★★★★★★★★★★
駆け上がりでございます。
2017.5.21&9.22
2018.3.3
2022.1.28
用語と文章を直しました。
【再編集】
2017.9.22
再編集項目を加えました。
今回は「武骨」な姿に加え
メタルのボディが放つ存在感が
印象的なレンジファインダーカメラ
キヤノンIVSb改(4Sb改)を取り上げ
話を持ちたいと思います。
※ キヤノン(CANON)製
キヤノンIVSb改(4Sb改)
このカメラ、キヤノン製であることは
間違いありませんが、呼び方はこの通り
IVSb改、4Sb改、4Sb2とか、呼ばれ
複数の顔を持ちます。
そして
後者の4Sb2は海外販路での呼称とされ
日本国内ではIVSb改、4Sb改の方が
通じやすいようです。
キヤノンはキャノンではなく、ヤは大きい文字
時折、駆け上がりも間違えますが、そうなっています。
続いて
「このカメラ、どういうものか」
承知する範囲ですが触れてみます。
1954年(昭和29年)3月
レンズ:キヤノン50mm F1.5
(セレナー50mm F1.5)
あるいは
キヤノン50mm F1.8
(セレナー50mm F1.8)
https://global.canon/ja/c-museum/product/film24.html
ところで
最近というか、この20年ほどの間
中古の世界で見かけるものは
F1.8が多いですよね。
※ F1.8は廉価版であることも要因かと。
そのためか、同じ50mmでもF1.5の方が
希少性が高く映ってきます。
また
登場時期の古さから過去史にも触れると
このような話もあります。
1952年(昭和27年)・・日本主権回復
そのアト、およそ2年後に
1954年(昭和29年)・・IV Sb改が販売へ
となりますからね。
米国統治時代の生産品に刷り込まれた
Occupied JAPAN
なんて文字がないのです。
その意味で日本国産として堂々と主張できる
素晴らしい意義を持つカメラでしょう。
カメラの中身に触れると
素材はビッチリと、ほぼ金属ですね。
こすれた部分を見ると
真鍮の地金が金色に見えたりもします。
頑丈なレンジファインダーカメラである
と思います。
当時のライカ同様に
スクリュー回転式のマウントを持ち
ライカ用のLマウントレンズを扱える
優れもの。
(一部適合しないものもアリ)
※ キヤノンの135mmレンズ
外観は「武骨」な感じ。
モロに金属感触
かつ、重厚な肉厚感を味わえます。
同時に
「これでもか!」
と言わんばかりに重いのです。
しかし
金属感触、もう少し洒落て言えば
メタル感触に憧れる人には
触れることが嬉しく楽しいカメラでしょう。
十分、モノとしての満足感アリ
それを持つ者に与えてくれます。
実際の使用にあたって
守るべき作法ではありませんが
今の時代からすれば面倒な点も持ちます。
古いライカのタイプと同じく
軍艦部の右側にある巻き上げ式ノブで
巻き上げ操作を行う必要があるのです。
ですから
ノブをグルグルと回さなければならない。
もっともこういうことに寛容な人
楽しいと思える人が
このタイプのカメラに触れると思われ
難なく扱えることでしょう。
このようなオヤジ趣味の深みにはまるかもしれません。
難点はこれぐらいでしょうか。(笑)
ともあれ、駆け上がりにとって
このレンジファインダーカメラは
今も十分現役使用に向け、いつでも
スタンバイで待機としている次第。
撮った画像
こちらは撮った画像です。
寒冷な状態を迎え撮影に興じた際のもの。
指が痛くなりました。
(平成19年1月 精進湖近く)
そして、たまにこの個体は期待を裏切ります。
ピンク色の線が入っているのです。
(ああダメか!という感じ。)
メカニカルですからね。やむなしか!
カメラが冷え切ってフィルムに影響?
それともカメラのいくつかの部位の不具合で生起?
こうしたこともたまにありましたが
今も楽しむカメラとして扱っています。
白黒で現役ですから、ね。
繰り返しながら、この手のカメラは
少なくとも寛容さは必要でしょう。
ということで
今回はここまで、となります。
お付き合いいただきありがとうございました。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成28年10月17日)
再編集 平成29年9月22日
キヤノン IV Sb改(4Sb改)は
個体癖の違いもありますので
必ずしも同様の見方はできませんが
これまで複数の同じタイプのカメラを
扱った経験から、古くても比較的
操作が安定しているカメラの一つ
と思います。
また
占領時代に元が生まれたとはいえ
日本人の手を経たカメラです。
撮影者の腕前の問題はあるとしても
カメラ自体から発する不都合点は
少なかったようです。
もっとも、これは僕の感想ですから
断定するものではないでしょう。
そして、今、僕が手元に置くものは
生産後40年を経たものですが
基本、安心して使用ができます。
(たまにぐずりますが・・)
ですから
かなり頑丈かつ精緻にできているもの
と今でも思っています。
でも、もし、難点を問われるならば
強いて挙げると、重さ!
これは今の軽いカメラに慣れていると
抵抗感を持つ点かもしれません。
金属でゴチッと仕上がっている分
重さをより強く感じますから。
とはいえ、それも慣れると
望遠側のレンズも135mmまでなら
振り回しに苦労することはない
と見なしています。
現代でも「楽しむカメラ」の範疇で
存在感を保つと思うのです。
さらに語ると
この種のキヤノンカメラはこのアト
ノブ式からシャッターチャージレバーへ
と、移行していきます。
レバーへの変化は撮影時間の短縮化
フィルム巻き上げの簡易性を高めるので
良点ではあるのですが
駆け上がり的にはノブ式の方が面白い!
と、今も思うばかり。
ということで
今回はここまで、となります。
お付き合いいただきありがとうございました。
失礼します。
(平成29年9月22日)