★★★★★★★★★★
駆け上がりデス。
2016.12.28
画像を追加しました。
【修正】
2016.12.28
2017.5.27
2018.2.28&6.2
2022.1.16
文章、用語の修正をしました。
【再編集】
2017.9.7
再編集項目を追加しました。
今回はペンタックス67のレンズ45mmを
取り上げてみます。
SMC 45mm F4
基本、操作感が中心になりますが
お付き合いのほど、よろしくお願いします。
ペンタックス67 45mmレンズ
はじめに、現在、手元にある45mmレンズは
最終バージョンになります。
SMC 45mm F4
なんとなく、手元に最後まで残ってしまった
個人的にはそうした印象の残るレンズ。
というと、あまり関心がなく持っていたのか
と思われそうですが
決してそういうことではなく
基本、重さと大きさがちょうどよく
扱いやすかったため、ここまで残った!
という感じ。
また
この45mmレンズの過去歴に触れると
短焦点レンズとしての登場は遅く
ペンタックス6X7(67)のレンズの中では
比較的新しい部類のもの。
そこで、45mmのレンズについて
その区分で時系列にして並べるとこのとおり
大きくは二種類に区分されます。
SMCペンタックス6×7 45mm F4
SMCペンタックス67 45mm F4
仕様、スペック関連は同じですね。
ただし
外観は最初の方が武骨ながらも重厚感があり
堂々とした姿に映るのではないでしょうか。
ですが
レンズの中身は参考図に目を通す限り
「違いはない!」
と見てよいでしょう。
さらに言えば
生産年次が新しいものは軽量化されていますね。
そのためか
プラスチック製の部位が多くなったとの話を
聞いたこともあります。
どうやら、加工がしやすい素材を活用する傾向は
どの分野でも同様に進んでいるのでしょう。
と、話はよそへ飛びましたが・・
後者の見た目の重厚さは乏しく映るものの
「機能面は劣らず」
個人的にはビシバシと使用しているのです。
ペンタックス67 45mmレンズの数値関連
続いて
仕様、スペック的なものは次のとおり。
ここで表したものはカメラ仲間の話を整理し
まとめたもの。
参考としてご覧ください。
また、付言しますと
基本的にレンズの構成と重さ以外は
レンズを手に取ればわかります。
マウント | ペンタックス67 |
---|
最短撮影距離 | 37cm |
---|---|
重量 | 486g |
フィルター径 | 82mm |
絞り値 | 4-22 |
レンズ構成 | 9群8枚 |
絞り羽根 | 8枚 |
特に
開放状態のF値が 4 とあるのは
かなり心強いところでしょう。
ほかに、重さが486gと比較的軽量のため
駆け上がりの見立てながら
手持ち撮影にはメチャ好都合です。
それもあってか、駆け上がりの場合
スナップ撮影のため持ち歩く道具として
ペンタックス67と45mmの組み合わせが
中心となるころもありました。
さらに、個人的な感想を表すと
ペンタックス67を引っ張り出し
街の風景をスナップ撮影で切り取る場合
躊躇なく動き回れるようにシャッター速度を稼ぐ
こんな工夫をしていたことも思い出します。
とても単純ですが
感度の高いフィルムを使用していた!
ということ。
ですが、結果はこうなります。
プリント焼き付け時のザラザラ感と粗さが
際立ちます。
というか、それが常態となります。
でも、次第に気にしなくなり
慣れと同時に寛容の精神も育まれるのです。(笑)
ということで
そんな副次的な記憶もよみがえるレンズであり
今でも手元近くにあるのです。
ペンタックス67 45mmレンズの街撮り画像
こちらでは実際に撮影した結果、画像を
並べてみます。
はじめに場所は早朝の東京駅です。
画角はこんな感じ。
被写体の収まり方の様子がわかれば幸いです。
それでは、こちらから
人々が足を踏み込む前の丸の内南口です。
立ち位置によっては
建物構内を収めることも可能です。
フィルムはイルフォードのデルタ3200を
使用しています。
基本、扱うフィルムは季節によって
違っていましたが
それでも普通は、コダックT-MAX400、TX400を
使用していたので、この時の撮影環境は
「相当暗かった!」と今でも思っています。
(朝5時台はまだ夜と同じなんです。)
そして
ザラザラ感もOK、よいのです。
(無理クリ思うところもありますが・・)
この時は6時前のためか
人の姿が目に入ることはなし。
やや特異な環境下でしょう。
(数年間、この界隈を撮りまわっていました。)
むしろ
この時間でカメラを持ち立っている僕の方が
異様かもしれません。
これ、見てください。
この天井、すばらしいでしょう。
この45mmレンズを用いれば
こうして収める(収まる)ことも可能なのです。
と、話は別に流れかけましたが
45mmは超広角に近い部類のレンズの中でも
さっと振り回しが効きますので
・・使い勝手がとてもよいのです。
その思いをよき姿で出力してくれます。
続いて
唐突ながら、寄りで思い出しましたが
ここで東京都庁を一つ並べてみましょう。
こんな感じで収まります。
欲を言えば、足元からすっぽり収めたい
との思いもありますが
その場合は魚眼レンズの登場となるのでしょう。
ただ
きっと歪曲収差満載の画像となるので
その場合は別の趣向も組み合わせて
撮ることになる、と思います。
ともあれ
好みに差があるレンズとは思いますが
45mmの焦点距離、面白く楽しく
いいヤツ です。
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
では
失礼します。
(平成28年9月1日「平成26年1月分」)
追記画像 平成28年12月28日
こちらも寄り画像です。
いささか、首が疲れる状態で撮ってみました。
でも、撮影している時は、夢中になります。
面白いのです。
※ 平成24年8月のスカイツリー
(平成28年12月28日)
再編集 平成29年9月7日
今回、再び再編集の項目を起こしました。
そこで、ちょっとだけ駆け上がりのレンズ観を
お話します。
ストレートな物言いですが
基本、広角レンズが好みであり多用します。
なぜかと言えば、これなんです。
デフォルメ効果に期待が持てるからです。
変な話ですが、歪曲収差が強く表現されるのも
「いいじゃないか」と。
とはいえ
「どの被写体でもよい」
ということではありません。
まっすぐに撮るべき対象は
歪曲収差を取り込んでは意味がありません。
・・からね。
ですが
撮影者のイメージ幅を広げて、空想の世界を
描く時にはよいと思います。
極端なたとえですが
魚眼レンズで切りとった画像の場合
中央部はともかく
周辺部は強くゆがみ崩れますよね。
それゆえ、撮影行為のみでも
個性的な画像になるでしょう。
それを活かして
海岸部で魚眼域の広角レンズを用いて
海方向・水平線方向を撮影してみてください。
きっと、楽しい画像が取れると思いますよ。
「どこの世界なんだ」という感じになります。
と、話は飛び跳ねましたが
広角域の45mmの焦点距離レンズも
度外れたデフォルメ感を持たないものの
鷹揚に構えた画像が手に入ると思うわけで
お気に入りとして扱うレンズなのです。
ということで
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
では
失礼します。
(平成29年9月7日)