★★★★★★★★★★

駆け上がりでございます。

【修正】
平成29年 2017.6.16
平成30年 2018.4.27
平成31年 2019.1.8
文章と用語を修正しました。
【画像再掲】
平成29年 2017.6.26

今回はハッセルブラッドを片手に

歩いた頃の画像を並べます。


10年から15年ぐらい前になりますが、

駆け上がりもハッセルブラッド信奉者の一人、

どっぷりこのカメラに浸かっていました。

その頃のこと。


島根県の奥出雲を歩きます。

(平成18年9月)

夏の奥出雲

今は夏と秋の境目、残暑が身に沁みます。

島根県奥出雲の横田へ向かうところ。

(2005年、横田町は仁多町と合併、奥出雲町)


いつものことながら持ち出したいカメラで

フィルムとデジタル、どちらにするかで

迷います。


でも、今回は中判カメラ、フィルム。


「暑いのに一日中、持てるんか、おまえ」

と自問自答しつつも

ハッセルブラッドへ目が向き、決定。


本当は、というと変ですが、チャチャッと

撮影して終わろうと思っていたので

デジカメも用意していたのです。


が、それは松江のお宿で

「まあ、いいや、今回はお留守番」

とし、そちらはなし。


ハッセルブラッドまっしぐら。

アトははひたすら電車で奥出雲へ向かうのです。


とにかく、ですね。

ココはなかなか訪れる機会がないところ

「ならば、ハッセルブラッド、フィルムで」

となっちゃったわけ。


前置きが長くなりました。

では『夏の奥出雲』並べます。


ハッセルブラッド プラナー


実りの秋を感じさせる景色、姿は

なんとはなしに安堵感をもたらします。


ハッセルブラッド、プラナー80mmが

「しっかり引き受けてくれる」

そんな感じ。


被写体にひたすら反応します。

シャッターボタンを押していきます。

至福の時間ですね。


ハッセルブラッド プラナー


ハッセルブラッド プラナー


駆け上がりは稲穂が揺れる景色に接すると

ゆったりした気持ちになります。


ハッセルブラッド プラナー


そのうち、あたりをキョロキョロ、

悪いことをしてうしろめたいから

というわけではないですよ。


ハッセルブラッド プラナー


木次線の駅を離れてから人と出会わないのです。

「奥出雲だから」

と強調するほどのことでもありませんが

人を見かけません。


寒村ではありませんが、静かです。

まあ、日中は暑いですからね。

お住いの方々も外には出たくないのでしょう。

と、自答します。


と、話は違うところに進みましたが

地域にもう少し触れてみると

ココは奥出雲の横田に近いところ。


さらに南に向かえば広島県北部へ

つながります。


そして、このあたりも町村合併が進んだ様子。

親しみを感じていた地名がなくなったり、

変わったりと少々、驚きも伴います。


一時、松江に住んでいましたからね。

「ホント、変わったなあ」

と、暑さでゆだる頭の中で浮かぶのです。


ハッセルブラッド プラナー


ソバ畑が前に。

この時期、白い花が広がっています。


前ピンで被写界深度を厚く深くしましたが

後背は少々淡い感じ。


ハッセルブラッド プラナー


しばらくすると、木次線の線路へ。

単線ですが線路は続きます。


で、何気に考えるは、この暑さでも

長い道のりを歩いても使いたくなる

ハッセルブラッドの良点。


やっぱ「軽さ」かも。


比較対象カメラにもよるでしょうけど

そう思うのですよ。


ハッセルブラッド プラナー


そして、歩数はドンドン数え進む中

土地の方々と出会います。

話をする機会までゲット。


いくつかの話題の中、強調されるはコレ。

梅雨の豪雨で木次線沿いは各所で被害を受けた

とのこと。


確かに言われれば、線路沿いを歩いた際

水の流れでできたような崩れもあったか、

と思い起こします。


「うーん」

意味もなくうなります。


ハッセルブラッド プラナー


引き続き、木次線に沿って歩くと

駅名は忘れたものの引き込み線の一部

と映るところへ。


使っていない部分の線路が

ぼーっと、熱く、赤く、ゆだっている?

そんな感じ。


「暑いのー」

と無意識にひと言だけ発します。


ハッセルブラッド プラナー


やがて、目的地に到着です。

木次線の出雲横田駅。

注連縄(しめなわ)がとても際立つというか。

目だつところ。


高校生(たぶん)の子の顔が入りました。

しかも切れました。

もうしわけない気もします。(苦笑)


ハッセルブラッド プラナー


続いて、せっかくここまで来たのです。

走る電車を撮ります。

こういうタイプのもの。


ハッセルブラッド プラナー


形状はよくあるものかもしれません。


こちらも同様ですね。


ハッセルブラッド プラナー


さらに、続くはディーゼル車両ですが

トロッコ列車と呼ばれるものです。(↓)


こちらにもレンズを向けましたが

ただ、残念ながら日陰に入ったところで

シャッターボタンを押してしまいました。


ハッセルブラッド プラナー


記録画像の量産?

ちょっと、残念な想いが残ります。


でも、気にせず、ピーカンのこの日を

「逃すべからず」

と、次はこちら。


「砂の器」で有名な亀嵩へ。

木次線が走っていますが、電車に乗ることなく

歩きで寄ります。


ハッセルブラッド プラナー


駅の表示が陰りを持っています。

午前中なら陽が当たっていたかも。


ハッセルブラッド プラナー


で、興味深いのはこれなんですよ。

駅の中、お蕎麦屋さんが営業しています。

もちろん、出雲そば。

亀嵩 : 島根県仁多郡奥出雲町郡村

ということで、

ここまで農道を含め歩いた距離は

軽く20kmを超えるでしょうか。


汗だくの一日となりましたが

金色の稲穂と青空と白い雲が織りなす中を

歩くのもイイカナと、ね。


写欲への満足感に加え

開放感も満喫できますから。

ハッセルブラッド片手に歩いた鳥取県JR境線、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪がいたね!



オマケです

ここは無人駅。

ホームであてもなく電車を待ちます。


ふと思い立ち、ミラーにピントをあて

線路を写し込もうとしたら

駆け上がりの姿が中に入りました。


こういうヤツです。

でも、小さくてわからないかも。


ハッセルブラッド プラナー


今回はここまでとなります。

お付き合いいただきありがとうございました。

失礼します。

(平成28年5月18日)

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追記 出雲の思い出

ずいぶん過去の話になりますが

以前「たたら」の話に興味を持ち

奥出雲の神社、旧跡を回ったことがあります。


当時は「たたら」に興味はあっても

稲穂が拡がる世界への興味関心は覚えず

そのためか、今になって

「どうして?」

となるわけですが。


もしかすると頭に浮かぶ

『稲穂たなびく世界』とは

「柔和な感じをもたらしてくれる」

との思いがあるからかもしれません。


「農耕民族の末裔だから」

なんてね。


とりとめもなく続けましたが

カメラを持つ動機の一つでしたので

広げてみました。


ここまでとなります。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

(平成28年5月18日)

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