文章と用語を修正しました。
【再編集】2017.9.14
再編集項目を加えました。
今回はハッセルブラッドのレンズ
テレテッサーC 500mm F8を
取り上げてみます。
1 テレテッサーC 500mm F8
2 仕様、スペック的なもの
3 ハッセルブラッドを使うきっかけ
4 扱うならこうでしょう
5 富士山近傍で撮った画像
テレテッサー C 500mm F8
では、レンズ名称から
テレテッサー(Tele Tessar)
C 500mm F8・・です。
かなり重量はあるので
僕がよく語る手持ちでの撮影は基本、無理です。
きっと
「それは承知」とか「わかるよ」との言葉が
飛び交うことでしょうけど。
でも、実際、そうなんですよね。
このレンズ、三脚据えてしっかり固定しない
と安心して使えません。
少々、使用にあたっては思い切りがいる!
と言いましょうか
「今回は望遠でしっかり撮るんだ」
・・的に、気持ちに奮起するものがないと
僕の場合、連れ出せないレンズです。
と、レンズとの接点話に触れたアト
続いて、仕様・スペック的な内容はこちら。
数値は参考程度としてご覧ください。
とはいえ
カメラ好きの仲間と照らし合わせをしています。
もっとも、絞り値、径は
レンズを手に取り見れば、すぐわかる!
と思います。
最短撮影距離 | 850cm |
---|---|
重量 | 2,130g |
フィルター径 | 86mm |
絞り値 | f8 – f64 |
レンズ構成 | 3群5枚 |
全長 | 316mm |
また
見たことがなくても、ここに挙げた数値で
レンズのイメージはつかめるでしょう。
ハッセルブラッドを使うきっかけ
そこで、突然、否定的な言葉を連ねますが
僕自身、テレテッサーはさほど興味を持つ!
関心があったレンズではなかったのです。
勢いでeBayでつかみ、手元にやって来たもの。
(ここでちょっと横道へそれて行きますが・・)
オークションって、たまに熱くなる場合が
あるのです。
もう少しで落札か、という時に
「えー、ここまで価格が伸びるか」
「よし、俺も」
・・なんてね。
傍から見ると
馬鹿っぽく映るでしょうけど。
それで、このテレテッサーは
競争心をあおられた結果、手元に来ることに
なったもの。
動機はとても軽いものでしたが
しかし、手元に来たアトは熱くはまります。
外観をはじめモノの状態がよい方向に想定外
そのためかお気に入りとなります。
きっと、前所有者の米国人の扱いが丁寧で
よかったのでしょう。
こういうことも大事なんですよね。
モノへ愛着を持つ契機になりますから
そして
可動(すべき)部分のチェックをすると
特に気になるシャッター速度の低速部分でも
怪しいところがなく、ニコリ。
ということで
このテレテッサーレンズは、しばらく
傍から離せない相棒へいきなり昇格!
(しました。)
ところで
当時、僕のハッセルブラッドへの関心度は
レンズを含めとても低調なものでした。
それまでの熱病にかかったような時期も
遠くに過ぎ去り「欲しい」との思いも
なくなったころ。
というのも、日々触れるカメラはバケペン
フィルムサイズも『6X6』よりも『6X7』に
気持ちが染まっていたわけです。
そのため、ハッセルブラッドはほぼお蔵入り。
ところがどっこい・・
このテレテッサーレンズがやって来たことから
再び「何でも揃えたい病」に感染します。
熱病にかかったようになってしまったわけ
・・です。
とにかく、ハッセルブラッドのレンズを
ガラクタでも何でも集めます。
とはいえ、個人観としては
基本、レンズは標準とその前後の焦点距離に
加えて、望遠レンズがあれば十分かと。
(思っていますが・・)
それで物欲も加わり、結果、こんな具合に
集まってきた次第。
50mm C(白) |
---|
80mm C(白) |
100mm C(黒) |
150mm C(白) |
250mm C(白) |
500mm C(黒) |
もちろん、これらはボロボロの中古
新品は絶対無理・・。(笑)
というわけで
500mmの焦点域レンズがきっかけとなり
ハッセルブラッドも本気で使いはじめた!
それを言い添えたアト、次へ。
扱うならこうでしょう
ここでは
「扱うならこうでしょう」
と、話を進めることにします。
テレテッサーレンズ
C 500mm F8をよく使ったころは・・
思い起こすと、それは約10年前。
連鎖的に頭に浮かぶのはこれ
● 三脚は必要
● レンズの焦点距離『300mm』
● 重さは『2,000g』を超える
それで、言い直しますとね。
可能であれば
レンズは三脚、カメラ本体は一脚をあて
据え付けた方がいいでしょう。
ということ。
これは僕のオリジナルではなく
師匠たちのやり方をまねたものですが
大概、適合しお役に立てると思います。
でも
三脚しかない時は「どうするか・・」迷う
と思います。
その場合はカメラ本体ではなく
レンズで据え付けて固定するのです。
無風状態であれば
かつ
高速シャッターが利用できる環境であれば
何とかなるでしょう。
また、逆に仮にカメラ本体で固定すると
シャッターブレの可能性が大きく
(しっかり経験しました。ダメダメ)
レンズの自重でアタッチメント(接合)部に
負担がかかることになり
劣化を進めることになりかねません。
これは要注意でしょう。
実際、このような使いをする方はいない
と思います・・けどね。
(念のため)
とにかく、アトアトの心配を誘うので
やめた方がよいパターンかと。
富士山近傍で撮った画像
それで撮ったらどうなるか!
並べてみましょう。
結構、大きく切り取れます
最初は御殿場から富士山に向かって
南側から撮ったもの。
時期はメモを見ると、秋口(2007年10月)
紅葉シーズンとしては早すぎのころ。
中途半端な被写体が写りました。
紅葉を前景に、雪で白い富士山をパチリ。
「ひたすら、撮りたい」
との意欲だけは少なくとも伝わるでしょう。
続いて
山中湖近く忍野村入り口付近ですね。
三脚立てて臨むと、こういう感じ。
結構大きく切り取れるでしょう。
次は初冬(2007年12月)ですね。
再び、山中湖近くの忍野村入り口で
三脚を立てます。
※ 雪が結構積もり雲もかかっています。
このような姿になると
どんな山を撮っているのかわからない
結果になります。
(撮影者以外は・・ですよ。たぶん)
でも
山肌の状況をある程度はっきり映し込むができ
面白いと思うのです。
ところで
テレテッサーTeleTessar C500mm F8
これの焦点距離を35mm判で換算し直すと
280mmぐらい。
「ああ、そんなもんか」
と思われた方もいるかもしれません。
要は中判6X6のレンズにおいて
焦点距離は長いのですが、35mmで見れば
それほど長いものでもない!
ということ。
ほかに扱ったフィルムはポジフィルム
もちろん、モノクロネガでもよいのです。
それはそれで現像する過程でワクワクします。
(ポジは経験がないので言葉を持ちません。)
ということで
片手では重くて無理ながらも
焦点距離の長い望遠レンズも楽しいのです。
と結んで、今回は終わります。
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました。
失礼します。
(平成28年9月22日「平成19年10月、12月」)
再編集 平成29年9月14日
今回は本文に加筆します。
このレンズ、基本的に遠景を切り取る場合に
使用していました。
そして
大概、遠景、風景は絞って撮るので
シャープさにほれ込み、使用に励んだ次第。
ですが
人物撮影、ポートレイトにも使えますよ。
背景が絵の具が溶けたように
いや、とろけるようにボケますからね。
人物にしっかりピントを合わせれば
よい出来になるでしょう。
僭越ながら、カールツァイスレンズの効果を
感じ取れるかもしれません。
とにかく
思いっきりレンズを扱っている!
そんな満足感は得られると思うのです。
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
失礼します。
(平成29年9月14日)