2017.8.30
2018.3.26 & 6.21
2019.1.22
用語と文章を修正しました。
今回はペンタコンシックスマウントのレンズを
取り上げてみます。
これです。
ビオメター(biometer)120mm
興味と物欲が高じると際限がなくなる
その果ての一つ。
1 ビオメター120mm きた
2 ビオメター120mm ちょっと変
3 ビオメター120mm スペック・仕様関連
ビオメター120mm きた
はじめに、僕の場合
レンズを手元に置きたくなる時はこの感情から
はじまります。
物欲ですね。
そして、その沼にはまる!
・・ということ。
とにかく、手に取って触れてみないと
気が済まなくなるのです。
それで格安時期を見計らって、オークション入札
そしたら、何とか手元に来てくれました。
カールツァイスイエナ ビオメター
(CARL ZEISS JENA BIOMETER)
120mm
です。
そこで、来たら、気づいたところ
と言いましょうか、最初に注目した点は
いささかネガティブな方向性を持ちますが
ここですね。
最短撮影距離130cmである点
つまり、あまり被写体に寄れないところ
ちょっとがっかりな視線を投げることに・・
そんなわけで、いきなり弱点から触れましたが
もちろん、よい点もあります。
軽量ですから。
正確に言うならば「比較的」が頭に付きます。
(比較的軽量ということ。)
ゾナー180mm、カリナー150mmより
扱いやすい!・・ですね。
もちろん、小さいので
当然と言えば当然かもしれません。
とはいえ
焦点距離はそれに準ずるぐらいのもの。
また、見た目、形状もよいので
個人的には好みのレンズ群へ、編入。
次へ続きます。
ビオメター120mm ちょっと変
ですが
いまだによくわからないところも多く
触れるたびに未知との接触というか
戸惑いを多く持つレンズの一つでもあります。
中でも、疑問の一つはこの現象・・
たまにハレーションを起こすのか、どうか?
という症状を見せます。
(その原因はわかりません。)
撮影済みフィルムに光の筋・帯が入るのです。
フィルムバックを最初にあたってみましたが
ほかのレンズを使用した時は問題ないので
フィルムバックは関係ない様子。
(キエフ(KIEV)88CM使用時)
それでわからなくなり
たまたま、今、手元にあるレンズは
「MC初期の個体だから」
と、見なそう、納得しようと試みます。
でも、意識はしますよね。
結局、なんか変と思いつつ、悩ましく見つめる
そういうことにもなります。
それから、しばらく
時間をそれなりに過ごしたアト
ようやく、観念して
「線が入ったら入った時のこと」
と、気持ちをなだめます。
・・・・・
ですが、いまだ、しつこく
「もしかすると、レンズの個体差?」
と。
未練がましい思いを引きずる次第ですが
ここで、これまで冗長に文章を流し到達した
心境、考えに触れますと、それはこちら。
寛容さ
これを持つことなんですね。
この数年、東ヨーロッパのカメラ、レンズに
触れてきたためか、この思い・・へ。
なぜなら、どうしようもないのです。
「こういうものだ」
と思わないと
とても付き合えません。
さらに、言葉を加えますと
老婆心ながら、メインカメラ・レンズとして
扱ってはいけません。
精神衛生上、よくないのです
ということで
寛容の気持ちを持ってください!
とも付言して、次へ進みましょう。
ビオメター120mm スペック・仕様関連
続けます。
ここでは、使用・操作に関し
その注意点、留意事項をあげつつ
進めさせていただきます。
まず、何と言っても、使用に当たっては
順光下で扱う方がよいでしょう。
また、順光でもレンズの生産区分
『MC前期』『MC中期』『MC後期』
この区分で、微妙に変化はあると聞きます。
カメラ仲間の間では、明確な理由なく
とにかく、変化はあると言うのです。
それでは
「どうしたら、いいんだ」
ということになりますが
レンズを何度か使って、その癖に応じるしか
ありません。
これが僕とカメラ仲間の今の結論となりました。
そして
原因を突き止めたい衝動にも駆られますが
あてのなさそうな旅になると思いますので
断念しています。
以下はスペック、仕様関係です。
カメラ仲間の話をもとにまとめています。
大丈夫と思いますが
目安で見ていただければ幸いです。
マウント | ペンタコンシックス |
---|
マウントは言わずもがな、でしょう。
最短撮影距離 | 130cm |
---|---|
重量 | 514g |
フィルター径 | 67mm |
絞り値 | 2.8-22 |
レンズ構成 | 4群5枚 |
絞り羽根 | 8枚 |
レンズ全般に関してこんな感じ。
舌たらずですが
関心を持つきっかけになれば幸いです。
今回はここまでです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成28年6月20日「平成16年3月を修正」)
ビオメター120mm その後
ここではビオメターレンズ120mmに関して
その後「どう扱ったか」に触れています。
結局「使い込んだ」と言うほど
使用はしていないのです。
それは・・
ビオメター80mmの方が軽く!
扱いやすかったこともありますし
ゾナー180mmに走った方が面白い!
と思っていたからなんですね。
また、本文中でも触れていますが
光の筋が気になったことも原因です。
とはいえ
何ごともなく扱える時もありましたからね。
不思議なレンズでした。
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
(平成28年6月20日「平成16年8月を修正」)
追記 平成29年8月30日
今回、修正をかねて
本文の中身も若干触れて整理を試みました。
その際、過去のマニュアルを見つつ
思い浮かんだことをいくつかあげてみます。
はじめに
ペンタコンシックスマウントのレンズに関し
何か
「ドイツの過去の優れた技術を継承している!」
そんな感覚を覚えたことがあります。
ですので、少々状態が悪くても
ありがたがる傾向を持っていました。
そのためか
ビオメター120mmに対しても
思いは同様へ。
少々、難しい姿をレンズが見せても
触っていたのでしょう。
また、ビオメター120mmは製造にあたって
製作者(職人)自身が、その技術を
自らが完成の域に到達したと見なす前に
生産をやめてしまったのか、どうか・・
それはわかりませんが、それが原因で
結構、はずれ品を生産していたのでは?
と見なしたりもしています。
いくつか、不良品が手元に来たことが
そう考える要因の一つ。
僕の経験を語れば、カメラシャッターと連動する
ピンの動作不良を起こすものが複数ありました。
動かないか、出てこないのです。
当時も、今も、がっかりとの感覚は同じですね。
ところが、80mmは多く生産されているためか
個体数が多いことも相まって
「ダメだ、こりゃ」と声を発したことは
1回だけです。
もしかすると、勝手な観測、読みですが
製造・生産への技術の傾注が乏しく
品質に問題があり人気を落としたのか。
そのため、人気がなく技術の傾注も疎かに・・
そのあたり堂々巡りしますが
何らかの製造にあたっての問題点があったのかも
しれません。
ほかに、120mmは80mmより
はるかに生産数が少ない
と言われることも、想像させる背景の一つ。
とにかく、カメラ仲間の話では
「個体数が少ないうえに
安定して使えるものがない!」
との噂を持ったレンズなのです。
ということで
使って15年以上も経ってから
追加の感想を表してみました。
今回はここまでです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
また、寄ってください。
(平成29年8月30日)