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駆け上がりデス。
今回は『EXA・1A』について話を持ちたい
と思います。
プロローグ
今回、このカメラ
通り過ぎたカメラのカテゴリーで
取り上げていますが、今も手元に残るもの。
(通り過ぎてはいない、ということ。)
先日、古いカメラ道具を整理していたところ
「あれ、ここにあったんか」
と、見つけたもの。
(忘れていました。)
とはいえ
カメラとしての機能は失われているので
(早い話、壊れています。)
撮影には供せられませんが
作りがよいと思うので、ついこのように
過去話として登場させることにしました。
では、ちょっと紹介してみましょう。
これはかつて地球上に存在した国家
東ドイツ(ドイツ民主共和国)のカメラ
※ Deutsche Demokratische Republik
IHAGEE(イハゲー)社が生産したもの。
よく知られているものを挙げれば
EXAKTA(エクザクタ)があります。
また
IHAGEE DRESDEN と名が打たれた
ファインダーの作りもよいので
(ウエストレベルファインダー)
あらためて目に入れると無下にできない
想いにも駆られるのです。
それでは、前置きはここまでにしまして
『EXA・1A』についてランダムですが
思い出すことを連ねていきましょう。
EXAとEXAKTA
EXA(エクサ)・・
もともとは、EXAKTA(エクザクタ)
と呼ばれたカメラの廉価版と呼べるもの。
ちなみにEXAKTAの例を挙げるとこちら
※ 35mm判のフィルムカメラ
残念ながら、ここで挙げた画像はもらいもの。
今は手元になく
実際にカメラに触れた画像を表すことが
できないものの過去の想いを語れば
「金属美学に震える!」
そんな想いを持たせてくれるカメラ。
(「美しい」の形容が合います。)
そのためか、美術品、工芸品のような印象を
いまだに持つほど。
EXAの分類とEXA・1a
話を戻します。
それで、EXAを分類すると
大きく三種類に分けられると思います。
(かなり丸めた分類です。)
(実際はかなりバリエーション豊か)
〇 EXA・1a
〇 EXA・1b
※ テッサーレンズ、プリズムファインダー
〇 EXA・1c
※ いずれも35mm判のフィルムカメラ
次に、生産期間に触れるとですね。
駆け上がりの手元を通り過ぎたものだけでも
1950年代後半から1970年代前半のものが
多くありましたので
だいたい30年近くの共産党政権時代末期
東ドイツ経済が立ちいかなくなる手前まで
生産されたようです。
ただし
造りがよいのは1950 – 1960年代終わり
もう少し贔屓目に見ても1970年代前半に
生産されたものと見なしています。
かつて
eBayで手に入れた後期生産の中には
前々期に見られた重厚感がなくなり
要は
職人の想いがぶっ飛んでしまった!
チープなペラペラの素材でできたものも
あったほど。
※ 筐体がプラスチックだったと思います。
どうも、少々高みからものを言いますが
共産党政権とともに東ドイツのカメラ事業も
衰退したようですね。
(別のお話となりますが・・)
EXAのレンズマウント
続いて、レンズマウントに触れると
EXA・1aはエキザクタマウント
(EXAは基本的に一眼レフカメラ)
ですが
ほかの機種は形は似ても違います。
EXA・1a | エキザクタマウント |
---|---|
EXA・1b | M42マウント |
EXA・1c | M42マウント |
⇒ スクリューマウントとか、プラクチカマウント、さらにはペンタックスマウントとか呼ばれたりするほど。
当時、一般基準化していたマウントと言えるでしょう。
つまり、レンズのバリエーションが豊かということ。
ですから、駆け上がり的にはEXA・1bが好きでした。
EXAのシャッター
また
シャッター部位については
先ほど一眼レフカメラと申し上げたとおり
レフレックスミラーがあり
メタルセクターシャッター
と呼ばれるシャッター機構を持っています。
早い話
金属でほぼ全面できあがっているのです。
そのためか、シャッター速度の速いところは
出ません。
最大、1/175となっています。
ですから
ボケを期待するような撮影は無理ですね。
対象は街撮り、スナップ主体でしょう。
EXAのファインダー
ほかにファインダーに触れると
次の二つが用意されていました。
(交換できます。)
● ウエストレベルファインダー
● アイレベルファインダー
(プリズムファインダー)
とにかく造りがよいのです。
もしかすると、東ドイツは
第2次世界大戦アト、10 – 20年の間は
大戦前までのものづくりの想いが
残っていたのかもしれません。
画像は生産時期が異なる
ウエストレベルファインダー
ファインダーだけでも前期、中期、後期
と分けられるほどバリエーションがあった
と思います。
レンズはドミプラン
続いて、レンズはこの個体の場合
ドミプランが付属していました。
標準レンズ、F2.8です。
一応、オート絞り対応となっています。
※ メイヤーオプティック・ゲ(ゴ)ルリッツ
これ以外にもレンズは供給されているので
楽しむ機会は十分に持てそうです。
さらに・・
ほかに思い出すことをいくつか表すと
シャッターボタンが左側についています。
つまり左手でシャッターを押す機会が
必然的に増えるということ。
人によっては扱い難しとなるでしょうけど
触れているうちになれますから、ね。
特段の心配はないと思います。
それでは、今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
失礼します。
(令和3年12月26日)