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【修正】2018.2.21
文章と用語を修正しました。

ペンタコン6(シックス)マウント
・・のカメラ。

回想のカメラ KIEV60『さらに続き』

先回の『続き』ページから続きます。
今回はさらなる続きのキエフ60(kiev60)の話になります。
いわゆる悪戦苦闘の物語、完結編です。

その前をご覧になりたい方はこちらもどうぞ!


『最初』 

旧ソ連の中判6×6のキエフ60(KIEV60)とボルナ80mmがやってきた! 頑丈だがアバウトだ!




『続き』

旧ソ連の中判6X6のキエフ60(KIEV60)を購入店で修理してもらったがダメ!ちょいとイライラした話!

目 次

1 年明け後のキエフ60(kiev60)
2 キエフ60で試してみます!
3 キエフ60撮影済みを現像に出した!
4 精神衛生上、よいのです

年明け後のキエフ60(kiev60)

年が明けたアト、何度となく試し撮り、助手を相手に行うのです。
しかし、やはりニ本撮れば一本はダメなのです。
あいかわらず、コマダブリは直りません。

しようがないと思ってはいても。
あきらめきれないのか、どうしても気になるのです。
他のカメラを使えばよいのに、妙なところで頑固になるわけ、もちろん、僕のこと。

それとも、ダメなカメラと思いつつも。
何となくですが人工衛星を最初に打ち上げたりと。
古くは旧日本の関東軍を打ち負かす軍事力を持つ国が作ったと意識するためか。

だから、そのうち『イケル』ようになると思いたいのか!
とにかく、まったくダメではなかろうと。
工夫次第では使えないこともないと、悩ましい思いに浸るのです。

それらが、今も反芻するように頭の中をよぎるのです。
そもそも、カメラ生産の品質管理が悪いとは思いつつも・・ですね。

とにかく「何とかならんのか」との思いが、頭の中を駆け巡るさなか。


ここで、話を戻します。

そこで、このカメラ、キエフ60(kiev60)。
どうしても気になるので、いっそのことダブリを生じる不具合分。

巻きしろを余分に与えてみたらどうか・・と思考が到達するのです。

その結果がこちら。
スプールにフィルムの端を付け、巻取りのとっかかりを作ったあと。

リード部分の紙の上にガムテープを、均等になるように貼り付けるのです。

スタートラインまで巻上げを行うのです。

すると、心の中でワクワクするものを感じます。
「ついに来たかあー」とですね。

キエフ60で試してみます!

それで、こんな感じで試してみたのです。
写真・画像は「素」の状態から順を追って並べています。


1 フイルムを入れる前  

キエフ 60


2 フイルムを入れた

キエフ 60


3 リーダー部にガムテープを貼り付けた

キエフ 60

はじめの予想はこのとおり。

ガムテープが巻かれた分だけ巻上げ一回あたりの巻き上げ量は、それ以前の状態と比べると明らかに増加するはず

要するにですよ。

スプール中心の回転部分の太さを、通常の場合より太くすればよい

・・と考えたわけです。

この場合、ガムテープ自体は一般的なものであり、特別なものではありません。
何でもよく、単に厚みさえ増すことができればOK!

当然、巻上げ時の操作は『一動作』で行ないます。
途中で止まってはいけません。

これはキエフ60のお作法

その後は早速、撮影へ、試し撮りに出かけます。

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キエフ60撮影済みを現像に出した!

現像に出し、二、三日が過ぎました。
スリーブ仕上げで戻ってきました。
「ヤッター」「ヤッター」「ヤッターマン」と童心に戻ります。

こうして、怪しいカメラも一工夫すれば使えるとの実感を得るのです。 

写真・画像では、ガムテープの切れ端を一枚のみ貼り付けています。
ですが、実際は二枚貼り付けた方がより確実でしょう。

ただ、かなりフィルムの巻き取り量は増えます。
11コマと1/2コマ分の撮影結果となって、変則的なものと言えるかもしれません。

要するに1コマ分不足、というか損した感じになります。
とはいえ、この犠牲(?)との引き換えで、約8mmのコマ間を得ることができるのです。
したがって、今回はこれで納得します。


本当はこの類のカメラにかかわらず、国産の堅実な中判カメラを使えば、何の支障もないのです。
しかし、それはここでは言わず。(言ってしまった!)

ともかくもコマ間があれば、1コマ、1コマが独立した写真になるわけで、よしとなるのです。

ということで、年が明け、ようやくキエフ60で写真を撮る!
その行為のスタートラインに立った気がするのです。
苦節二カ月、感涙!(笑)

やれやれです。

ただし、問題が解決したわけではありません。
癖を知り、癖にあわせた応急処置法を掴んだ!と思う次第。

『ちょっと、心のメモ』
今までを少々振り返ります。
修理を依頼し「直った」との回答を得ながらも。
使用にあたって安定感はなかったのです。
安心感も・・ね。
今後も機械的に調整を施してもね。
今以上の期待は望めないでしょう。
ですから。
このカメラ、今回の試行結果以上のものはないと思った方がよいのでしょう。
キモの部分は「基本的に手を出すカメラではない!」
・・と捉えることに相成るのです。
そして、国産が一番とね。

精神衛生上、よいのです

とにかく、恰好は悪いけど。
撮影できるし、結果もガムテープが要因で、悪い影響が出ているわけでもありません。

当分この扱いで進めることにします。
また、心は落ち付きます。

何と言っても、シャッターを押すたびに、コマ重なりを気にする必要はないのです。
精神衛生上、とてもよいのです。

でもね。
やっぱり、メインの機材としての扱いは無理かもね。
くどいけど。

KIEV88CM・・ペンタコンシックスマウント、お作法を誤るとオシャカになるウクライナ製カメラ




ともあれ、悪戦苦闘のキエフ60取り扱いの物語は、これで完結いたします。
成せば成るといった思い・・でしょうか。

(平成16年1月16日)

ここまでです。
お付き合いいただき、ありがとうございます。
また、寄ってください。

では。

追記 キエフ60 平成16年12月

結局、このキエフ60、知り合いが欲しいとのこと。
物々交換して消えました。

こうして風のように通り過ぎましたが、このあとも。
しばらくはキエフの沼にはまることになります。

キエフカメラ、アラックスさんに手を出しますから。(笑)


こちらも参考です。

KIEV6Cがウクライナからやってきた!当たりはずれの大きいブローニー6X6カメラ?




追記を終わります。

(平成29年8月19日 過去のホームページ再編集)