【修正】
2018.2.27
2021.12.31
文章と用語を修正しました。

今回は二眼レフカメラを取り上げてみます。

ローライフレックスTのテッサー75mm(F2.8)で撮ったモノクロフィルムを見つける!扱いやすかった・・

です。


ご覧になっている方の多くは

おそらく、ローライフレックスと言えば

2.8シリーズのEとかF

特にFが頭に浮かぶことが多い

でしょう。


ですが

ここでは廉価版と言われたTを取り上げ


話を進めていきたいと思います。

お付き合いのほど、よろしくお願いします。


ローライフレックス テッサー


ローライフレックス T

はじめにローライフレックス T

(ここからローライ Tと呼びます。)


次のような言い回しを持って耳に入ることが

多いのではないでしょうか。

ローライフレックス2.8(C、D、E、F)と、ローライコードの中間版だよ

・・と。

※ ちなみにローライフレックス2.8にはA、Bもあります。Bはビオメターが組み込まれているためか、希少性がより高いとのこと。

もう少しかみ砕くと

「ローライコードよりはいいけどさ」

「でもね」

「ローライフレックスほど機能はないんだよ」

「だから両者の中間の位置にあるものかな」

こんな感じの表現が多いと思うのです。

※ カメラを教えてくれた諸先輩の言


そして

ローライ Tの特徴などに少々触れると

まずは言わずもがなのロクロク(6×6cm判)

二眼レフカメラであること。


二眼だけに構成レンズは二つ

テイク(撮影)レンズ、ビューレンズに

役割が分かれています。


フィルムはいわゆるブローニー

120フィルムを使用して撮影します。


また、歴史の片鱗に触れると

このカメラは紆余曲折があるものの

1958年から1976年まで生産されています。

※ 結構、販促品、一般受けの性格アリか


続いて、大事な点の一つとして

ローライ Tはオートマットではありません。

そのため

スタートマークにフィルムを合わせる!

といった手順を要します。


ローライフレックス テッサー


とはいえ

これは難しいことではなく、すぐに扱えます。

試してみたいとお考えの方はご安心を!


それに「両者の中間の位置」と表現しましたが

だからと言って

写りが悪いなんてことはありませんよ。

(僕の個人感ですけど。)


これに関して、さらに言葉を持てば

手持ちで軽快に操作できる点はよいところ

と思うほど。


小型軽量ゆえかブレを起こすことも少ない

ですし、ね。


続いて

構成部位の目玉であるレンズに目を向ければ

はじめにテイクレンズから触れると

カールツアイスのテッサー(Tessar)

ローライ Tの基本パターン『多数派』はテッサーレンズを組み込んだもの。
僕が扱っていたものもテッサータイプでした。

あるいは、極めて少数ですが

シュナイダーのクセナー(Xenar)

いずれも75mmF3.5

取り付けられています。

※ 残念ながら後者を見たことがありません。


ビューレンズについてはこちら

ハイドスマット Heidosmat75mm F2.8

ですね。


ローライフレックス テッサー


※ こちらは黒ですが、グレイ色もあります。


ただ

ローライ Tにクセナーが登場するのは

後期の生産品だったと思います。


いささか、頼りない物言いで恐縮ですが

確かそうであったかと。

(目安レベルで受け止めてください。)

ローライフレックス Tを扱う

それでは撮影した結果を並べる前に

扱った際の感想を表していきましょう。


とにかく

ローライフレックス2.8と呼ばれる

主力タイプに劣らず

「遜色ない結果を出していた!」

と、思うのですよ。


もちろん、自己評価ですからね。

「本当にそうなのか」

といった視点も生まれるとは思いますが


しかし

今でも「よかったですね」としか

言葉が見つからないので

見立ては大丈夫、間違いないでしょう。


そして

扱いやすかった覚えが浮かびます。


一方、話は少々飛びますが

当時のカメラ仲間には80mmのプラナーが

正統とか(不思議な感がありましたが・・)


あるいは

クセノタールが付いていないとダメ!

という人がいたことも思い出します。


おそらく、誰でも持つブランド志向に

強く影響を受けたためでしょう。


でなければ

製品への頂点志向が強かったため!

(早い話、Fがいいってこと。)

かもしれません。

カメラ収集癖の人が、かかりやすい。僕も。

余談ながらそのためか、当時のカメラ仲間は

ローライ Tを尊重したくないのか、どうか?

本心はわかりませんが


僕の抱えてきたローライ Tに対し

あまり、関心を持たなかったことだけは

記憶に残っています。


でも、繰り返しますけどね。

一般的な撮影機会で用いれば、十分満足できる!

と思うのです。

一言で言えば、よきカメラです。


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阿字ヶ浦をローライ Tで撮る

続いて、撮影した結果のいくつかを

並べてみます。

茨城県の阿字ヶ浦を撮影したもの。


市場の情景を撮影したものも多々ありますが

今回は港を散策時、港の雰囲気を取り込みたい

と思い撮影したものになります。


ローライフレックス テッサー


ローライフレックス テッサー


ローライフレックス テッサー


ローライフレックス テッサー


ローライフレックス テッサー


ローライフレックス テッサー


ローライフレックス テッサー


細かい撮影データは残っていませんが

メモに「夏の晴天時、少々夕刻前」とあるので

撮影時間帯は夕陽が落ちかける

漁船が港外に出かけるころ。


あとわかることはこちら

撮影データとして

T-MAX400 f11、1/250

あるいは f8、1/500


加えて

オレンジかイエローフィルターを

「使うべきだった」

と思ったこと、です。


結構、明るい時間帯ではありました。


ともあれ

ローライTも保管さえ気を付ければ

十分使えると思うのです。


今、手元にないので、こんな表現になりますが

トライしてもよいと一品でしょう。


なお

ここに挙げた画像は今から10年ほど前のもの

撮影に供したカメラは同じ趣味人の持ちもの。


残念ながら

当時、ローライTは手元から離れていました。

借りものなんですね。


なお

余談中の余談になりますが

その後、この仲間はとても状態のよかった

このカメラを手放したとありまして


「ずいぶん惜しいことをしたね。」

と皮肉交じりに言ったことも覚えています。

僕も手放しているにもかかわらず。(笑)


なぜなら

ローライ T扱いやすいカメラの一つ

と思っていますし、それに今となれば

希少性も高いでしょう。


今回はここまでとなります。

お付きあいいただき、ありがとうございました。


また、寄ってください。

失礼します。

※ 画像は平成16年8月当時のもの

(平成29年10月15日)