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【修正】
2017.7.11
2018.5.22
2019.1.20
文章と用語を修正しました。

今回は、ハートブレイ

HARTBLEI 2.8/150 MC レンズを

取り上げ、お話したいと思います。


※ ハルトブレイと呼ぶ方もいます。


そして

「そんなわけないだろう」

と言われそうですが

どうして、僕の元、手元に来たのか

その経緯はよくわからないレンズなんですね。


とはいえ、何らかの物欲が生まれての証かと

それは間違いないと思ってはいますが・・


おそらく、友人・知り合いがネットを通じゲット!

それを横から、サッと見て

「これ頂戴ね」となったものでしょう。


さておき、話を前へ

メモを見つつ、頭に残るものを整理しつつ

言葉を起こして進めます・・ね。


なお

このページ、15年近く経つものがベース。

ですので、時代が少々前後して「あれ」

と思われるかもしれません。


その点は、ご寛容にお願いいたします。

目 次
1 ハートブレイ 150mm
2 ハートブレイ 150mm 使用雑感
3 ハートブレイ 150mm 蛇足編


ハートブレイ 150mm

このレンズ、旧ソ連圏のものながら工作程度に関し

言葉をあてると、現代ウクライナの生産品のためか

ペンタコンシックスマウントを持つレンズの中では

一番よい出来栄えに見えます。


ただし、この見立ては友人所有のもの

僕の周辺のカメラ仲間が持つものを見ての話。

・・ですね。


基本「僕はこう思う」だけの話の範囲

ですが

少ないサンプルであっても、傾向が同じ

と映るは、東ヨーロッパのレンズの中では

稀有とは言わずとも珍しいでしょう。


そして

少々、うんちく語りのようになりますが

今まで見た東ヨーロッパ産のカメラとレンズから

ウクライナのオレンジ革命前のものはよい!

と思うのです。


もう少し生産期の幅を広げ

その前後の期間まで拡張しても

該当時期の生産品はそのように言えそうです。

(と思います。)


なぜなら、オレンジ革命後のウクライナの国情が

カメラ・レンズの生産にも影響を与えたかに

映りますからね。


ユシチェンコ大統領の政権誕生後

同政権が西側へなびく姿を「よし」としなかった

ロシアのいやがらせがあったともあり


資材の調達に苦しんだ背景が考えられる次第。


ともあれ、ソ連崩壊直後から

しばらく時が流れたアトのウクライナの製造業は

崩壊後の混乱を脱し、なだらかながらも

成長していたのでしょう。


そのためか、オレンジ革命以前の製品は

比較的、機械動作等は安定していた

と思うのです。


ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC


続いて、画像は(↑)

ペンタコンマニアの友人のカメラとレンズ。

製造番号から比較的早い時期に手に入れた様子。


ただ、その行く末はオークションで売った!

もったいないことをすると

当時は思ったものです。


絞りばねを見ても、今まで僕が見てきた

ソ連崩壊前後のレンズの特徴?

と言えるかもしれないブリキの金属箔が

重なって織り成すものではないのです。


表面の金属肌というか

表面にやや薄くかかった色が

何か違いを感じさせ誘います。


もちろん、加工技術に関し

詳しいことはわかりません。

ですが

何らかの処置はされているのでしょう。


とにかく

工作程度はよさげに見えるのです。


また

前身のレンズは『カリナー150』ですね。

説明書を見ると表れています。


そこで、絞りリングに目を向け

リングを回してみます。

すると、あの独特の「カクッ」「カクッ」

とした音をたてて

回転するところは変わりません。


さらに

興味深い点は『カリナー150』とは違い

リング形状が鎧のような感じを受けること。


何気に触りたくなります。

不思議です。


さらに

レンズ内部のガラスまわりもきれい!

いわゆる鏡胴の中にチリがないのです。


最近の資本主義経済の浸透が

「幸いか?」

と思わせるほどです。


作りが丁寧に見えるのです。

少なくとも、これまで目に入れた範囲で語れば

ハートブレイ(HARTBLEI)の名を持つ!


ウクライナのアーセナル工場が生み出すレンズは

よい工作結果を持つと言えるでしょう。


ほかに、少々うがった表現ではありますが

賞賛の意を込めて、言葉を重ねると

旧ソ連時代の後継レンズにしては

よい動きと風貌を持っている!

・・と言えるかもしれません。


そこで

レンズのスペック的な内容、仕様に触れると

はじめに、こちら。

 マウント  ペンタコンシックス



まあ、あれです。

「何があれ」と言われそうですが

マウントは言わずもがな・・です。


ペンタコンシックスを意識している!

いや、かつてのカールツァイスイエナのレンズを

意識し続けているのでしょう。


ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC


続いて、肝心なところはココ。

とは言いつつも、参考程度で見てください。

 最短撮影距離  180cm
 重量  1074g
 フィルター径  82mm
 絞り値  2.8-16
 レンズ構成  4群4枚



ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC


このアトも続きます。

ハートブレイ 150mm 使用雑感

ところで、レンズを実地で撮影に用いると

絞り値が2.8から16までしかないこともあり

何か制約を受ける感じはします。


ですが

絞り値をf5.6からf8あたりにして

使用すれば、特に戸惑うようなことはなく

満足と言いましょうか、一応納得しています。


さらに

同様の焦点距離のレンズを考えた場合

たとえば、CARL ZEISS JENAの180mmよりは

それほどシャープな印象は受けません。


しかしながら

このあたりは「好み」によると思うので

「僕はそう思う」程度の話・・。


仮にそうだとしても

きっちりがよいか、アマイがよいか。

面白い選択肢が増えてよいと思うのです。


もう少し、言葉を増やすと

ポートレイトの時、柔らかい感じがよいのか。

シャープな感じがいいのか。


両方持っていると楽しくなるでしょう。

撮影者の主義主張の幅が

広がったりすると思われますからね。


作例はバストアップの要領です。

20mmのマクロリング(中間チューブ)を挟んで

撮影しています。


ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC


画像は暗めになってしまいました。

マクロリングを挟んだことを忘れたため。


絞りをもう一つ開けることを失念です。

光量不足・・残念!

サンプル画像が見当たらないので、ご寛容に

よろしくお願いします。


また、フィルム保管が悪かったのか

何かスキャナを通したアトのバックの背景が

妙な感じの色の溶け込み方?


と、何やら自信なさげの言葉が続きましたが。

こんな使用もできますよ!

ということで、見ていただければ幸いです。


ハートブレイ HARTBLEI  2.8/150  MC

KIEV88CM・・ペンタコンシックスマウント、お作法を誤るとオシャカになるウクライナ製カメラ



ハートブレイ 150mm 蛇足編

ここでのはじめとして、フイルター径は82mm

そのため、86mmのそれよりは経済的に優しい!


種類、数量的には手に入れやすい。

これはよいところかもしれません。


ただし、残念なことはレンズ専用のフードが

見当たらないのです。


たまたまめぐり合わせが悪かった

と思いますが、残念!

おわり。


今回はここまでとなります。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

(平成28年6月18日「平成16年6月を修正」)

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追記

今回はこのページの修正に関して・・です。


これはずいぶんと古いもの。

プロトタイプのホームページ資料から抜粋

修正、加筆したものを広げています。


今回は後付けながら、当時感じたことを加え

説明と言いましょうか注釈部分を厚くしています。


また、このレンズ、結構「よい」と思い

気に入っていたので、友人の売却話には

ガクッと来た思い出があるもの。


友人は余計なお世話と思っている?

でしょうけど。


ところで

これ、また、余計なサジェスチョンですが

手に入れたら持ち続けた方がいいですよ。

特に、製造番号が若いものはよき動きをする

と思いますから。


今回はここまでです。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

(平成28年6月18日「平成16年6月を修正」)