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駆け上がりでございます。
平成29年 2017.6.15
平成30年 2018.3.14 & 4.22
平成31年 2019.1.6
文章と用語を修正しました。
【画像追加】
平成29年 2017.6.15
〇 純正フード
〇 コンタックス メタルフード NO1
今回はペンタコンシックスの純正レンズで
話を持ちたいと思います。
※ 平成16年4月 初筆入れ
フレクトゴン(FLEKTOGON)
F4/50mm
フレクトゴン50mm
はじめにレンズの個性的な点を挙げると、
その形状ですね。
何となくラッパに似ていると思われませんか。
※ 平成16年4月 初筆入れ
その影響か、このレンズを知った頃、
形に惹かれ立て続けに結構な数量を集めた
覚えがあります。
ただ、中古ですからね。
いつもアタリに巡り合うとはかぎりません。
(ハズレも大アリですね。)
とはいえ、よいものに出会えば、
山に登った際、俯瞰撮影での期待に十分応えて
くれました。
まずは駆け上がりの思いから触れましたが
『フレクトゴン50mm』はよいレンズ
と思っています。
少々、注釈を付けると、
レンズ生産国は今のヨーロッパの地図にはない
東ドイツです。
東の『カールツァイス』として変貌を遂げた
『カールツァイスイエナ』
で組み立てられたもの。

少々歴史に触れると、東ドイツは1988年、
ベルリンの壁の崩壊を契機に消滅しました。
ある意味、東ドイツ社会を目に入れた
歴史の生き証人的なレンズかもしれません。
(と、勝手に思っています。)
FLEKTOGON 50mm
山に登って撮る
かつて、駆け上がりはこのレトロタイプ、
ラッパ形状『フレクトゴン50mm』を
山に向かう際は大概携行していました。
※ 平成16年4月 初筆入れ
最小【F】値【4】は残念に思いますが
天候のよい日に山へ足を踏み入れるので
あまり気にすることなく使用できたレンズ
と思っています。

そこで駆け上がりの山登り時の扱い、
使用にあたっての環境に触れると
多くの場合は三脚を立て【f16】ぐらいまで
絞ってピント合わせに臨みます。
(でも、経験上【f11】ぐらいがイイカナ)
最短撮影距離は『50cm』。
これは、中判のこの焦点距離クラスでは
かなり被写体に寄れるタイプ
と思いますヨ。
そのため駆け上がりの好みのレンズの一つ。
また、見た目がラッパ形状であり
現在のレンズと比べると違和感を覚える姿を
持っています。
ただ、悪しき評判を誘うものではありません。
むしろ、個性的、レトロタイプとして
興味深く受けとめるカメラ好事家も
少なくない様子。
続いて、絞り【F】値を意識して
カールツァイス・イエナのレンズを眺めると
たとえば、このあたりのレンズと比べ
(BIOMETER)80mm
【F】値 : 2.8
(BIOMETER)120mm
【F】値 : 2.8
(SONNAR)180mm
【F】値 : 2.8
さらに、こちらも加え比べると
(FLEKTOGON)65mm
【F】値 : 2.8
先ほどチラリと触れたように
少々、残念な感じがします。
これらの4本は絞り【F】値が2.8なのです。
その点でこのレンズも2.8であれば
さらに
「使い勝手がよいのに」
と思ったりもするわけです。
ここまでとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
(平成28年5月18日)
その後のフレクトゴン50mm
ここからはフレクトゴン50mmを手元に置き
かなり時間が過ぎたアトの話になります。
※ 平成16年10月 初筆入れ
しばらくの間、山をはじめ、街中へ持ち出し
試してみました。
そうした中、たまに、中古レンズゆえか
「あれ、どうした?」
となることもアリ。
戸惑いますよね。
そこでその際の話を取り上げてみます。
ある日、米国在住のマニア、
ペンタコンシックスレンズ大好きなオジサンが
著した説明書を見て触発を受けたのです。
何をしたかと言えば、
フレクトゴンのフード(デカイ)を付けただけ。
ですが、結果がよろしくない!
ということ。

どうしても周辺光量落ちというか
いわゆるケラレが目立ちます。
そのため、しばらく
「どうしたらいい、何がいけないのか」
といった圧倒的にモヤモヤ感が漂う
日々を過ごすことになるのです。
とにかく、絞り値の大きさが【f11】を超えると
周辺光量落ちが目だつのです。
とはいえ、駆け上がりが持つフードでは
四隅の暗さ・ケラレは絞り値に関係なく
目に入ります。
それでついに残念との想いが最高潮に達した時、
「エイヤ」
とこちらの手を打ちました。
コンタックス『メタルフードNO.1』を
付けることにしたのです。
※ 径が同じ(86mm)です。

そして、フレクトゴンのデカイ純正フードは
使用しないということ。
もったいない気もしますが、仕方がありません。
写真が撮れてのカメラ、レンズですから。
とはいえ
これは駆け上がりの使用感、経験に基づく話。
本当は正しき使用法が別にあるのかも。
今は、とりあえず、こういうことになって
しまいました。
かなりアトになってからですが、ケラレの発生はコントラスト上げで用いたフィルター(この場合、イエロー)が影響していたようです。つまり、フィルターの厚みの分だけ、フードは前にせり出します。それが原因で、ケラレが生じていたのではないか!ということ。もしかすると、ドイツ語のマニュアルには、書いてあったのかもしれません。でも、読めないので、このように経験することになりました。
ほかに、こんなできごともアリ。
快晴時の撮影要領から。
駆け上がりは概ね次の三つの【f】値で
撮影にあたります。
(一般的かな?)
| 1 | f16 |
|---|---|
| 2 | f16-11 |
| 3 | f11 |
ですが、シャッター速度を1/125にした
次の【f】値の場合、少々難があります。
f16 f16-11
周辺光量の不足を招く画像を大量生産。
それで、現像後
「あれ、やってしまった」
と声を出すことが多いのです。
つまり、ダメということ。
そこで、何とかしたいと思い
もっとシャッター速度を遅くし
「解決するかも?」と思って
1/60で試しても、ダメ。
とはいえ、【f11】ではまずまず満足した写りを
持っているので、不思議な想いが残ります。
そこで、想像力が働きます。
駆け上がりの知らないレンズの個癖が原因かも。
いろいろと試すしかないのでしょう。
ただ、周辺光量の落ちがあっても
【f16-11】と1/125の写りが好みなので
「まあ、いいか」
と。
※ 残念ですが、解決はしていません。
追記
話は長くなりますが続きます。
今度はある日の撮影結果から。
※ 平成16年10月 初筆入れ
フレクトゴンレンズを付けた
ペンタコンシックスを持つ駆け上がりは
この日も快晴時の山頂から四周を望みます。

そうなんです。
当たり前のような話ですが
山の頂上から下方に向けるには
とてもよいレンズと思うのです。
きっと、ご覧の方々は
「そんなことはわかっているよー」
との感想を持つと思われますが
最後にこの画像を貼りたかったので
付言させていただきました。
『ケラレ』は、オレンジ、イエローフィルターを用いた場合に起こりました。フィルターなしの時は『ケラレ』を見ていません。連接の仕方はレンズとフィルター、フィルターとフード、あとから考えれば「『ケラレ』が出てもあたりまえか」との思いにもなりますが、はじめのころは真剣に悩んでいました。
ここまでとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
(平成28年5月18日)






