★★★★★★★★★★
駆け上がりでございます。
2017.5.22 & 9.19
2018.4.2
2022.1.26
文章、用語の修正をしました。
【再編集】
2017.9.19
再編集項目を加えました。
今回はペースメーカースピードグラフィック
(スピグラ)を取り上げてみます。
これも短期間でありながらも
よく使ったカメラ、思い入れがあるもの。
そのためか
いつかはここでも登場させたい!
取り上げたい!
と考えていたので
今回
「このカメラの話にようやく触れられる」
と妙に感慨に浸ったりもしています。
では、はじめてみます。
スピードグラフィックは4X5(シノゴ)判
はじめにスピードグラフィックは
ペースメーカーグラフィックカメラの一つ
4X5(シノゴ)判のカメラ。
また
現在手元にあるのはその一括りの中のコレ
画像のカメラ、木製フレームのもの。
そして
「これがどうして手元にあるか」
どうでもよいような設問ですが
話を膨らますためにも
ひとくさりお話させていただくと
かなり以前になりますが、このカメラは
eBayを通じ米国から取り寄せたもの。
15年ほど前になります。
当時は
意味もなく大きいフィルムに憧れる!
そんな好奇心を持っていました。
それでつい目が向かってしまった次第。
単純に、とにかく大きく撮りたい!
それだけのことなんですけどね。
とにかく、想いが強かった!
大きく撮りたいという病にかかるほど。
スピグラに触りたかったわけです。
とはいえ
ほかのカメラも併用していたので
単なるカメラ道楽に明け暮れた
日々の一コマに過ぎませんが・・
と、とりとめもなく話を進めましたが
ある時のマイブーム時代を表す
象徴的なカメラの一つなのです。
最初は2台やってきた
ところで
このカメラ、スピードグラフィックは
メモから、2台、順次手元へ到着!
とあります。
一つ目はかなり使い込まれていたもの。
ボロさが際立っていました。
あまりにもひどいものであったためか
「少々古くてもいいや」
と、寛容に触って楽しもうとの思いが
ぶっ飛んだほど。
「こんなんで大丈夫かい?」
となり興味を失いかけたぐらい。
それであらためて
別のセラー(Seller)から求めると
それはまずまずのアタリなのです。
そこで
興味・関心のブースターが再び点火し
ガチャガチャと撮影の準備へ
カメラ自体はセラーの扱いがよかったのか
保存状態がよかったのか
とにかく、使用にあたっては難なし。
ただ
そんな紆余曲折を経ながらゲットした
このカメラ、使用した期間はともに
正味3年ほど、でした。
飽きっぽかったのか、どうなのか
それほど長くそばに置くことはなかった
カメラでもあるのです。
おそらく
デジカメがソコソコの大伸ばしに
対応できたことに加えて
撮影から結果を出すまでの時間が短縮化!
こうしたことが背景にあったのでしょう。
そのためか
最初に手に入れた程度の悪い方は
しばらくアト、お役御免の引導を渡します。
壊れた箇所の修繕や再生の話を持っても
受けるところがなかったので
やむなくポイです。
基本、木製ですからね。
野外で荒く使うとダメになります。
4X5判のほかにもいろいろ
冒頭でも触れていますが
このカメラは4X5(シノゴ)判が代表格。
また、そのほかにも
今では死語に近いでしょうけど
2X3判、3X4判もあるのです。
駆け上がりはそちらに縁を持たず
言葉として承知するのみ。
詳細はわからないので
話を持てず残念ではありますが
もし、承知していたら
カメラの見方に幅が広がったことは
間違いないかと。
それほど
興味深いカメラ群の一つではないか
と、捉えてはいます。
ペースメーカーグラフィック
それでは、いささか順番が逆になりましたが
ここまで話を進めた
スピードグラフィックそのものについて
触れてみましょう。
まず、ここから、スピグラは
ペースメーカーグラフィック
と呼ばれるカメラの一つなのです。
そして
ペースメーカーグラフィックカメラ
と言えば
基本、スピードグラフィックを含んで
大きく三種類に分かれるもの。
〇 スピードグラフィック
〇 クラウングラフィック
〇 センチュリーグラフィック
また
生産量から目に触れる機会が多いのは
スピードグラフィックと言えるでしょう。
スピードグラフィックの扱い
続いて
スピードグラフィックの外観ほかに関し
触れてみましょう。
基本、このカメラは四角い形状を持ち
レンズにシャッターが組み込まれています。
ですから
カメラ本体は暗箱という位置付けになる
と見てよいでしょう。
ところが、カメラ本体に
フォーカルプレーンシャッターが
付属しているものもあるのです。
それもあってか
カメラ本体部分はかなり余裕のある設計が
されているようです。
ただ
駆け上がりが初めて手に入れたころ
(15年ほど前)
手元にあるカメラが
年を取り過ぎていたのか
寿命が尽きかけていたのか
モロモロのことから、残念ながら
フォーカルプレーンシャッターは動かず!
でした。
それもあって、駆け上がりの場合
カメラ本体は先ほど触れた通り
単純に暗箱として使うことになります。
次は、操作・使用です。
※ スピードグラフィック(後期型)
こちらも基本、4X5(シノゴ)判
フィルムはシート状態のもの。
今は目に入れることはほとんどない!
と思われますが
シートフィルムホルダーに収納します。
そのアトのフィルムの扱いは
シートフィルムホルダーをヨコから
挿入、差し入れて完了です。
挿入したらこんな感じになります。
ほかに(思い浮かぶものは)こちら
『カラート』
と呼ばれるレンジファインダーが
付属しているのです。
おそらく、駆け上がりが考えるところ
このカメラが誕生した当時は
手持ち撮影が主な用途だったのでしょう。
そのため、こうした付属品が付いている
と思われます。
もともとはプレスカメラとして
作られたとあるわけで当然かもしれません。
ですからね。
もし、新品同様なら、とても素敵な
手持ち撮影が可能な大判カメラとして
目に飛び込んできたでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・
話を進めますね。
また、この製品からアトの生産品
(ずいぶん時間が経ったアト)では
フレームが金属仕上げになっているものも
あります。
駆け上がりはこれまた残念なことに
手元に置いたことはありませんが
古いカメラ屋さんに行けば、大概の場合
見つけることができると思います。
ほかに
古い過去の映画(1960年代)を見れば
「ああ、これか」
と、うなづくと思いますよ。
たとえば
『黄金の7人』のレインボー作戦
女優のロッサナ・ポデスタさんが
扱っていました。
古い映画ですけど
映画音楽は今でも流されていますから
「ああ、あれか」と思われるでしょう。
その当時、報道カメラの一つとして
使われたものが女優さんとともに
登場するわけです。
『ピント合わせ』からレンズ
それでは、話を戻します。
『カラート』の使用感ですが
基本、これはあてにならなかった!
・・ですね。
これの役立ち程度は構図の検討ぐらい?
だいたいどの範囲が収まるか、どうかを
判断するぐらいものでしょう。
駆け上がり的には重宝なものには見えず!
でした。
むしろ
後部のすりガラス越しにピントを合わせた方が
確実でしょう。
それなら、十分に使えます。
次にレンズはこちらを使用しました。
〇 グラフレックス オプター135mm F4.7
ただし
一般的な商品として扱われたカメラの場合
標準の組み込みレンズはこちらが付いていた
と聞きます。
それがこれですね。
〇 コダック エクター127mm
ですが
手元にきたスピードグラフィックには
オプターが付属。
おそらく
前のオーナー(セラー?)の好みだったのかも
しれません。
(ココは単純に想像です。)
さらにレンズについて触れると
その後、集めたレンズの中から
アンギュロン90mmとか
フジノン210mmとか
試してみましたが
結局、駆け上がりの用途には合わず
これに戻っています。
グラフレックス オプター135mm F4.7
回り道をして本来の付属レンズに落ち着いた!
というわけです。
こちらはコダックのレンズ
〇 アナスティグマット 170mm F6.3
eBayで勢いで手に入れましたが
たまに使用する(した)程度のもの。
撮影したら、こうなった!
ここでは撮影に用いたら
「どうだったか」
で話を進めてみます。
まず、三脚に据えます。
機動性を考慮した生産時の思想とは
かけ離れた使い方ですが
今はこれが一番手堅い方法と思っています。
基本、後ろのくもりガラスを見ながら
レンズを操作しピントを合わせるのです。
これで、大概の撮影はOKでしょう。
とはいえ、難点もあります。
くもりガラスに光が当たると
ピントが合わせにくくなります。
つまり、見えにくいのです。
そのため、よくある獅子舞スタイルに変身!
黒い布をレンズにかけないように
気を配りながら、自身の頭までかぶって
操作することになります。
お獅子になりましょう。(笑)
余談ながら
この時、いささか古典的な撮影の世界に浸る
気分となります。
以下は、その時に撮った作例です。
1月、富士山、精進湖近く。
1月、月島、アオリを試してみました。
1月、月島から隅田川を歩いてみました。
これもアオリの効果アリ。
ともあれ
作画の出来はともかく
1950年代のカメラも使い方次第で
まだまだ十分撮影ができる!
と言えるのではないでしょうか。
ということで
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
では
失礼します。
(平成28年10月8日)
再編集 カメラのボックス開閉
このページはスピードグラフィックに
触れて起こしています。
すでに
承知の範囲だけで話を進めたものですが
実は一番大事なことと言いましょうか。
最初にぶつかった壁に触れずに話を進めて
いました。
と言っても
注意深さがあれば、対応できることです。
それが、もったいをつけましたが
カメラのボックス開閉について
「どのように行うのか?」
ということ。
とにかく、力に任せてはいけません。
壊しますので、ご用心!
話を進めます。
基本的に手元に来たカメラの姿は
ボックスとして収納された状態で
目に入ると思います。
そのためカメラに触れるためには
箱を開けることから始まるのです。
ところが
駆け上がりは開け方がわからず
試行錯誤状態に陥ります。
開けるだけで半日かかりました。
でも、それはとても簡単なこと
気が付くか、付かないかの違いだけ
で、どうやって開けるかと言えば
(駆け上がりがゲットしたものは)
横面上部に小さなふくらみ部分があり
そこを押すと
パカッと前扉が「開」状態へ、となります。
メデタシ、メデタシ、一歩前進
となるのです。
(前扉が開いた時は嬉しかった)
ということで
ご覧の方のお役に立てれば幸いです。
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
失礼します。
(平成29年9月19日)