文章と用語を修正しました。
【画像追加】2017.10.19
二つ追加しました。
・ マグニファイングフード
・ フォーカシングフード
今回はハッセルブラッドのファインダーを
取り上げてみます。
アイレベルファインダー NC-2
1 はじまりは小道具整理から
2 プリズムファインダー
3 NC-2へ
はじまりは小道具整理から
はじめに、どうでもよい話ですが
本日、僕は休みということもありまして
気の向くまま、小道具整理をしています。
そこで、今、手に持っているものは
ハッセルブラッド。
手元にあるハッセルブラッドも
今や、往年の輝きを失ってしまった感じ
ですが
それでも手動でイメージ像を描きながら
あれこれと操作をするのは楽しいものです。
と、ひとりごとを語りながら
ファインダーの箱を開けたのを契機に
早速、話を広げてみましょう。
とはいえ
ハードウエア面で含蓄ある言葉を持ちません。
ですので、アマチュア・好事家として
ものに触れた観点から・・
ということ。
それではアイレベルファインダーのうち
オーソドックスなプリズムファインダーから・・。
プリズムファインダー
基本、ハッセルブラッドにおいて
プリズムファインダーの類は多いですよね。
結構、数を数えると思います。
僕が現在持っているもの
そして
師匠から教えてもらったもの
特に後者はほとんど名称だけになりますが
並べるとこのとおり。
1 | NC-2 |
---|---|
2 | RM-2(これは大きい) |
3 | HC-3/70 |
4 | HC-4(なぜか手元に) |
5 | PM45 |
6 | MP90 |
1 | NC-2の発展型? |
---|---|
2 | PME45 |
3 | MPE90 |
4 | VFC-6 |
続いて
師匠から聞いた話も織り交ぜながら
まとめてみましょう。
【露出計あり】では
便宜上「NC-2発展型?」と表現しましたが
過去の雑誌などを見ると
単純に次のとおり表されることが多いかと。
メータープリズムファインダー
・・です。
これだと総称みたいですが
こうした表され方が実際多いのです。
でも
このあたりの表現云々はこだわることなく
「そうなんだ」
と受け止めることにしましょう。
ちなみに
このブログで登場する師匠と呼ぶ方は
僕のカメラの師範だったオジサンです。
(今はおじいさんです。怒るかな?)
(イエイエ寛容な好々爺です。)
少々、話がそれました、戻します。
ここから
ファインダー内のガラス部分を見ながら
頭に浮かぶことをいくつか並べてみます。
はじめに、ファインダーに何を期待するか!
となれば、この三つではないでしょうか。
〇 グラスを通じ見やすく
〇 ピントを合わせやすく
〇 全体が軽く
当然ですよね。
そこで、少々時代をさかのぼると
かつては『フレネルレンズ』なんてものが
ありまして、登場したころは画期的なものと
されたものです。
でも、ピントはやはり会わせ辛いもの。
そして、それは今あるものと比較すれば
ホント扱い難い代物でした。
そのため、先ほどの三つが揃うということは
とてもありがたく感じるのです。
(個人的には)
今は光学技術がとても進歩・発展した時代
と言えますよね。
続いて
ファインダーの中で変わりダネと呼べるものを
取り上げてみます。
使用にあたっては個人の好みもあって
興味を覚える方、そうでない方と分かれる
と思いますが、コレです。
マグニファイングフード
※ 僕には少々扱い難いもの
基本的に視力のある人にはよいと思います。
ですが、僕を含め近眼・弱視の方には
ちょっと扱いにくいかもしれません。
眼鏡が邪魔になります。(僕の経験則)
と、話が再びそれましたが
プリズムファインダーへ向かいましょう。
取りあげるものは
オーソドックスな部類・カテゴリーに入るもの。
NC-2へ
NC-2です。
また
こちらは『NC-2』の派生型と思われる!
便宜上、呼称を付けていますが
「NC-2 発展型?」
とした露出計メーター付属のもの。
では
ここに挙げた二種類を扱って思うことですが
光学系はどちらもしっかりしています。
以前、ハッセルブラッドと似て非なる
『KIEV(キエフ)88CM』を扱い
写真を撮った経験からも間違いなく
ハッセルブラッドのファインダーは優れている
と思うのです。
少々、話に膨らみを与えますと
ハッセルブラッドのファインダーは
『KIEV(キエフ)88CM』に装着しても
十分機能を発揮をしてくれます。
しかし
その逆は期待しない方がよいでしょう。
まさに経験者は語るですから・・。
(『KIEV88CM』には申し訳ないのですが)
これは『NC-2』です。(↑)
転がるので
マクラにフォーカシングを敷いています。
※ こっちは『NC-2発展型?』
いささか、ウクライナ・キエフに
申し訳ない気もしますが
こればかりはやむを得ないでしょう。
作りの違いですからね。
ほかに補足すると
ここに挙げた二つのファインダーですが
カメラを三脚に据えて撮影を行うのであれば
どちらも遜色なく使用できます。
さらに
フォーカシングフードとの違いに触れると
こんな感じですね。
メーターなし『NC-2』は
フォーカシングフードのものより
当然、重量があります。
※ フォーカシングフードの一つがこれ。
それでも『NC-2』は比較的軽量のため
手持ち撮影で活用もできるのです。
そのためか
一般的には『NC-2』の人気が高いでしょう
ただし
中古品を探しに出かけても
最近は専門店・ショップに行っても
あまりきれいなものはありません。
もちろん、皆無ではありませんが
希少性が高くなってしまった現在では
残念ながら、価格は少々跳ねるようです。
でも、それを気にしなければ
今でも良好なものが見つかるかもしれません。
結構、コレクターの方で
箱に入れてしまっている人もいますから
たまに「とびっきり!」の登場もある
と聞きますからね。
一方、露出計内蔵のメーター付属タイプは
外観はそこそこの状態ですが
メーターはまったくダメです。
新品時代、最初のオーナーの手元で
それなりの機能を発揮したと思いますが
今は機能障害中。
もっとも、中古品ですからね。
米国からはるばるやってきたもの
どこでどう使われたかなど見当がつきません。
ですから
「まあ、いいや」ということで
以来もっぱら『NC-2』と同じ扱いへ。
でも、重さだけ、しっかり感じさせてくれます。
そのため、メーター付属の使用は減る一方・・。
仕方ありません。
ほかに、これはフィルムマガジンの着脱にも
影響がありまして、ひと手間かかります。
ファインダー左側のダイヤルの下に
ピンが出ていますが、フィルムマガジン着脱時
これを押し込む動作が必要となります。
これが意外と力が必要なんです。
この動作を考えると
手持ちで軽易に扱うことができず
すでに触れたように使用が遠のくのです。
このメーター付属に関しては、装着脱着時
フィルムマガジンか、、ファインダーを
ポロッとなんてことも起きますので
要注意でしょう。
(三脚を立てれば、よいのです。)
ということで
ややネガティブなことにも触れましたが
被写体をじっくり見て構図を定めるには
すばらしい道具たちと思うのです。
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成29年1月17日)