの方がご承知のように

このカメラは重く、しかも、あの大きさ。


重厚長大に映る特徴が、街撮りの相棒化には

少々抵抗感が強かった!

というわけです。


それでも

ハッセルブラッドへの熱が冷めたころ

「ヨッコラショ」

と背負って、渋谷、九段、新宿と歩いたことが

思い出されます。


背中に背負うバッグが異様に膨れるので

通りすがりの人に「山に行くのか」などと

声をかけられ、苦笑いをしたこともあります。

(こういう場合、笑うしかありません。)


そんな思い出もあるためか、始まりはともかく

このカメラも結構、感慨深いものがあるのです。


ここで、唐突ながら、自説と言いましょうか

日頃考えていることをお話しすると

(同様の思いをお持ちの方が多いでしょう。)


まず

PENTAX 676X767、さらに67II

いずれもレンズマウントが同じです。


これは本文でも表していますが

三代に渡るレンズを、どの時代のカメラでも

基本的に使える利点を持っています。

本当は『四代』表現が正しいかもしれません、6X7前後期と区分できそうです。

つまり、カメラのタイプでレンズ

(既生産品レンズの使用可能範囲)を

考える必要はないのです。


これはすごいことでしょう。


カメラでレンズの選択に悩むことは

「基本的にない」

と考えられるわけです。

(僕が思っているだけかもしれません・・が。)


そこで、たとえを挙げると

マミヤRZ67RB67

取り上げて考えてみます。


この二つ

まったく互換性がないわけではありませんが

基本的に別々のカメラと捉えた方が無難です。


名称は似ていますし

何となく形状も似ていますからね。

同じように見えてきますが


しかし、異質のカメラでしょう。

(RBの方が無骨、でも頑丈そうには見えます。)


そこで、別々との見なしの評価のもとは

RB67(機械式)ではRZ67のレンズ使用が

できない点。


その逆においては、先ほども触れましたが

可能な場合もあります。


しかしながら、それでも

7mmほど余計に繰り出しを行わないと

「無限遠がつかめない!」とか


そんな制約事項が付くのです。

【ちょっと補足】
マミヤRZ67、RB67には、それ自身の利点は当然あります。
が、ここではファミリー化がされていない点を取り上げてみました。

そこで、これまで挙げた諸々を考慮し

大きく整理すると、PENTAX 67は

レンズ資産を有効活用できる点で優れている!

と言えるのではないでしょうか。

(と、思っています。)


ということで

少々、遠回し的な表現に終始しましたが

PENTAX 67のレンズ使用範囲の幅を

強調させていただきました。


「ちょっと、マッタ」・・です。

しつこいですが、もう少し、お話します。


なお、もう一つ付言すると

このカメラ、時間の経過、経年変化があっても


本体の更新、修理を通じて

6×7タイプの写真撮影ができる優れもの。

(・・と思っています。)


つまり、手間暇を惜しまなければ

長い間、付き合えるカメラの一つでしょう。


・・という流れで続けさせていただきました。

ここで正真正銘、閉じることとします。

お付き合いいただき、ありがとうございました。


また、寄ってください。

失礼します。

(平成29年9月4日)

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