★★★★★★★★★★
駆け上がりデス。
2017.6.12&10.12
2018.3.2&5.3
2022.1.17
文章と用語を修正しました。
今回はペンタックス67のレンズのうち
S-M-C タクマー6X7 300mm F4 を
取り上げてみます。
(古いバージョンの『300mm』)
それでは、お付き合いのほど
よろしくお願いします。
300mmレンズのあらまし
では、さっそく、お話させていただきます。
対象は、手元にある、こちらのレンズ。
S-M-C タクマー6X7 300mm F4.0
(1971年登場と記憶するもの)
基本、扱う人、操作する人によるとは思いつつも
暗いレンズとして評価されることが多い!
と聞くものです。
とはいえ
『ペンタックス67(6X7)』 で
遠景を切り取る場合、一本あると便利なんですね。
このレンズ。
今、あるものはヤフー経由でゲットしたもの。
状態は比較的よいので、現役です。
それでは、ここから『300mm』の生産品を
時系列で表してみましょう。
画像なく名称のみのためか
イメージを持ちにくいとは思いますが
全部で4種類を数えます。
なお、数値は参考、目安でご覧ください。
カメラ仲間とやり取りしたメモを引っ張り
表しています。
ですが
元は当時よく出かけたカメラ屋さんで
聞いた話がもとになっているもの。
チェックもしていますから
安心していただいて、大丈夫でしょう。
正規マニュアルを持たないので
このような表現を持っております。
と、少々、言い訳をまじえながら
はじめてみます。
それで4種類はこちら。
スーパータクマー6×7 300mm F4
S-M-Cタクマー6×7 300mm F4
SMCペンタックス67 300mm F4
SMCペンタックス67 300mm F4ED
1 2 3 | 5群5枚 |
---|---|
4 | 5群9枚 |
1-4 | 約150mm |
---|
1-4 | 82mm |
---|
ところで、手元にあるこのレンズ
中のガラスはきれいですが
前玉が一部隅の部分が、ややくすんでいます。
でも、心配いりません、十分使えます。
あえて、この点に触れたのは
古いレンズでも撮影環境によって
「使用できますよ」
と、言いたいから・・なのです。
ほかも続けて表してみましょう。
1 2 3 | f45 |
---|---|
4 | f32 |
1 2 3 | 500cm |
---|---|
4 | 200cm |
1 2 | 1425g |
---|---|
3 | 1430g |
4 | 1650g |
ここで、少々、補足しますと。
『1』-『3』の基本スペックに変化なし。
『4』は旧バージョンより重量が増加へ
設計が異なるためでしょう。
これも・・
最小絞り値(F値)の変化はありますね。
(f45からf32へ)
さらに、最短撮影距離は200cmへと改善。
そのため、旧バージョンと比較し
より近くで撮影することが可能になります。
そして
この変化から『4』は人物撮影への応用幅も
かなり広がったのではないでしょうか。
(と思うのです。)
これから300mmを使うなら
ここからは僕が感じたことに加えて
カメラ仲間が語っていた話をします。
とても、ストレートな内容です。
もし、これから・・ですよ。
『300mm』レンズを使用したい!
しっかり手で触れてみたい!
という方は、4つの中で最新バージョン
1999年に登場したものがお勧め!
これですよ。
SMCペンタックス67 300mm F4ED
ちょっとしつこいのですが
最短撮影距離200cm
これは撮影の(応用)幅が広がるので
大きな魅力でしょう。
(使用者としての想いです。)
用途として
たとえば、これが挙げられますよね。
背景を大きくボカし人物を浮き上がらす!
そして
ちょっと、マイナーかつマニアックなものを
比較対象として引用しますが
ペンタコンシックスのゾナー300mm同様に
遊べますよ。
一方、淡々と遠景を切り取りたい場合なら
旧バージョンでも十分でしょう。
この場合、撮影した結果をどこまで引き伸ばすか
それも考慮しないといけませんが
カビネ判クラスなら問題ないと思います。
街撮りで使うなら!
ところで、話は変わって
以前、旧バージョンでありながらも
手持ちで撮りたい願望が強く
実践したことがあります。
この場合、無理くりシャッター速度を稼ぐため
晴天時でしたが、イルフォードDELTA3200を
詰めての実践!
でも、こんな使い方になります。
EI3200でF16、あるいはF16-22
となるのです。
基本、これはイレギュラーな使い方
との自覚を持ちますが
でも、「楽しむカメラ」ですから
「楽しく、まあいいや」と
その感覚で振り回していました。
ほかに思い浮かぶことは
ファインダーを通して映る被写体像です。
当然かもしれませんが、暗い傾向を持ちます。
鏡筒が長い分、仕方がないのでしょう。
皇居周辺、東京駅周辺を撮る!
それでは街中に持ち出して、ぶん回してみた!
その話をしてみましょう。
皇居周辺、東京駅に向かいつつ撮ったもの。
T-MAX400 EI1600
なんとなく撮ってみたような画像ですけど
手持ちでも使える証にはなるでしょう。
また、重いせいか、水平を保つのが
ちょっと難しいですね。
普通は、こんな扱いをしないでしょうから
仕方ありません。
とにかく
カメラ本体とレンズを合わせれば
3000g近くの重さになり
実際、街撮りには厳しいものを感じます。
が
好奇心が強いためか、壁を乗り越えた!
というわけです。
ともあれ、こんな扱いもしたレンズですが
正攻法で三脚を使い対象の特性を見て
レンズを向ければ、さらに活かせるでしょう。
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成28年12月3日「平成26年1月の画像」)
再編集 平成29年10月12日
このページは
『ペンタックス67』の『300mm』レンズに関し
かつての想いなどを表したものです。
少々、本文内容を補足しますと
EDは横に置きまして
(街撮りの実践の経験がないので)
『300mm』レンズ + プリズムファインダー
で行うピント合わせは、厳しいものがあった!
と記憶します。
とにかく、暗いのです。
そのため、光源がしっかりしているか
被写体が光を発するか
あるいは、光を反射する色であれば
よいと思いますが。
そうでなければ扱い難しの印象ですね。
また、手持ち撮影について
「大丈夫」との想いを持ちつつも
ホールドできる体力は必要でしょう。
と、ネガテイブな話を織り交ぜつつ
正攻法でレンズを扱えば
「後悔しません」
とも付言しておきます。
ココで言う正攻法とはこちら。
ごくごく普通に行われるものですけどね。
たとえば
三脚を立てウエストレベルファインダーを通じ
被写体を見て(この場合は正像になりません)
しっかりピント合わせを行えば
満足した画像が得られると思います。
「当たり前だろう」
と言われるかもしれませんが
そういうことなんですね。
ということで
レンズの特性に合わせて使用すれば
「レンズは応えてくれる!」
との過去の想いを添えて終えることにします。
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
失礼します。
(平成29年10月12日)