【修正】2018.1.15&5.2
文章と用語を修正しました。

ポートレイト雑考

駆け上がりです

今回はポートレイトについて触れてみます。


と言っても、僕のは『駆け上がり』流。

「こんなんもあるの!」ぐらいで

受け止めてもらえると幸いです。


また

『駆け上がり流』と表現しつつも

もともとは、僕が師匠と仰ぐ先生と

カメラ・写真道の遊び仲間でもある先輩から

耳に入れた話がベースとなるもの。


ですから

僕自身の発想、オリジナルではなく

それらをまぜこぜにしたものを語らせて

いただくということになります。


とはいえ

僕の周囲の多くの方々が語った内容を

集めたものですからね。

広く汎用性のある内容と思いますよ。


では、はじめてみます。


PENTAX67 75mm

目 次
1 ポートレイトで僕が扱ったレンズ
2 標準レンズ
3 望遠レンズ
4 広角レンズ


ポートレイトで僕が扱ったレンズ

早速、ポートレイトで扱うレンズ

これを取り上げてみます。


ですが

「このレンズでないとダメ」

「このレンズを使え!」

ということではありません。


基本

レンズは3つのタイプに分けられる

と思いますので


そのタイプに応じて

「この場合、こんなアプローチ?」

「これで撮る時はどうするの?」

「どういう風に撮るか?」

「この迫り方ではどうでしょうか?」

という流れで表していきます。


レンズ区分はこちら

 標準レンズ
 望遠レンズ
 広角レンズ



続いて

構図が話の対象になるわけですが

僕や仲間が過去撮影したものを

残念ながら持ち出せないため


やや稚拙ながらも手書きのイメージ図で

話を進めることにします。

今回は被写体の方々に「メッ」とされたので断念!残念!

でも

大概、パターンは決まっています。

基本、諸先輩方から頂戴したアト知恵から

成るもの


これに合わせて撮影すれば

アトで撮影結果を目に入れた

被写体となられた方々から

ご不興を買うことはないでしょう。


とはいえ

基本、このレンズだったら

「このやり方しか撮影はダメ!」

というわけではありませんので


これから広げる話をベースに

好みに応じた撮影をすればよいでしょう。

標準レンズ



ポートレイト 構図


はじめに標準レンズです。

この場合、バストアップ撮影がよい

と思います。


いきなり、断定調に申し上げましたが

カメラ仲間の先輩諸氏のご教示から

それによる経験から思い起こすと

「僕はバストアップ撮影が多かった」

というわけなんです。


ポートレイト 構図

※ 図は下手ですがこんな感じ。


とはいえ

ウエストアップの用途もあります。


ファインダーを通し

ピント合わせで苦にならず

被写体に言葉をかけやすい距離を考えると


「バストアップがよい」

と思うのです。


でも、言い訳ではありませんが

このレンズだったらこれしかダメ!

そんな話はないので、一つの傾向として

参考パターンに加えるぐらいで

受けとめていただけると幸いです。


ところで

ここで、標準レンズのよもやま話を一つ。

かつて

よく足を運んだショップでのできごと。


店員さんに頼んで

標準レンズを出してもらうと

(何か知らんけど、ふいに)

「標準ですからね」

と、念押しするかに言われたことがあります。


この時の本意は、おそらく

「ありふれたタイプですよ!」

との想いを表したかったのか


それとも、もう少し違うタイプの方が

「営業的にはよいのだけどなあ」

との想いが含まれている

と、受け止めていました。


勝手な捉え方ですが

当時『標準レンズ』はそれほど魅力のある

対象ではなかったようです。


一方、『望遠レンズ』は

遠くが撮れる、ボケを表せる特性を持ち


『広角レンズ』は近接撮影の勝手さ

パースペクティブな特性から

遠近感で映える面を持つことから


少々『標準レンズ』は世間受けの分が

悪かったのかもしれません。


確かに

『標準レンズ』はそれ自体が放つ姿勢は

通常目に入る画角のもの、自然体ですから


望遠や広角のように黙っていても

「違うな」

との見立てを持つ方は少ないでしょう。


それなりに工夫というか

使用にあたってのしっかりした視点は

必要であったと思います。


『寄る』とか『引く』とか、ですね。


それがあれば

望遠や広角の機能はなくとも

似通った効果を出せるかと。


ほかに話はいささか飛びますが

標準レンズの範疇には

かなり『広角寄り』

となる焦点距離レンズもあります。


そちらの場合は少々思い切って

ウエストアップ用

と捉え、扱うのもよいかもしれません。

望遠レンズ



ポートレイト 構図


このタイプで人物撮影に使用したレンズは

望遠レンズの範疇とは言われるつつも

『準望遠』と呼ばれるものですね。

これをよく使っていました。


そして

お仲間諸先輩の啓示を受け

この場合は躊躇なくバストアップで

被写体に迫っていました。


せっかく大きくできるのです。

(当然、画角は狭まりますよ。)

それを生かさない手はないでしょう。


ポートレイト 構図

※ 図は下手ですがこんな感じ。


さらに付言すると、標準レンズよりも

歪曲収差の影響は受けにくい性質を持ち

かなりスキッとした撮影ができる

と思います。


アト、撮影前の準備時の考慮事項として

「手持ち撮影は制限を受けますよ」

ということ。


言わずもがなかもしれませんが

それは承知した方がよいと思います。


加えて

撮影場所の明るさの確保、三脚の使用も

考慮すべきですね。


続いて

『望遠レンズ』の使用で思い出したことが

こちら


顔面ドアップ、できますよ。

ただ、被写体となっていただいた女性の中には顔面ドアップを好む方もいれば、そうでない方もいたので、撮影する際にコトワリを入れた方がよいでしょう。

考慮すべき点として

コレもあげておきましょう。


望遠レンズの場合

中判以上のカメラのレンズで

ドアップすると、ですよ。


肌の毛穴まで、写ることもあります。

というか、ほぼ写ります。

被写体が女性の場合は要注意です。

ですから、ドアップの場合

シルキーフィルターとか

ソフトフィルターを挟み

対処した方がよいと思います。


ホント、女性が被写体である場合

怒られますよ、多くの場合、たぶん。

(もちろん、見せたらです。)


どうしても、ドアップで無難に撮りたい

と考えるならば

この場合は35mmサイズのカメラがよいかも。


さらに・・さらに言葉を重ねると

写す対象の被写体、女性の場合

より意識すべきことがあります。

「何を意識するのか?」


それは

喜ぶ大きさを考える

ということ。


過去の経験を通じてのことですが

画像枠の大半を占めるデカ顔表現は

嫌がります。

(もちろん、個人差はあります。)


そこで、バランスをよく考えて

小顔を意識して画像全体のバランスを

考慮したらよいと思います。


大きければよいものではなく

「ほどよい!」感覚が必要ですから

そちらへの意識も大事なのです。


ともあれ、奇をてらわず

無難におさめることを意識するならば

「バストアップ」

これなら問題ないでしょう。


結局、あれこれ語って

「これか」と言われそうですが・・。

駆け上がり的にはそういうことです。

広角レンズ



ポートレイト 構図


このタイプのレンズは

焦点距離の幅が望遠レンズほど広くなく

わずかの差で変化が激しくなります。


と言いましょうか

少しの差で特性を感じやすいですね。


ただし

基本、35mm換算で

焦点距離35mm以上のレンズの場合

「それほど意識しなくてもよい」

と捉えています。


ですが

28mm、24mm、20mmになると

ほぼ間違いなく歪曲収差の影響が出ます。

(20mmはポートレイトに合わないかも。)


そのためか

これら3つの焦点距離の使用に際して

人物、特に女性を取る時は

顔が画像イメージの範囲の中央から

大きく外れないようにした方がよい

でしょう。

端にしたらダメです。
もし、それを女性に渡すと
以後の心証はかなり悪くなると思います。
デフォルメ感満載ですから。
男性でも同じですけど。

ということを考慮すれば

撮影にあたっては

必然的にウエストアップから

全身を撮影する行為に至るでしょう。


ポートレイト 構図

※ 図は下手ですがこんな感じ。


そのほか、僭越ながら

女性を取る場合のポイントとして

先ほども触れましたが


顔は小さめ、脚部はやや大きく

要はカメラレンズに対し脚部は近く

顔はそれより遠いイメージになる方が

よいですね。


何と言いましょうか

これは人の体の構造上、そのように映る

と言いましょうか

そうなりますけど。

(脚部も強調されるとチョイ魅力的)


「小顔が無難」と言いたいわけです。


その方が女性らしく見えますし

(と思います。)

特に、広角レンズの場合は、ですね。


とはいえ、神経質になる必要はありません。

これは何度か試していると

僕の過去の経験から語りますが

「こういう感じかな」

との感覚をつかめると思います。


なお

少々しつこく補足を加えますと

レンズの画角、それが定まったのは

基本的に各々の画角の必要性が生まれた

背景があったと思われますので


それを意識して

画像におさまるイメージを考慮したら

よいかと思うばかり。

僭越ながら・・。


ということで

今回はここまでとなります。

お付き合いいただきありがとうございます。

では、失礼します。

(平成29年4月19日)

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追記 経験談

ここからは過去の経験の一つを語ってみます。


僕の場合

20年以上前は35mm判のカメラを持って

(当時はキャノンを持って)

お祭りなどがあると、大胆にもですよ。

すれ違う女性に声をかけていました。


「若かったからかな」

「よくやれたよな」

と今は思います。


とはいえ

一人で出かけたわけではないので

仲間と一緒にいた背景もありました。


ですので

寄らば大樹の陰と言いましょうか

勢いもあってできたことですね。


それで何度か撮らせていただいたことが

何回かあるという話なんですが


今よりはもちろん若いですから

女性だけのグループに対して

ニコニコとしつつ、お願いすれば

何人かは、OKしていただけたのです。


これはダメですよ。

ニヤニヤ・・

じろじろ見まわす感じの接近の仕方

一人の女性はダメというか
怪訝な表情をされましたね。
また、カップルはいさかい
トラブルのもと
アプローチしない方がよいですね。
当然と言えば、当然でしょうけど。

で、今も残る撮影済みのフィルムの件

コチラに話を進めますが

これは使えません。

というか、表には出せません。

ちなみに当時の使用フィルムは
プロビア、アスティアです。
トレビで撮影を試みていないだけ
僕自身の気合いの強さを感じます。

どこかの誰かの奥様になっている

と思われますから、ね。


トラブルになるかもしれないことは

僕はじめ仲間も承知していますから。


とはいえ、ずいぶん前のこと

被写体の方の経年変化もあると思うので

いや、当時と変わらじかも?(笑)


気が付かないかもしれない?

「いいじゃないか」

と思う時もアリ


「どうするかな・・?」

これが、今、思案のタネ。(笑)


今回はあらためまして、ここで終わります。

お付き合いいただきありがとうございます。

また寄ってください。

では、失礼します。

(平成29年4月20日)