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駆け上がりでございます。

【修正】
平成29年 2017.7.11
平成30年 2018.5.22
平成31年 2019.1.20
文章と用語を修正しました。

今回はこちらのレンズを取り上げ話を持ちたい

と思います。


ハートブレイ

HARTBLEI 2.8/150 MC

(ハルトブレイと呼ぶ方もいます。)

※ 平成16年6月 初筆入れ


ハートブレイ 150mm

このレンズ、現代ウクライナの生産品のためか

ペンタコンシックスマウントのレンズの中では

一番よい出来栄えか、と思います。


とはいえ、カメラ仲間のレンズを見ての話。

そのため個体差も考えられ、絶対視は禁物か。

ですが、何気に所有欲が膨らむところ。


と、レンズを上げたり下げたりしましたが、

ここで少々、ウクライナという国の動きに

目を向けてみます。


いささか堅い話ですが

ユシチェンコ大統領の政権誕生アトは、

同政権の西側世界への接近を「よし」としない

ロシアのいやがらせからか、

同国は資材調達に難を持つことに。


ですが、それ以前のソ連崩壊、しばらくアト、

ウクライナの製造業はその混乱を脱し、

自立へ向け緩やかに成長していたとの話も

あるのです。


そのためか、オレンジ革命以前、

同国の生産品はよかった様子。

※ コレ、カメラ仲間の話。


ですからね。

その背景の中でハートブレイも生まれたかも

しれません。


ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC


(で、話し戻して、レンズ云々へ)

製造番号から比較的早い時期の生産か。(↑)


絞りばねを見ると、ブリキの金属箔が

重なって織り成したものではないのです。


表面の金属肌というか、薄くかかった色が

違いを感じさせます。


もちろん、加工技術に関し何もわかりません。

ですが、何らかの処置はあるのでしょう。


とにかく、工作程度はよさげに見えます。


ところで、前身のレンズは『カリナー150』ですね。

説明書を見ると表れています。


そこで絞りリングを回してみます。

すると、独特の「カクッ、カクッ」音をたて

回転するところは同じ感じ。


興味深い点は『カリナー150』とは違い

リング形状が鎧のような感じを受けること。


レンズ内部のガラスまわりもきれい!

いわゆる鏡胴の中にチリがないのです。


最近の資本主義経済の浸透が

「幸いしたかもしれない」

「品質管理が向上している」

と思わせるほど。


作りが丁寧に見えるのです。


これまで目に入れた範囲で語れば

ハートブレイ(HARTBLEI)の名を持つ!


ウクライナのアーセナル工場が生むレンズは

よい工作結果を持つと言えそうです。


少々うがった表現ではありつつも

賞賛の意を込めて言葉を重ねると

旧ソ連時代の後継レンズにしては

よい動きと風貌を持っている!

ですね。


続いて、レンズのスペック、仕様的な内容は

こちら。

 マウント  ペンタコンシックス



マウントに関しては

東ドイツ時代のカールツァイスイエナが

生産したレンズを意識しているのかも。


ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC


続いて、肝心なところ。

でも、参考程度で見てくださいね。

 最短撮影距離  180cm
 重量  1074g
 フィルター径  82mm
 絞り値  2.8-16
 レンズ構成  4群4枚



ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC


このアトも続きます。

使ってみたら

はじめにレンズの絞り値は2.8から16まで、

何か制約を受ける感じはします。


ですが、絞り値をf5.6からf8あたりにして

撮影に用いれば、満足というか、イイカナ

と思っています。


ただ、同様の焦点距離のレンズ、

たとえば、カールツァイスイエナ

ゾナーの180mmと比較した場合、

シャープな印象では及ばないでしょう。


もちろん「好み」によると思うので

「駆け上がりはそう思う」程度の話です。


こちらは柔らかい感じになることを意識し

20mmのマクロリング(中間チューブ)を

挟み撮ってみました。


ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC


画像は暗めですね。

マクロリングを挟んだことを忘れました。

光量不足ですが、こういう感じ。


ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC


ちなみにカメラ本体はこちら。

KIEV88CM・・ペンタコンシックスマウント、お作法を誤るとオシャカになるウクライナ製カメラ

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オマケ

オマケと表しましたが、追記です。

フイルター径は82mm

86mmのそれよりは経済的に優しいかも。


種類、数量的には手に入れやすい!

と思いますよ。


ほかに残念なのはレンズ専用のフードがない、

コレは駆け上がりが実際に求めた時も

付いてこなかったですね。

生産されなかったのかもしれません。


ここまでとなります。

お付き合いいただきありがとうございました。

(平成28年6月18日)

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