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駆け上がりでございます。
平成29年 2017.7.7
平成30年 2018.3.14
平成31年 2019.1.21
文章と用語を修正しました。
引っ張り修正したもの。
修正時期が異なるため
時系列的な齟齬はご容赦のほど。
今回はこちら、
カールツァイスイエナのゾナー180mm、
このレンズを取り上げ話を持ちたいと思います。
※ 平成16年3月
ゾナー180mmにハマったころ
はじめに、ゾナー180mm、
ペンタコンシックスマウントのレンズの中で
その状態、機能を見ても、ひときわ映える
と思うもの。
実際、オークション経由で求めても
当たりはずれはない感じ。
駆け上がりがこのレンズに熱くなった頃
2005-2006年(平成17-18年)、
数本を手元に置き、ローテションで活用。
存在感の大きいものでした。

SONNAR 2.8/180 MC
とにかく、
『カールツァイスイエナ・ゾナー180mm』を
手に持った時
「本当に動くカメラで撮りたい!」
との衝動を覚えたぐらいなのです。
それで『キエフ(KIEV)88CM』をゲット!
キエフのミデイアムサイズのカメラを
求めることにもなるのです。
当時を思い起こせば
『キエフ(KIEV)60』はじめ
キエフの名を持つ中判カメラは難物中の難物、
と言えるほど扱いにくいカメラ。
カメラ好事家の多くも同様な思いを
お持ちでしょう。(たぶん)
ですからね。
何か利点がなければ、キエフの中判カメラは
「火中の栗を拾うに等しい」
と思っていたところ。
ですが、
『カールツァイスイエナ・ゾナー180mm』が
その利点として目に入ってきたわけ。
さらにこれが駆け上がりにとって
東ヨーロッパのカメラ・レンズの沼にはまる!
契機ともなっていくのです。
ということで、レンズへの執着が始まる
前哨戦的な話は終わりまして、
レンズの中身へ進んでみます。
ゾナー180mmに触れると
まず、ゾナー180mmに触れると、
「このレンズは重い!」
と、多くの方は思われるでしょう。
『カールツァイスイエナ・ゾナー180mm』は
約1,300g ありますからね。

そのためか、
『キエフ(KIEV)88CM』と合わせ
持ち歩くとちょっと肩が痛いかも。
でも、そんな懸念を吹き飛ばす歴史もアリ。
何と言っても
「オリンピアゾナーの後継レンズ」
なんて表現もあるぐらいです。
何か歴史にかかわる感じがして、
触るだけで妙にワクワクしてきます。
ただ、オリンピアゾナーと呼ばれるものに
触れたことがなく、画像もないので
『カールツァイスイエナ ゾナー180mm』
と並べた外観比較はできません。
ですが、カメラ仲間の話を耳に入れる限り
形状のずんぐりむっくりは似ているようです。
また、後世に残る同レンズのマウントは
ペンタコンシックスマウントや
M42マウントへの転換を施したものもある
とのこと。
※ 戦後も使いたい想いがあったのかも。
オリンピアゾナー(Olympia Sonnar)
と表現されるレンズは
2000年過ぎのオークションでは
二週に一回ぐらいの流れで
登場していたと思います。
人気は「あったかなあ」程度の覚えしか
持ちませんが、今、思うと
「手元に一つぐらい残しておけば」
なんて思ったりもします。

※ 手前の小さいのはビオメター120mm
(画像は写真仲間から拝借)
実使用にあたっては
しっかり三脚に据え付ければ
問題なく撮影に向き合えましたヨ。
絞り値に関して触れると
駆け上がりは『f値』を『f5.6-f8』の方が
「よかったかな」
と覚えています。
周辺がとろけるようなボケに囲まれ
被写体が浮き上がる感じがよかったかな。

並べた画像は鳥取砂丘にて。

これは顔が陰っていますが
こうしたボケ感じのものが撮れますよ。
ということ。
続いて、仕様・スペック関連。
数値は当時求めた先(セラーSELLER)が
送ってきたものを引用しています。
重さ以外はよく知られたものでしょう。
| マウント | ペンタコンシックス |
|---|
| 最短撮影距離 | 170cm |
|---|---|
| 重量 | 1,350g |
| フィルター径 | 86mm |
| 絞り値 | 2.8-32 |
| レンズ構成 | 4群5枚 |
| 絞り羽根 | 6枚 |
ここで参考話を一つ取り上げます。
フード(サンシェード)なしのレンズが
手元に到着した場合。
こうするとよいかもしれません。
キズ防止にはなると思いますよ。
お試しください。

(平成28年6月20日)
ゾナー180mm旧型
ここから、ゾナー180mm旧型ですね。
古いタイプのレンズを対象に話を持ちたい
と思います。
※ 平成16年2月 初筆入れ

はじめに外観すると
マルチコート(MC)化されたものより
作りはよいと思うのです。
ここでレンズの後部から筐体内を見ながら、
ピントリングを無限大から最小距離まで
動かしてみます。
すると、
マルチコート化されたレンズと比べ、
レンズ後部からチリなどが入り難い構造に
なっている感じ。
※ 単純に後発品の工作程度が悪いだけかも。
でも、写りはいずれもよかったと思います。
レンズが曇っているとか
ヒビでも入っているとか
そうした状態でもない限り、大丈夫か、と。
また、逆光時もマルチコート化のレンズ、
そうでないモノコートタイプも
いわゆる写りにおいて差はない
と思うのですヨ。
とはいえ、厳密に調べれば、
何か違いはあるかもしれません。
が、見た目、楽しむ世界なら、大丈夫かな。
もっとも、駆け上がりの使用感です。
いくらか割り引いた方がイイかもしれません。
(笑)

これは(↑)KIEV88CM+ゾナー180mmに
10mm中間リングを組み合わせて撮ったもの。

外観はゼブラの模様。
(ゼブラと呼ぶ人が多かったかな)
シマシマに惹かれる好事家もいました。
なお、
カールツァイスイエナ ゾナー180mmは
さらに古いタイプがあります。
機会があれば、取り上げたいものです。
今回はここまでとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
(平成28年6月20日)






