★★★★★★★★★★

駆け上がりでございます。

【修正】
平成30年 2018.1.8&3.3
平成4年 2022.1.31
文章と用語を修正
平成7年 2025.11.25
意味不明な文言を修正

今回はハッセルブラッドのレンズ

プラナー(PLANAR)C 80mm F2.8

アレコレ。


このレンズ、幾たびかのチェンジが行われつつも

半世紀以上に渡って生き続けているもの。

(と、今も思っています。)


ハッセルブラッド プラナー


プラナーC 80mm

このレンズ、今も現役で遊ぶ対象。

プラナー(PLANAR)C 80mm F2.8


仕様、スペック的な数値の多くは

過去のメモから引っ張ってきたもの。

マニュアルがないので臆した物言いですが、
カメラ仲間との合わせをしていますヨ。

重さ以外はサッとレンズを見れば

気が付くものですよね。

「ああそうか」

となるでしょう。

 最短撮影距離  90cm
 重量  465g
 フィルター径  50mm
 絞り値  2.8 – 22
 レンズ構成  5群7枚
 35mm判換算  44mm



ハッセルブラッド プラナー


主な数値は以上ですが、

寄っても、離れても、手持ちの際、

駆け上がり的には自由自在に扱える!

レンズなのです。


ところで、手元にあるレンズは『白レンズ』

と呼ばれるもの。


Cレンズの先駆け、先発組ですね。


ただ、知り合いの多くは後発の黒の方がよい!

とし、敬遠気味でもあったもの。


先輩たちはこう語るのです。

『逆光に弱い』とか

『黄色にかぶる』だの、

ですね。


とはいえ、駆け上がりはこのレンズで

そんな感覚に至ったことがないので

どんなにアンチな声が降り注がれても

気にせず、身近に寄せ続けるところ。

使用感

使用してみたらどうかと言えば、こんな感じ。


『逆光に弱い』

とされる点から触れますとね。


基本、絞り値を大きく絞って対応すれば

まずまず大丈夫か、と。


そもそも逆光なんてね。

よほどはっきりした意図的なものがない限り

トライしないでしょう。

ですから、神経質になる必要はないかも。


続いて

『黄色にかぶる』です。


これはコーティングがないために

「色かぶりするのだよ」

と、ずいぶん前に聞かされた覚えがあります。


が、これも気にしたことがないですね。

「気にしろよ」

との声を頂戴したこともありますが・・。


ちなみにこのコーティングは主に黒レンズで

見られますが、スターコーティング

と、呼ばれるもの。

(スター印あり)


先輩方は『星付き』がよいと譲りませんが

白黒撮影であれば、こだわる必要なし、

「別にいいかなあ」

と思うところ。

もっとも、過去に遡れば遡るほど
黒レンズの価格が中古でも高かった!
これも大きな要因でしたね。

とはいえ、黒のCレンズならイイナ!

との見なしを持たなかったわけでもありません。


レンズも性能要求があって進化している

と思われますから、ね。


後発の黒レンズの方が

「イイかなあ」

との評価を否定する必要もないのです。


が、駆け上がりは

『白レンズ』を好む、好んだ!

というだけのこと。

ダメ押しの「イイヨね」

「どこがイイのか?」

それはこちら。

『見た目』であり『姿』のよさ。


金属工作で細かく手を加えられたところ。

そこが現代風レンズと違い良点に映るのです。


ハッセルブラッド プラナー


工作程度、つくりは見ているだけでも

惹かれるものがありますヨ。

もちろん駆け上がりの思うところ。


ところで、手元にあるレンズの一つは

eBay経由で米国から来たもの。

『低速シャッター』『高速シャッター』も

途中で止まらず、ナントカ動いています。


レンズシャッターはコンパーシャッターですね。

径60㎜のCFレンズは
プロンターシャッターです。

もっとも止まりませんが経年変化はあるかも。

(コリメーションチェックはすべきですね。)


ですが、意識しないで、大丈夫と思って

いや、思い込んで使っています。


とにかくも古いものに向かって

古いことで抗っても仕方がありません。

ユーザーから寄り添うしかないでしょう。


続いて、駆け上がりの使用用途というか、

その使い方はこちら。


街撮りや海岸、登山の風景撮りで連れ出します。

ただ、山頂部では気温が低いためか、

シャッターの動きが鈍くなる場合もアリ。


そのためか登山では2000m以下の山、限定へ。

でも、十分でしょう。


ハッセルブラッド プラナー

※ これは単に海岸を撮っただけ


ハッセルブラッド プラナー


そして、人物も撮ります。


ハッセルブラッド プラナー


ほかにマクロで遊ぶとかもアリ。

白タイプの『プロクサー』が似合うレンズかな。


いろいろ用途の幅は広いと思います。

スポンサードリンク



LEGEND

ところで、プラナーC 80mm LEGEND

というか、伝説のような話があるのです。


「知っている人は知っている!」

「知らない人は知らない!」

と、当たり前に聞こえる説明の仕方ですけど。


プラナー(PLANAR)C 80mm F2.8

ここまで取り上げた話の中では

5群7枚構成のものを対象としています。


ですが、プラナーC 80mmが登場した初期は、

4群6枚構成の生産品もあるのです。


今から20年ぐらい前、カメラ仲間の間で

話題になったことがあります。


当時、ハッセルブラッドにハマった人の中に

レンズの7枚構成より6枚の方が

「よい」

と語る方がいたのです。


さらには

「6枚の方が柔らかい描写をするのだよ」

と、延々と説明される方もいました。


そして、当時も今も

「どうしてそんな展開になったのか?」

わからないところがあるものの・・


それだけ意識されるレンズではあった様子。

ただし、駆け上がりの場合、残念ながら

6枚構成に触れたことはありません。


が、違いの一つとして、

画角の数値から察するものアリですね。


4群6枚

 対角  51度
 水平  37度



5群7枚

 対角  52度
 水平  38度

※ 画角って一般的に対角、ほかに垂直もアリ。


これが「柔らかい」云々の理由?

それはわかりません。


ですが、

ハッセルブラッド、いやカールツァイス

プラナー(Plannar)80mmを

アトからわずかに広角への傾向を持たせた?

それぐらいは言えるかもしれません。


ともあれハッセルブラッドがなくならない限り。

「ああでもない?」「こうでもない?」

と語る姿はこれからも目に入りそう。


今回はここまでとなります。

お付き合いいただきありがとうございました。

失礼します。

(平成29年5月6日)

トップへ