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駆け上がりでございます。



今回はハっセルブラッドに触れつつ

フツフツ思い出したこと。


かつて、中古カメラを購入する際、

留意、気をとめた事項を取り上げてみます。


目 次

1 中古カメラ

2 目の向け先

 ● 外観
 ● シャッター
 ● 操作レバー、ダイアル
 ● フィルム空間、巻き送り
 ● ファインダー

中古カメラ

話の対象になるカメラはこちら。

中古カメラですヨ。


〇 一眼レフカメラ





〇 二眼レフカメラ


マミヤ 330c


〇 レンジファインダーカメラ





〇 コンパクトカメラ

たとえば、コニカC35。

今は手元にありませんがよいカメラです。


ほかにも多くのカメラが思い浮かびますが

主対象はこうした範囲ですね。

目の向け先

本題です。


いくつか留意すべきところ。

基本的にこの5区分を確認しておけば

アトでの後悔は小さくなる!

限りなく無となる!

と思うのです。

「後悔は小さくなる!」「限りなく無となる!」
心もとない表現で申し訳ありませんが、
絶対とは言い切れないところが
中古カメラの特性です。
外観

駆け上がりは次の点を確認します。

1 カメラの上部、下(底)部にガタつきデコボコ、凹みがないかどうか
2 上部のネジはしっかりしまっているか、穴があいた状態になっていないか、要は欠落部分があるかどうか
3 ネジの破損個所がないかどうか、具体的にはツルツルとしてつぶれていないかどうか
4 下(底)部にある三脚との接合部ネジの穴がしっかりしているかどうか

ただ、中古ですからね。

金属部のくすみ云々、ある程度は致し方なし!

と思います。 


完璧を求めたら新品になるので

「中古と仲良くする、うまくやる」

といった許容・寛容の気持ちも必要ですね。


シャッター

はじめにシャッターのしくみ、機構部から。

次のパターンがあります。


「機械式か、電子式か」

で分けるカテゴリー区分ではこちら。


 機械シャッター

文字通り機械式。

電池を要しないもの。


 電子シャッター

電池がなければ動かない、使えないもの。


続いてもう1つ。


「レンズ内蔵式か、カメラ据え付けか」

で分けるカテゴリー区分ではこちら。


 フォーカルプレーンシャッター

シャッター幕が焦点位置(フィルム面)の前を

行ったり来たりするもの。


基本は左右ですが旧東欧のカメラの中には

縦走り(上下移動)のものもありました。


 レンズシャッター

レンズに内蔵されているもの。


たとえば、ハッセルブラッド500C、500CMで

用いたカールツァイスレンズが該当する

でしょう。


ということで、シャッターに触れたアト、

留意点はこうしたところ。

1 シャッター切り替え部位、ダイヤルを回した感触が硬くないかどうか
2 変な音が出ないかどうか
(ガリガリ、ギーとかは避けた方がよいでしょう。)
⇒ この場合、購入したらほぼ修理確定と思います。
3 シャッターを切る際、いわゆるシャッタースピードに問題がないか、特に低速シャッターが途中で動かず止まったり、際立って遅くないかどうか
(夏は気温が高く大丈夫でも、冬は寒いので油が固くなり動かない、動きにくいことがあります。ジーと泣いてカシャッとならないものはアカンよね!)
操作レバー、ダイアル

よく耳に入るもの、留意するものとして

これらが挙がりますよね。

1 フィルム巻き上げレバーの軸がぶれないか、また、がたつきなくフィルムを巻き上げられるか
2 フィルムを巻き戻す際のクランクレバーはブレなく滑らかに動作するか
(これがダメだとフィルムに傷がつくことがあります。)
3 セルフタイマーのレバーはシャッターが落ちきるまで動作するかどうか
(これ、結構怪しいものが存在しますからね。僕はいくつか中古で購入し、その後数か月の範囲で「途中で止まる」症状を持つものを扱ったことがアリます。まあ、古いから仕方がないと言えば、そうなんですが・・)
フィルム空間、巻き送り

ここではフィルムを収める空間、

フィルムが適正にコマ間を維持して

送り続けられるかどうか、

これらの点を主に触れてみます。

実際のところ、コマ間は使ってみないとわかりませんけど、ね。
1 フィルムカバー(背面カバー)の開閉は抵抗感なく滑らかに行えるかどうか
2 フィルムを巻き取る軸はしっかりしているかどうか
3 シャッター幕に光漏れがないかどうか
(シャッター幕に傷があったり汚れがないか)
4 フィルム圧板に傷みがないか
5 フィルムが流れるレール部分は汚れていないか、引っかかるような傷がないかどうか
6 モルトプレーンが溶けてネバネバしていないか、剥離してまっ平になっていないか

完璧は難しいですけど。

限りなくここで挙げた傷みが少ないものを

「選ぶべし」

ということ。


レンズ

やはり、レンズは

「重要!」

しっかり確認したいものです。

1 レンズ外観の傷、凹みはどうか
2 レンズ内部を対象にガラスを通じ見て、ホコリの混入が多すぎないかどうか
(わずかなホコリは仕方がないでしょう。使えばホコリは次第に入ります。)
3 取付、締め付けネジはきれいな形で収まっているかどうか
(ネジ山がダメになっていないかどうか)
4 絞りリングの回転はカチッカチッとポイントを抑えた動きを持つかどうか
5 ピントリングの動きはどうか、極端に硬くないか、またスカスカになっていないか
6 カメラ本体との接合はどうか、ガタを生じないか、装着・脱着は容易かどうか

以上となります。


今回は中古カメラ購入時の留意事項で

駆け上がりの経験を交えつつ

言葉を持たせていただきました。


お付き合いいただきありがとうございます。

それでは失礼します。

(令和3年1月7日)

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