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駆け上がりでございます。
平成29年 2017.9.14
平成30年 2018.4.13
文章と用語を修正しました。
【追記】
平成29年 2017.9.14
今回は中判カメラでは焦点距離の長さが際立つ
ハッセルブラッド用のカールツァイスレンズを
取り上げてみます。
※ 平成19年10月、12月 初筆入れ

テレテッサー C 500mm F8
はじめに、レンズ名称はこちら。
テレテッサー(Tele Tessar)
C 500mm F8
そして、気になるは重さ。
手持ち撮影は無理でしょう。
また、このレンズ、重い上に長い。
三脚据えてしっかり固定しないと
安心して撮影には臨めないかな。
(駆け上がりは三脚と一脚を使います。)
さらに個人感ながら
使う際は思い切りがいるというか
「望遠でしっかり撮るんだ」
と、奮起するものがないとね。
ダメと言うか、連れ出せないレンズ。
仕様、スペック的なもの
続いて、仕様・スペック的なものはこちら。
数値は目安程度でご覧くださいね。
とはいえ、カメラ仲間との照らし合わせは
しています。
もっとも、絞り値、径は
レンズを手に取り見れば、すぐわかる!
と思います。
| 最短撮影距離 | 850cm |
|---|---|
| 重量 | 2,130g |
| フィルター径 | 86mm |
| 絞り値 | f8 – f64 |
| レンズ構成 | 3群5枚 |
| 全長 | 316mm |
レンズのイメージはここに挙げた数値で
つかめるでしょう。
見たことがなくても、ね。
使うきっかけ
駆け上がりは突然、否定的な言葉を持ちますが
テレテッサーはさほど関心があったレンズでは
なかったのです。
勢いでeBayでつかみ、手元にやって来たもの。
(ここでちょっと横道へそれて行きます。)
オークションって、熱くなる場合があるのです。
もう少しで落札か、という時に
「えー、ここまで価格が伸びるか」
「よし、俺も」
なんてね。
傍から見ると馬鹿っぽく映るでしょう。
※ 家人は「馬鹿」とハッキリでした。(笑)
ともあれ、このテレテッサーは
競争心をあおられた結果、手元へ。
動機はとても軽いものでしたが
しかし、手元に来たアトは熱くハマります。
外観、状態がよいことからお気に入りへ格上げ。
となります。
きっと、
前所有者の米国人の扱いがよかったか。
ものを大事にする人なのかも、感謝!
そもそも、扱いがいいものが手元に来るって
大事なんですよね。
モノへの愛着を持つ契機になりますから。
もちろん、可動部分のチェックをしても
気になるシャッターの低速部分でも
怪しいところがなく、ニコリ。
ところで、当時、駆け上がりが持つ
ハッセルブラッドへの関心度は
レンズを含めとても低調なもの。
それまでの熱病にかかったような時期も
遠くに過ぎ去り
「手元に置きたい、欲しい」
との思いもなくなった頃。
日々触れるカメラはバケペン、
フィルムサイズも『6X6』よりも『6X7』に
気持ちが染まりまくっていました。
で、ハッセルブラッドはお蔵入り状態。
ですが、このレンズがやって来たことから、
再び「何でも揃えたい病」がぶり返します。
熱病にかかったようになりました。
(ちょっと大げさかもね)
ハッセルブラッドのレンズを集めます。
たとえば、Cレンズ(黒、白)はこんな感じ。
| 50mm C(白) |
|---|
| 80mm C(白) |
| 100mm C(黒) |
| 150mm C(白) |
| 250mm C(白) |
| 500mm C(黒) |
もちろん、これらはボロボロの中古
新品は絶対無理でした。(笑)
という流れで、500mmの焦点域レンズが
きっかけとなり、ハッセルブラッドも
本気で使いはじめた!
それを言いたかったわけ。
扱うならこうでしょ
ここでは「扱うならこうでしょ」です。
テレテッサーレンズ
C 500mm F8
よく使った頃を思い起こすと約10年前。
連鎖的に頭に浮かぶのはこれ
● 三脚は必要
● レンズの焦点距離『500mm』
● 重さは『2,000g』を超える

言い直しますとね。
レンズは三脚、カメラ本体は一脚をあて
据え付けた方がいいでしょう。
ということ。
これは駆け上がりのオリジナルではなく
師匠たちのやり方をまねたもの。
お役に立てると思いますヨ。
ところで、三脚しかない時は
「どうするか」
迷うと思います。
その場合はカメラ本体ではなく
レンズで据え付けて固定するのです。
無風状態であれば、かつ
高速シャッターが利用できる環境であれば
何とかなるでしょう。
また、仮にカメラ本体で固定すると
シャッターブレの可能性が大きいかもヨ。
加えて、危惧するはレンズの自重で
アタッチメント(接合)部に負担がかかり
劣化を進めることにもなりかねません。
これは要注意なのです。
もっとも、こうした扱いをする方はいない
でしょう。
富士山近傍で撮った画像
それで撮ったらどうなるか!
並べてみましょう。
一つ目はこちら。
御殿場から富士山に向かったところ。
南側から撮ったもの。

秋半ば(2007年10月)
紅葉シーズン、ちょっと前の頃。
雪で白い富士山をパチリ。
こちらは山中湖近く忍野村入り口付近。
三脚立てて臨むと、こういうものが撮れます。


結構大きく切り取れます。
続いて、初冬(2007年12月)。
再び、山中湖、忍野村入り口で三脚を立てます。

※ 雪が積もり雲アリ
こうした姿ではどんな山を撮っているのか
わからないかもしれません。
ですが、撮影者は満足。
山肌の状況を映し込めて面白いのです。
ちなみに、テレテッサー
TeleTessar C500mm F8
焦点距離は35mm判換算で280mmぐらい。
ということで、ここまでとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成28年9月22日)
追記
このレンズ、手元に到着したアト、
その活用の多くはシャープさにほれ込み、
遠景撮りで使用。
ですが、人物撮影、ポートレイトにも
使えますヨ。
背景はまさに絵の具が溶けたように
いや、とろけるようにボケますからね。
人物にしっかりピントが合えば、抜群かも。
とにかく、ですよ。
「思いっきりレンズを扱っている!」
そんな満足感がしっかり得られるかも。
ここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
失礼します。
(平成29年9月14日)






