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駆け上がりでございます。
平成30年 2018.1.25
文章と用語を修正しました。
今回はこちらのレンズを取り上げます。
PENTAX(ペンタックス)67 45mm
※ 平成26年10月
このレンズ、広角側に並び魚眼レンズを除けば、
最左翼の位置に立つものでしょう。
個人的には面白いレンズと思っています。
では、撮影した画像も並べ進めます。

持っているだけで満足!
はじめに、このぐらいの径になると
レンズの焦点距離の特異性だけで
写真画像に満足する傾向が生まれます。
(と思います。)
少なくとも駆け上がりは満足なのです。
きっと、多くの方も手に持ち
ファインダー越しに映る光景を目に入れれば
シャッターを押した際
「うん、撮ったな、仕留めたな」
そんな感覚に浸るのではないでしょうか。
(と思ったりもするのです。)
そもそも焦点距離45mmのレンズは
● かなり広い範囲をフィルムに写し込む!
● かなり近くへ寄り対象を大きく写し込む!
と、大きく分ければ、二つの特性を持つわけで
それ以上となれば、魚眼レンズに向かうしかなく
その手前の最高の効果を生むと考えるのですヨ。

と、仰々しく表しましたが
一般に当然と理解されるものでしょう。
そして、当たり前と思われるところを意識して
使うところに面白さがある!
と思うのですヨ。
そこで、駆け上がりは撮影に臨む際
〇 視界よりも広く入れば面白いとか
〇 デフォルメが進むと面白いとか
と頭に描き、シャッターを押すのです。
45mmで撮る奄美群島、徳之島
続いて
実際に撮影した画像を並べてみます。
向かった先は鹿児島県の奄美群島の一つ
徳之島。

島の北側、ムシロ瀬から

ここで駆け上がりの広角レンズの扱いを
ここでも語るとですね。
場所が島であろうとなかろうと
対象にできるだけ近づくか
情景を大きく取り込む思いで
目に入る姿を切り取るようにしています。
基本、レンズの特性に合わせて動く!
それだけのこと。
画像はご覧のとおり。

岩が広い範囲を占める。
ゴロゴロとしたムシロみたい。
巨岩があふれるように目に入ります。
こういう光景を収めるには広角は助かる存在。
駆け上がりは周囲との違いを表すため
目いっぱい大きく範囲を広げて撮ります。(↑)
※ プロビア100 f11 1/250
続いてタテ構図で奥行きを意識したもの。(↓)
楽しむカメラの遊び心が全開。

「だから、どうなんだ」
という話になりそうですが
このように撮ることができるということ。
面白いと思われませんか!
今度は部分的に捉えてみます。(↓)

できるだけ寄ります。
迫力とか、被写体の性格を強調し
へばりつくぐらいの最短距離で迫います。
※ プロビア100 f11 1/250
次に眼前の近いものと遠景を混ぜ
広く視界を求める世界を切り取ります。(↓)

少々撮影時の想いを語れば
足場が悪いため水平を保つことに苦労
というか、腐心します。
ですが、好奇心がまさったためか
あちこちで寝転びカメラを構えます。
(これが面白いのですヨ。)
※ プロビア100 f11 1/250

落ちそうになりつつも(↑)
カエルの頭のような岩に近づきます。
※ プロビア100 f11 1/250
次は「山(さん)」と呼ぶ地域の海岸線(↓)

サンゴの跡(あと)ですね。
ここは広く包み込むように収めました。
でも、サンゴの跡(あと)に寄りもしています。
サンゴ岩の経年変化に興味を覚えます。
※ プロビア100 f11 1/250
最後は戦艦大和の慰霊塔のあるところ。(↓)

※ プロビア100 f11 1/250
ココは犬田布岬(いぬたぶみさき)。

ところで、
慰霊塔は旧海軍戦艦大和、同乗組員を対象
と島の方からお話を受けました。
ただ、戦艦大和が没した場所は違ったかな
と思うのですヨ。
戦いの名称が『坊ノ岬沖海戦』と表すとおり
九州よりやや南に下った海域にあたるか、と。
その点、不思議と言えば、この慰霊塔は
不思議に見えてくるのです。
でも、鎮魂の聖地と言えるでしょう。
その場で合掌でした。
広角レンズ、雑感
ここで取り上げた被写体を収める際
当然広角45mmで撮影したわけですが
この駆け上がりはさらに広角側に位置する
レンズがあれば「イイナア」と思っています。
戦艦大和の慰霊塔を撮る時に感じたのです。
それは「もっと寄りたくなる」ということ。
慰霊塔の文字をよりはっきりと
浮き上がらせたいと思えば
寄るしかないわけですが、
それでは慰霊塔がフレームアウト。
現状の45mmの次は魚眼しかないことは
承知の上ですが、残念に思っているところ。
ところで、こちらは35mmのカメラで
かなり短めの焦点距離の広角レンズで
撮影したもの。
文字がはっきり表れました。(↓)

これを見ると、ね。
45mmの焦点距離が少々恨めしい!
というか
もうちょっとだけ縮んだものがあれば
「いいな」
となるわけです。
ともあれ、PENTAX67の45mmレンズほか
広角レンズは大きく世界を切り取っても、
近くによって大きく表す場合も、
面白いと思うばかり。
ここまでとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
失礼します。
(平成29年5月15日)





