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駆け上がりでございます。

【修正】
2018.1.22&3.7
2022.1.25
・文章と用語を修正しました。
【整理】
2018.5.4
・整理し直しました。

今回はハッセルブラッド(旧タイプ)

『中間リング』について話を持ちたい

と思います。

ここでは駆け上がりが触れた古いタイプの中間リングが対象となります。

ハッセルブラッド 中間リング


中間リングあれこれ

はじめに

今回取り上げた中間リングは

いわゆる『エクステンションチューブ』

(extension tube)と呼ばれるもの。


extension tube

文字どおり、延長管。

単純にチューブ、管のことですね。


レンズとカメラ本体との間を

広げつないで焦点距離を伸ばすもの

となります。


ハッセルブラッド 中間リング


ハッセルブラッド 中間リング

※ レンズへ取り付けたところ。


そこで、どのようなものがあるか?

となれば、まずは『21mm』でしょう。


他にもオーソドックスというのか

手に持つことが多いものでは

『10mm』があります。


そして

「えー、そんなものもあるの?」

と思うぐらいの長さを持つのが

『55mm』ですね。


続いて、効果に触れると

焦点距離を伸ばすことになりますから

「画角は狭く!」ということで

「像は大きく」となります。


ですから

使い道は『接写』がメインと考えています。

クローズアップレンズと同じような効果が

期待できるわけです。

(ハッセルブラッドではプロクサー)





でも、実際はまったく同じではありません。

プロクサーは露出倍数(係数)がかからず!

といった特性を持ちます。


ハッセルブラッド 中間リング


続けます。

使い道、用途

使用の用途に関して触れると

先ほど『接写』と言葉にしましたが

それ以外にもこんな用途があります。


駆け上がりは以前、ポートレイト人物撮影で

師匠の話をうかがいながら

女性のバストアップ写真撮影で用いた覚えが

あります。


まあ、このように表現しますと、ね

なんかカッコがついた言い方ですけど。


単純に知り合いの女性にお願いして

被写体になってもらって

師匠に手ほどき(少々ガミガミを頂戴)を

受けて、使用したわけです。


ところで

この中間リング、ここまでの表しで

手放しに「よき道具」としての印象を

与えるかもしれませんが


基本的には簡易の手段、応急処方の一策

と見なした方がよいでしょう。


それは本来の焦点距離を持つ準望遠

望遠レンズの効果と比較すれば

『無理』があるということ。


ですが

応急処方の類として話を持ちつつも

優れものであることには間違いなく


上げたり下げたりと忙しくなりましたが

これ一個あれば大概のことはできる

と思うのです。

中間リングの性格(要露出補正)

先ほど、少々ネガティブな表しをしましたが

その背景・理由について触れてみます


ハッセルブラッド 中間リング


そこで『無理』に触れ直すと

中間リングを使用し撮影を試みた場合

単位時間あたりの光の量は減少するわけで

【単位時間あたりの光の量】
フィルム面、あるいは撮像素子に至る光の量

つまり、中間リングを使用した撮影は

強引に焦点距離を伸ばす手法なのです。


そのため

撮影時間は中間リングを用いない場合よりも

プラスアルファ分が必要となります。

長くかかるということ。

露出補正の必要アリ!


ハッセルブラッド 中間リング


たとえば、使用前が『f8』であれば

『f5.6』あるいは『f5.6-4』ぐらいにして

光を多めに取りこむ作為が必要になります。


これを忘れないようにしましょう。

このことは長くカメラを扱っていれば

自ずと経験で承知と思われ

あえてここで言葉にする必要はない

と思いますけど。


もし

中間リングを使う際に不安を覚えたら

カメラ、レンズの好事家に尋ねたら

よいでしょう。


きっと、ベテランは喜んで

「ああ、こうした方がいいよ!」

と尋ねている内容以上のものを

広げてくれること間違いなし!(笑)


なお、光を増やすための方策として

シャッター速度を遅めにするとか

そんな手法もあります。


ということで、ベテランが見たら

「なんですか?」

とツッコミを頂戴しそうですが


ともあれ、中間リングに触れる際は

光量不足に気を付けるべきと付言し

結ぶこととします。





今回はここまでです。

お付き合いいただきありがとうございました。

また、寄ってください。

失礼します。

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(平成29年5月2日)

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