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駆け上がりでございます。
2016.11.23
2022.1.27
画像を追加しました。
【修正】
2017.5.27 2018.2.27 2018.5.23
用語の使い方と文章の修正をしました。
今回はこちらを取り上げたいと思います。
PENTAX 67 55mmレンズ
PENTAX 67 55mm
今回は「一念発起」です。
と、少々大げさな表現ではじめましたが
重いヤツを「よいしょ」と言わんばかりに
保管庫の中からPENTAX 67のレンズ
55mmを出してみました。
レンズのみの画像を表すとこんな感じ。
それでは少々思い出を交えながら
話を進めてみたいと思います。
はじめに、ずいぶん前ですが
ペンタックス67兄弟とも呼びたくなる
PENTAX 67、PENTAX 6×7カメラにほれ込み
都内の街撮りでの使用が常態となっていた
ころがありました。
その際、好んで持ち出したレンズが
55mmなのです。
そして
レンズとカメラを合わせた重さは半端なく
総重量値がメチャ大きくなります。
そのためか、どうかはわかりませんが
今、思い起こすと
駆け上がり自身が風変りに映ったことも
要因でしょうけど。
街で人々とすれ違った、多くの場合
「何だコイツ、何やってんだ」
との視線を頂戴した覚えがあります。
「何だコイツ」は自虐的ですが
少なくとも変わったオジサンがいる!
そのようには通り過ぎる人たちの目には
映っていたのかもしれません。(笑)
でも
それは仕方がないと思うのですよ。
なぜなら、今は性能の良いデジカメが
女性の小さな手でも操作でき、扱えるものが
店頭に並ぶ時代なのです。
そのため、男性、女性にかかわらず
今のデジカメを手に持てば
多少、程度の差はあっても
思いのまま、手軽に撮影でき
それなりの結果が出せると思うのです。
なのに・・
PENTAX 67を振り回すオジサンが
超レトロに映りつつ
「何だ、何だ、この男は?」
と目に入ったのではないでしょうか。
また、いでたちはこんな感じ。
背中に大きなザックを背負い
何やら武骨なカメラを片手で握りしめ
「ヨッコラショ!」と言わんばかりに
レンズを被写体に向けているわけです。
「変?」とはならずとも
「何ごとか?」
と受け止められても仕方がなかった!
それゆえ、このカメラとレンズ
PENTAX 67と55mmレンズを扱った時は
周囲にいらぬ感情を覚えさせぬように
と心がけていたことも然り。
それで、対応はどうしたか、と言えば
街中のどこであっても
奇異に見られたり、声をかけられたりした場合
「アハハ・・」
と笑って返すことにしていました。
(それもおかしいか!(笑))
ともかくも
周辺にはまんべんなく気配りはしていた!
そんな思い出が詰まった!
PENTAX 67 55mm
広角レンズなのです
PENTAX 67 55mm 雑感
続いて
55mmレンズ・・
時代の流れに応じた変化、変遷、代替わりは
どうであったか、触れてみましょう。
いきなり結論ですが
55mmレンズの代替わりは三回(三代)を
数えます。
また
二代目、三代目の方がレンズ径は小さく
扱いやすかった覚えもあります。
さらに、マルチコート化の変化を入れると
四回(四代)を数えます。
ですが
ここでは三回で整理することにします。
このアト、手元に残る初代を対象とし
話を進めて行きます。
ちなみに初代のフィルター径は
100mm です。
※ Φ100mm
デカイでしょう。
そして、このページでは
『レトロ』との表現を使っていますが
カメラ仲間がPENTAX 67 55mmを
『レトロ』タイプと言っていたので
駆け上がりもならって使っています。
どうでもよいと思える話ですが
なぜ、カメラ仲間が『レトロ』と呼ぶか
と言えば
東ドイツで生産されたペンタコンシックス
このカメラのフレクトゴンレンズの形状に
似ているから・・ということ。
確かに
言われれば「そうかな」とも思いますが
基本的にカメラ仲間の内々の話。
レンズ初代の諸数値
ここでは、仕様、スペック的なものを広げます。
古いメモからピックアップしたものですが
このとおり。
参考、目安としてご覧ください。
基本、重さとレンズ構成以外は
手で持って見ればわかるものばかり。
マウント | ペンタックス67 |
---|
最短撮影距離 | 45cm |
---|
重量 | 920g |
---|
フィルター径 | 100mm |
---|
絞り値 | 3.5-22 |
---|
レンズ構成 | 8群7枚 |
---|
絞り羽根 | 8枚 |
---|
ここで重さに触れると
100mm径の55mmレンズとPENTAX 67を
合わせた場合、重量は2kgを超えます。
また
レンズをグリグリしているうちに
過去、使用したフィルムと増感について
思い出したことがあるので
これにも触れてみましょう。
駆け上がりの場合
PENTAX 67と55mmレンズを使用する時は
コダックの白黒TX400を使っていました。
で、増感です。
あるいは、イルフォード
DELTA 3200 PROFESSIONALを
詰めることにしていました。
これも増感使用。
なぜなら
ほとんどの場合、シャッターを押す機会が
手持ちでの撮影であったため。
ほかには
撮影の時間帯が朝と夕に偏っていたことも
関係するでしょう。
単純にシャッター速度が欲しかった!
ということ。
結果、PENTAX 67 55mmで撮ったものは
レンズ粒子「アラアラ」「ザラザラ」感が
満載となるのです。
でも
手持ちでスピ-デイに撮るためには
このやり方を好んでいました。
とはいえ
晴天の昼間時、特にピーカンの時は
オレンジフィルターを使いましたし
それほどでもない晴天状態では
イエローフィルターの使用で対応です。
ほかの場合、くもりでは
フィルターなしの素レンズ状態で
撮影もしていました。
話が飛びましたが
ISO100の撮影もないわけではない!
ということ。
続いて
これは言わずもがなの話ですが
入光量はフィルターを挟めば減ります。
そのため、よい塩梅をつかむために
何度も何度も試行錯誤を繰り返しました。
(いわゆるヘボ?)
撮影した都内の画像
ここからは都内で撮った画像を広げてみます。
(二年前のもの)
画像は単にフィルムスキャナにかけただけ
でも、画角のイメージはつかめると思います。
画質に関しては、残念ながら
現像してプリントアウトしたものとは趣が
やや違います。
これは渋谷をさまよい撮影したもの。
人でごった返すさまを撮りたく
足を運んだ時のパチリです。
以前、この時よりも遡ったころから
人がいっぱい、人の多さが絵になると思い
よく出かけていたので
とまどいを持つことはなかったのですが
カメラが重たいのでフットワークは悪かった!
と思います。
(画像数は少し)
ところで、この時も
人の顔をクローズアップすることなく
「人が多い街なんだよ!」
・・的な画像を収める考えであったためか
被写体の一部として映る人は
トラブル防止のため背中を向けた姿が
入るようにしています。
(眠い画像ですが、ご寛大に)
とにかく
55mmで撮るとこうなるのです。
そして
あと10年、20年と時間が経過したら
「ここはこうだったんだ!」
と言える画像になれば
「いいのだけど」なんて思いつつ
レンズを向けた次第。
(眠い画像ですが、ご寛大に)
また
人の顔が入らないことを意識しながら
周辺ができる限り曲がらない構図を選びますが
やはり、曲がります。
歪曲収差満載!
(仕方がないですね。)
ということで
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
では
失礼します。
(平成28年8月30日「平成26年5月」)
画像追加 2016.11.23
画像を追加、こういうものも撮っていました。
これは渋谷ではなく、新宿の夜の街。
イルフォード
DELTA 3200 PROFESSIONAL
(再び、これに夢中になったころ)
夜、よほど散歩が好きだったのか
でも
怪しいオジサンではありませんよ。
(平成28年11月23日「平成26年2月」)