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駆け上がりでございます。
今回はこちら。
「造りがよかった!」
そんな印象を長く持ち続けたレンズで
話を持ちたいと思います。


名称
はじまりは名称から。
Vivitar 200mm F3.5
(ヴィヴィタール 200mm F3.5 )
マウントはM42、ペンタックスマウント
(駆け上がりの手元にあるもの)

Vivitarは元々はドイツの会社名ですね。
(ただ、今は見あたりません)
レンズの製造は日本(OEMかも)。
ですから、日本製なのです。
トキナー製と耳に入るところ。
開放値
開放値:『F3.5』
駆け上がりが承知するものは1970年代ですが
登場した頃の焦点距離200mmレンズでは
よくある開放値でしょう。
レンズ諸情報
開放値以外のスペック、仕様的なもの。
ここに表した値は目安として見てくださいね。
| 最短撮影距離 | 180cm |
|---|---|
| 重量 | 約600g |
| フィルター径 | 67mm |
| 絞り値 | f3.5 – f22 |
| レンズ構成 | 4群5枚 |
| 絞りばね | 8枚 |
フィルターの中には
合わないものもありました。
(カメラ仲間と照らし合わせた結果)
レンズとの出会い、雑感
このVivitarレンズ
20年近く前に手元に加わったもの。
eBayを通じて英国のセラーからゲット
この時の商品説明の一部を表すと
基本、VivitarレンズはOEM生産とあり
手元にあるのは日本製。
ですからね
「故郷へ戻った!」
そういうことなんだ、と受け止めています。
さらに日本製とあることから
日本のレンズ専門会社の製品と思われ
より惹かれる次第。

ペンタックスなど適合マウントのカメラで
使用してみましたが、特に問題はなし。
不満を感じるとか、不具合を感じるとか
それはありませんが、触っているうちに
気が付いたことがあります。
今回紹介しているVivitarレンズは
ペンタックスマウント(プラクチカ、M42)、
いわゆるこの種のスクリューマウントのみで、
生産されているのか、と思っていましたが
そうではなく
マウントアダプターを介することで
取り付け可能となっています。
※ 素のマウントは別物




手元にあるレンズのアダプターをはずすと
バヨネットマウントの部分が目に入ります。
切り換えができる構造を持つところ。
ペンタックスマウント以外にも
Exaktaなどへの変換アダプターアリか。
さらにカメラ仲間の言葉を借り
生産当時を対象に承知する範囲を広げると
「このレンズはそれほど高価ではなかった」
とのこと。
ですが、廉価版と見なせるほど
チープに映る簡単な作りではありません。
結構工夫された部分が見られますヨ。
それもあって冒頭では
「作りはよい」
との表現を用いたのです。
その点をいくつか見てみましょう。
はじめに目立つのはコレ
組み込み式フード
このパターンは1970年-80年代
焦点距離『135mm』『200mm』レンズで
見られ、その流れを持つものでしょう。


続いて、三脚座が付随しています。
好みで評価はわかれるかもしれませんが
夜間撮影などで三脚の使用もできます。
駆け上がりは重宝と見ています。

それと面白いところがココ。
絞りばねの開閉、自動絞りのオート位置はなく、
マニュアル位置はあるもロックする部位はなし。
とはいえ、マニュアル操作でシャッターボタンを
押せば、絞りは所望の姿を見せるので問題なし。

常態は基本的に開放絞り状態。
「ピント合わせに困ることはない!」
ということ。
ほかに被写界深度目盛が大きいので
被写体に迫り速写で撮りたい方には
向いていると思いますよ。

実際の活用結果はこちら
出来はともかく被写界深度目盛りを使い
マニュアルボタン押しまくりで撮ったもの。
江の島(平成24年春)



※ Tri-x 400 f11 1/250
今回はここまでとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
失礼します。
(平成29年11月11日)


