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駆け上がりでございます。

【修正】
2017.5.19 & 9.26
2018.6.14
文章と用語を修正しました。
【再編集】2017.9.26
再編集項目を加えました。

今回はハッセルブラッドとゾナー250mmで

長時間露出(露光)撮影を試した話。


先日、現像済のフィルムを整理したところ。

久しく目に入れてなかった保管箱から

長時間露出撮影、露光時のフィルムが

ワサワサと出てきたのです。


そこで長時間露出(露光)を試した頃を

思い出すことに。


また、レンズは250mmですからね。

三脚を使用。

目 次
1 ハッセルブラッド・ゾナー250mm
2 ハッセルブラッドで長時間撮影(露光)
3 相反則
4 奄美群島で撮る

ハッセルブラッド・ゾナー250mm

このレンズ、ゾナーは重いのですが、

それでも晴天下、シャッター速度を早めに

できる環境であれば、手持ちも可能。


たとえば、地べたに這いつくばるなら、

ブレをかなり抑えられますからね。

草木の影の虫の撮影などは大丈夫でした。


そのため重宝なレンズと思っています


長時間撮影 相反則


長時間撮影 相反則

ハッセルブラッドで長時間撮影(露光)

今回のメインの話。

長時間撮影(露光)のこと。


これは太陽の光が乏しくなる

夕方を過ぎた暗い時間帯に

被写体に向け、その時の光を集めて

撮影を試みた話。


で、要領はこんな感じ。

シャータースピードをグーンと遅く!
長時間かけて被写体を撮る!

それだけです。

ただ経験上、これはやりすぎると

『相反則』と呼ばれる

数値的な約束にそった感度が

出なくなることもあります。


ですので、フィルム製造会社の説明書きも

しっかり見ておくことが必要でしょう。

相反則

少し『相反則』に触れてみましょう。

『相反則』はフィルム撮影で表れる性格の一つ。


そこで、意識するのは露出値。


ご存知のとおり、これは絞り値(F値)

シャッター速度で決まるもの。

通常『EV』と呼ばれています。


露出の程度を表しますね。

※ EV : Exposure Value


『EV』は被写体から到達する光が

フィルムにあたる際、その量を一定

と捉える考えです。


すると『EV』が一定なら

絞り値とシャッター速度(露光時間)、

「これら二つの組み合わせが複数アリ」

ということになります。


たとえば

● 絞りを一段絞って

替わりに

● シャッター速度を一段遅くすれば

● 露出時間、露光量に変化はない!


具体的に数値を並べると

はじめの設定が『f11』と『1/125』の場合

あとで『f16』と『1/250』に修正しても

露出は同じ!


ということになります。


これが『相反則』です。


ただし、これはシャッター速度を

あまり遅くすると


使用フィルムの固有の特徴、特性から

感度が急激に下がったり

色合いが崩れる

ということもあります。


これが『相反則不軌』ですね。


そのため先ほどの第2項で

『相反則不軌』になるまでトライする!

シャータースピードをグーンと遅く!

と表現しましたが


「ちょっと注意も必要ですよ」

ということ。


でも、また前言を翻すようですが

少々の無茶ぶりなら、

大丈夫な時もあります。


ですので

いろいろ試したらよいかもしれません。

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奄美群島で撮る

続いて、駆け上がりが試したものを

いくつか並べてみます。


まず、フィルムは『FUJI RXP』

フジクロームプロビア400Xですね。


駆け上がりにとって

ハッセルブラッドを扱う際は、

このフィルムが重宝しました。


それでは、こちら、

奄美群島で三脚を据え光を集めた画像を

取り上げてみます。


長時間撮影 相反則

(平成20年9月)


水平がちょっと気になりますが・・。

奄美大島北端の笠利灯台の光が入っています。


撮影時間(露光)は5分から7分程度。

周囲は夕日が沈み薄明るい光も乏しく、

ほぼ夜になった頃。


当時を思い起こすと

「どんなふうになるのか?」

と、試してみただけ。


「時間が止まった感じが面白い」

とワクワクしていたと思います。


右側に見える笠利灯台の光とともに

海面が幻想的に映るのです。


ということで、ここまでとなります。

今回は試してみると面白い発見ができた

長時間撮影(露光)の思い出話でした。


お付き合いいただき、ありがとうございます。

また寄って下さい。


失礼します。

(平成28年10月29日「平成20年作成を修正」)

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