★★★★★★★★★★

駆け上がりデス。

今回は『EXA・1A』について話を持ちたい

と思います。





プロローグ

今回、このカメラ

通り過ぎたカメラのカテゴリーで

取り上げていますが、今も手元に残るもの。

(通り過ぎてはいない、ということ。)


先日、古いカメラ道具を整理していたところ

「あれ、ここにあったんか」

と、見つけたもの。

(忘れていました。)


とはいえ

カメラとしての機能は失われているので

(早い話、壊れています。)

撮影には供せられませんが


作りがよいと思うので、ついこのように

過去話として登場させることにしました。





では、ちょっと紹介してみましょう。

これはかつて地球上に存在した国家

東ドイツ(ドイツ民主共和国)のカメラ

※ Deutsche Demokratische Republik


IHAGEE(イハゲー)社が生産したもの。

よく知られているものを挙げれば

EXAKTA(エクザクタ)があります。


また

IHAGEE DRESDEN と名が打たれた

ファインダーの作りもよいので

(ウエストレベルファインダー)





あらためて目に入れると無下にできない

想いにも駆られるのです。


それでは、前置きはここまでにしまして

EXA・1A』についてランダムですが

思い出すことを連ねていきましょう。

EXAとEXAKTA

EXA(エクサ)・・

もともとは、EXAKTA(エクザクタ)

と呼ばれたカメラの廉価版と呼べるもの。


ちなみにEXAKTAの例を挙げるとこちら


※ 35mm判のフィルムカメラ


残念ながら、ここで挙げた画像はもらいもの。


今は手元になく

実際にカメラに触れた画像を表すことが

できないものの過去の想いを語れば


「金属美学に震える!」

そんな想いを持たせてくれるカメラ。

(「美しい」の形容が合います。)


そのためか、美術品、工芸品のような印象を

いまだに持つほど。

EXAの分類とEXA・1a

話を戻します。


それで、EXAを分類すると

大きく三種類に分けられると思います。

(かなり丸めた分類です。)

(実際はかなりバリエーション豊か)


〇 EXA・1a

〇 EXA・1b


※ テッサーレンズ、プリズムファインダー


〇 EXA・1c

※ いずれも35mm判のフィルムカメラ


次に、生産期間に触れるとですね。


駆け上がりの手元を通り過ぎたものだけでも

1950年代後半から1970年代前半のものが

多くありましたので


だいたい30年近くの共産党政権時代末期

東ドイツ経済が立ちいかなくなる手前まで

生産されたようです。


ただし

造りがよいのは1950 – 1960年代終わり

もう少し贔屓目に見ても1970年代前半に

生産されたものと見なしています。


かつて

eBayで手に入れた後期生産の中には

前々期に見られた重厚感がなくなり


要は

職人の想いがぶっ飛んでしまった!

チープなペラペラの素材でできたものも

あったほど。

※ 筐体がプラスチックだったと思います。


どうも、少々高みからものを言いますが

共産党政権とともに東ドイツのカメラ事業も

衰退したようですね。

(別のお話となりますが・・)

EXAのレンズマウント

続いて、レンズマウントに触れると

EXA・1aエキザクタマウント

(EXAは基本的に一眼レフカメラ)





ですが

ほかの機種は形は似ても違います。

 EXA・1a  エキザクタマウント
 EXA・1b  M42マウント
 EXA・1c  M42マウント
M42マウント
⇒ スクリューマウントとか、プラクチカマウント、さらにはペンタックスマウントとか呼ばれたりするほど。
当時、一般基準化していたマウントと言えるでしょう。
つまり、レンズのバリエーションが豊かということ。
ですから、駆け上がり的にはEXA・1bが好きでした。


EXAのシャッター

また

シャッター部位については

先ほど一眼レフカメラと申し上げたとおり


レフレックスミラーがあり

メタルセクターシャッター

と呼ばれるシャッター機構を持っています。


早い話

金属でほぼ全面できあがっているのです。


そのためか、シャッター速度の速いところは

出ません。

最大、1/175となっています。





ですから

ボケを期待するような撮影は無理ですね。

対象は街撮り、スナップ主体でしょう。

EXAのファインダー

ほかにファインダーに触れると

次の二つが用意されていました。

(交換できます。)


● ウエストレベルファインダー

● アイレベルファインダー

(プリズムファインダー)


とにかく造りがよいのです。


もしかすると、東ドイツは

第2次世界大戦アト、10 – 20年の間は

大戦前までのものづくりの想いが

残っていたのかもしれません。


画像は生産時期が異なる

ウエストレベルファインダー





ファインダーだけでも前期、中期、後期

と分けられるほどバリエーションがあった

と思います。

レンズはドミプラン

続いて、レンズはこの個体の場合

ドミプランが付属していました。

標準レンズ、F2.8です。

一応、オート絞り対応となっています。

※ メイヤーオプティック・ゲ(ゴ)ルリッツ





これ以外にもレンズは供給されているので

楽しむ機会は十分に持てそうです。


さらに・・

ほかに思い出すことをいくつか表すと

シャッターボタンが左側についています。


つまり左手でシャッターを押す機会が

必然的に増えるということ。


人によっては扱い難しとなるでしょうけど

触れているうちになれますから、ね。

特段の心配はないと思います。


それでは、今回はここまでとなります。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

失礼します。

(令和3年12月26日)

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