文章と用語を修正しました。
【再編集】2017.10.1
再編集項目を加えました。
FLEKTOGON 50mm F4.0
今回は、以前も触れましたが
長時間撮影のよもやま談義として
その際使ったレンズとその時の顛末などを
お話したいと思います。
内容は、早い話、被写体に向けた
カメラの露出時間を通常より多くして
暗がりの光をかき集めてみた。
それだけ・・です。
とてもシンプル。
そこで、取り上げる機材は
KIEV88CMとCarlZeissのレンズ
ともに、古いアンテイークのカメラ・レンズです。
また、CarlZeissはCarlZeissでも
後ろにJENAがつきます。
西側ではなく東側のドイツの生産品になります。
ところで、レンズの名称はこちら。
FLEKTOGON(フレクトゴン)50mm
このレンズは、かつて登山時に携行したもの。
そのため、何かあっても後悔しない
使い込まれたレンズを数多く手元に置きました。
壊れてよいものを中古で求めたのです。
そして、僕の使用でその寿命を終えることに
なりました。
そんな残念というか
使用した充実感を持つレンズですが
とにかく、撮影にあたっては
楽しく遊べる対象なのです。
それでは、今から10年ほど前にタイムスリップ
当時の画像を広げてみましょう。
場所は、飛騨の高山。
当時は、せっかく来たのだから
何か残したいと思ったのです。
何でもよいから、カメラの中に収めたい・・と。
ですから、着いたら早速
雪の降る中、長時間撮影になるとわかりつつも
出発です。
フィルムシートを見ると、平成17年1月の末。
「大雪でこごえた!」とのメモ書きも。
寒かったことは間違いありません。
さておき・・。
雪が降りやまぬ高山の街で
2時間近く三脚を据え付け、傘を持ち
レリーズ片手に時計を見ながら
立ち尽くしていたわけです。
ハタから見たら。
「何をしているのだろう」
「この寒い時に物好きな」
ぐらいに映ったかもしれません。
しかも、そのころは兄ちゃんではなく
オッサンが突っ立ているわけで
より一層、そのように見えたでしょう。(笑)
ですが、突っ立っている当人は大真面目です。
じっーと、正面を見て!
時間が過ぎるのを待ち続けます。
それでは、一つ目の露出時間は1分です。
なぜか、このカットだけ
頭の部分が欠けてしまいました。
スキャナの読み取りが、何度繰り返しても
同じになるのです。
でも、当時の空気を表すために並べます。
続いて、二つ目になります。
露出時間は2分です。
こちらは大丈夫です。
スクエアに取り込めています。
大体、この明るさというか
このぐらいの街燈の明りであれば・・ですよ。
2分から3分ほどで街を収められます。
ただ、色合いには変化が表れることもあるので
この場合の長時間の限界に、近いかもしれません。
ですが、「楽しむカメラ」です。
気にせず続行へ。
続いて、次は少々
場所を変えて撮ったものになります。
ところで、突然、思い出したことがあります。
実は当時、ロシア(ウクライナ)カメラに
ハマっていたころなんです。
前後期と分ければ、後期のころ。
つまり、飽きはじめてきたころでもあるのです。
それで、あまりカメラを大事にしなかった様子。
普通、カメラに触れる人は、わかると思いますが
雪の降る中、極端に冷えた状態を長く持ち
不用意に暖かい部屋に移ると
カメラ・レンズは結露満点状態になるのです。
要は機材が泣く無茶ぶりをしていたのです。
・・メモを見ると
カメラとレンズは湿気まじりの風邪ひき状態へ。
かなりダメージを受けたとあります。
そのため、当時は二つか、三つ、立て続けに
ポイへ・・。
過去のことながら、ちょいと反省です。
続いて、その時の画像です。
露出時間は、最初が3分、アトが3分30秒です。
この場合、あまり、目立つ変化は見られませんが
時間をかけた分だけ光を取り込んでいる!
それはわかります。
どうも、個人的には
このあたりの露出時間が気に入っていたのか。
サンプルがとても多いのです。
また、当時は頻繁に高山に限らず
あちらこちらに出かけて、撮っていました。
そのためか、場所がわかっているものから
わからないものまで、夜の画像が多数。
おそらく、出かける時間は
夜しか取れなかったのでしょう。
ホント、拙い話です。
ただ、今思うとカラーポジもよいのですが。
もう少し、白黒が多くても、よかったのでは?
と思い、少々、残念な気分。
長時間の露光の撮影であれば
白黒の方がより面白いと思うのです。
また、フィルムを見るとコダックのEPP。
今思うと、こちらも古いです。
おそらく、こう考えて使っていたと思います。
「ストロボ向けなら夜もよいだろう!」と。
値段も求めやすかった!
それもありますけど・・。
ということで、拙文オンパレードですが
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございます。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成28年11月24日「平成17年1月作成を修正」)
他にもはまっていたレンズ
オマケ、付録ではありませんが
こちらのレンズにも
当時、はまっていたので画像を並べてみます。
魚眼レンズです。
画像はKIEV88CMとARSATの組み合わせか。
ZODIAK-8と組み合わせて撮ったものになります。
いずれにしても
30mm F3.5の魚眼レンズでお宿の中を撮ったもの。
何かお宿に感じるものがあったのか
印象に残るものがあって、ついパチリ、パチリと。
いささかピンボケ気味なのは、建物が揺れたのか?
どうか?
それはわかりませんが?
何気に、カメラとレンズで遊んでいたことを
察しますし、レンズ画角もわかると思います。
今回はここまでです。
お付き合いいただき、ありがとうございます。
また寄ってください。
失礼します。
(平成28年11月24日「平成17年1月作成を修正」)
追記 ページ作成の出発点
はじめに、このページは東ドイツのレンズの沼に
ハマった際のできごとを表したものです。
基本、フレクトゴンは50mm、65mmを問わず。
比較的軽く(50mmは若干重いです。)
そして、嵩張らないので、山登りのお供でした。
カメラはペンタコンシックスも使いましたが
山に向かう際は、キエフ88CMが多かったですね。
リュック、バッグに収まりやすかったことから
この組み合わせが一つの流れで使用していた
と思います。
当時も今、同様、並行して
複数のカメラにも触れていました。
そして、東ヨーロッパ産のカメラ・レンズも
いくつか使っていたのですが
フレクトゴンは、特に、重宝した思いを持ちます。
ただ、フレクトゴンは他でも触れていますが
いささか当たり外れがあったように記憶します。
ある程度しっかりしたものにあたれば
結構長い間、使用できましたね。
気を付けなければならないのは
レンズ内に白いポツポツがあるものです。
少数であれば、問題はないと思うのですが
多くなると光の反射などを誘発して
映りによくないという人もいました。
また、そのほか機構に関しては
シャッターの連動ピンが折れるか
引っ込んだままになる、この2点でしょう。
折れるのは組み合わせるカメラとの
相性もあるかもしれません。
ですので、レンズばかりが悪いとは言えませんが
そういう傾向を持っていたと思うレンズです。
最後に、連動ピンが引っ込む!
これに関しては、バネが弱る、へたっている!
このパターンは結構、多かったと思います。
もし手に入れたい方がいたら。
このあたりを注意するとよいかもしれません。
でも、基本的にかなり古いものです。
寛容さが求められるのです。
今回はここまでです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成29年10月1日)