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駆け上がりでございます。
平成29年 2017.5.22 & 9.19
平成30年 2018.4.2
令和4年 2022.1.26
文章、用語の修正
令和7年 2025.11.21
意味不明な文言の修正
【追記】
平成29年 2017.9.19
今回はペースメーカースピードグラフィック
(スピグラ)を取り上げてみます。
これも短期間でありながらも
よく使ったカメラ、思い入れがあるもの。

4×5(シノゴ)判のカメラ
はじめにスピードグラフィックは
ペースメーカーグラフィックカメラの一つ。
4×5(シノゴ)判のカメラ。
また、手元にあるものはその一括りにある
木製フレームのもの。

そして
「なぜ、これが手元にあるのか」
どうでもよいような設問ですが
話を膨らますためにも
ひとくさりお話させていただくと
15年ぐらい前になりますが、このカメラは
eBayを通じ米国から取り寄せたもの。
当時は意味もなく大きいフィルムに憧れる!
そんな好奇心を持っていました。
それでつい目が向かってしまった次第。
単純に、とにかく大きく撮りたい!
それだけのことなんですけどね。
とにかく、想いが強かった!
大きく撮りたいという病にかかるほど。
スピグラに触りたかった!
最初は2台やってきた
ところで、スピードグラフィックは
メモから、2台、順次手元へ到着!
とあります。
一つ目はかなり使い込まれていたもの。
ボロさが際立っていました。
あまりにもひどいものであったためか
「少々古くてもいいや」
と、寛容に触って楽しもうとの思いが
ぶっ飛んだほど。
「こんなんで大丈夫かい?」
となり興味を失いかけます。
それであらためて
別のセラー(Seller)から求めると
それはまずまずのアタリ。
そこで興味・関心のブースターが再び点火、
カメラ自体はセラーの扱いがよかったのか
保存状態がよかったのか
とにかく、使用にあたっては難なし。
ただ、そんな紆余曲折を経ながらゲットした
このカメラ、使用した期間はともに3年ぐらい。
飽きっぽかったのか、どうなのか
それほど長くそばに置くことはなかった
カメラでもあるのです。
おそらく、時代の流れが影響か、
デジカメがソコソコの大伸ばしに対応でき
撮影から結果を出すまでの時間の短縮化が
響いた感じ。
そのため最初に手に入れた程度の悪い方は
しばらくアト、お役御免の引導を渡します。
壊れた箇所の修繕や再生の話を持っても
受けるところがなかったので
やむなくポイです。
基本、木製ですからね。
野外で荒く使うとダメになります。

4×5判のほかいろいろ
冒頭でも触れていますが
このカメラは4×5(シノゴ)判が代表格。
ですが、ほかにも2×3判、3×4判もアリ。
ただ、駆け上がりはそちらに縁を持たず
言葉として承知するのみ。
もし、使っていたら
カメラの見方に幅が広がったかも。
それほど興味深いカメラ群の一つ。
(と思っています。)
ペースメーカーグラフィック
いささか順番が逆になりましたが
スピードグラフィックに触れてみます。
コレ、ペースメーカーグラフィック
と呼ばれるカメラ群の一つ。
そして、ペースメーカーグラフィックカメラは、
スピードグラフィックを含み大きく三種類に
分けられるもの。
〇 スピードグラフィック
〇 クラウングラフィック
〇 センチュリーグラフィック
また、生産量から目に触れる機会が多いのは
スピードグラフィックでしょう。
スピードグラフィックの扱い
スピードグラフィックの外観ほかに関し
触れてみます。
基本、このカメラは四角い形状を持ち
レンズにシャッターが組み込まれています。
ですから
カメラ本体は暗箱という位置付けになる
と見てよいでしょう。
ところが、カメラ本体に
フォーカルプレーンシャッターが
付属しているものもあるのです。
それもあってか、カメラ本体部分は
かなり余裕のある設計となっている感じ。
ただ、駆け上がりが初めて手に入れた頃
(15年ぐらい前)
到着したカメラが年を取り過ぎていたのか
寿命が尽きかけていたのか、残念ながら
フォーカルプレーンシャッターは動かず!
でした。
それもあって、駆け上がりの場合、
カメラ本体は単純に暗箱として使うことに
なります。


操作・使用です。
手元にあるスピードグラフィック
(後期型)から。
4×5(シノゴ)判、フィルムはシート状。
今は目に入ることがほとんどない、
シートフィルムホルダーに収納します。

このアト続くフィルムの扱いは
シートフィルムホルダーをヨコから挿入し
差し入れて、完了。

挿入したらこんな感じになります。

ほかに(思い浮かぶものは)こちら
『カラート』
と呼ばれるレンジファインダーが
付属しています。
もともとはプレスカメラ。
「推して知るべし」でしょうか。
もし、新品同様なら、とても素敵な
手持ち撮影が可能な大判カメラとして
目に飛び込むのではないでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・
ほかに、この製品からアトの生産品
(ずいぶん時間が経ったアト)では
フレームが金属仕上げになっているものも
あります。
たとえば、
古い過去の映画(1960年代)を見れば
「ああ、これか」
と、うなづくと思いますよ。
『黄金の7人』のレインボー作戦では
女優のロッサナ・ポデスタさんが
扱っていました。
『ピント合わせ』からレンズ
それでは、話を戻します。
『カラート』の使用感ですが
「あてにならなかった」
ですね。
これの役立ち程度は構図の検討ぐらい?
だいたいどの範囲が収まるか、どうかを
判断するぐらいのもの。
ピント合わせは後部のすりガラス越しに
行う方が確実か、と。
次にレンズはこちらを使用。
〇 グラフレックス オプター135mm F4.7
ただ、標準販促の組み込みレンズは
こちらが付いていたとも聞きます。
〇 コダック エクター127mm
ですが
手元にきたスピードグラフィックには
オプターが付属。
前のオーナー(セラー?)の好みだったかも。

さらにレンズについて触れると
その後、集めたレンズの中から
アンギュロン90mmとか
フジノン210mmとか
試してみましたが
結局、駆け上がりの用途には合わず
これに戻っています。
グラフレックス オプター135mm F4.7
回り道をするも
「ゲット時の付属レンズに落ち着いた!」
というわけです。

こちらはコダックのレンズ(↑)
〇 アナスティグマット 170mm F6.3
勢いで手に入れるもたまに使用する程度。
撮影、こうなった!
はじめに三脚に据えます。
次いでカメラ後部のくもりガラスを見ながら
レンズを操作しピントを合わせます。

これで大概の撮影はOKでしょう。
とはいえ、難点もあります。
くもりガラスに光が当たると
ピントが合わせにくくなります。
つまり、見えにくいのです。
そのためよくある獅子舞スタイルに変身!
黒い布をレンズにかけないように
気を配りながら、自身の頭までかぶって
操作することになります。
お獅子になりましょう。(笑)
余談ながら、
いささか古典的な撮影の世界に浸る気分
となります。
以下は、その時に撮った作例です。

1月、富士山、精進湖近く。

1月、月島、アオリを試してみました。

1月、月島から隅田川を歩いてみました。
これもアオリの効果アリ。
ともあれ
作画の出来はともかく
1950年代のカメラも使い方次第で
まだまだ十分撮影ができる!
と言えるのではないでしょうか。
ということで
今回はここまでとなります。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
では
失礼します。
(平成28年10月8日)
追記 ボックス開閉
今回はカメラのボックス開閉について
「どのように行うのか?」
コレに触れてみます。
とにかく、力に任せてはいけません。
壊しますので、ご用心!

このカメラの姿はボックスとして
収納された状態で目に入ると思います。
そのため、当然でしょうけど
カメラを扱うためにはボックス(箱)を
開けることから始まるのです。
ところが、駆け上がりの場合、
当初、開け方がわからず、試行錯誤状態へ。
開けるだけで半日かかりました。
でも、それはとても簡単なことでした。
気が付くか、どうかの違いだけ。
《駆け上がりが手元に置いたカメラの場合》
横面上部に小さなふくらみ部分があるのです。
そこを押すと、パカッと前扉が「開」状態へ、
となります。

メデタシ、メデタシ、一歩前進!
(前扉が開いた時は嬉しかった)
ということで
ご覧の方のお役に立てれば幸いです。
ここまでとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
失礼します。
(平成29年9月19日)







デーヴィドバーネット氏がこいつ使って、素敵な写真を一杯発表しています。パリ五輪にも来てました。ああいうのは逆立ちしてもミラーレスではとれませんよ。
コメントを頂戴しありがとうございます。
嬉しく思います。