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駆け上がりでございます。
平成29年 2017.8.23
平成30年 2018.3.6 & 12.17
文章、用語を修正しました。
【再加筆】
平成29年 2017.8.23
回想のカメラ
今回は東ドイツの中判カメラ
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)を
取り上げます。
東ドイツのロクロク版カメラ
はじめに少々思い出話を交えながら進めます。
※ 平成17年1月
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)は
東欧のカメラに関心を持ちはじめた頃に
手元に置いたカメラ。
ですが、その前身、
PRAKTISIX(プラクテイシックス)を
壊したアト、触るのをためらっていたカメラ
でもありました。
ところが、最近、壊してからの逡巡ためらいが
薄らいだのか、再び関心を持つところ。

なんとなく、その形がよさげに見える点が
イイのですよ。
さらに機能、構造面で大きな体を持ちつつも
シャッターを切ると意外とその振動が
小さい点もイイですね。
この部分はカメラ好事家には、ガツンと
来るのではないでしょうか。
MLU(ミラーロックアップ)機構がないのは
残念ですが、まずは無難に使える範疇のもの
と捉えています。
また、三脚を使用すれば、焦点距離が長い
レンズも十分利用できるでしょう。
《ここでちょいと話が横道に進みます。》
さらにひと言持つとですね。
旧ソ連時代の『KIEV60』『KIEV88』系の
カメラはシャッター振動が大きく感じる場合が
多し!
実際試しに『KIEV60』の場合
『300mm』レンズにテレコンバーターを挟み
『600mm』までの焦点距離を得られますが
しっかり固定の処置をしないと
ブレはしっかり倍(以上カモ)に跳ね返ります。
三脚据え付けは言うまでもありませんが
この場合での強調点はそれ以上の処置が
必要ということ。
たとえば、本体カメラは一脚で固定する!
これをしないとほぼ間違いなく後悔します。
というか、駆け上がりは後悔しました。
ただ、ウクライナの後発の『KIEV88CM』は
『KIEV88』と比べ、さほど振動は大きくない
と思います。
とはいえ、低速シャッターになれば、
振動は気になるので油断は禁物ですね。
(上げたり下げたり忙しくてすみません。)
一方、旧ソ連が崩壊したアト登場した
『KIEV60MLU』はそれなりに安定した
『MLU』の機能が付加されています。
ですから、機能面を追求するなら
また、ペンタコンシックスマウントのレンズを
使いたいのであれば『KIEV60MLU』を
選択すればよいわけです。
《ここで話が戻ります。》
という様々な想いを重ねつつ、
今は東ドイツ誕生のPENTACONSIX
(ペンタコンシックス)に執心しているのです。
とにかく
低速シャッターでのブレが気になる
KIEV88CMで覚える不安解消に向け
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)の
シャッター動作の軽さ、振動の少なさに
関心を持つところ。
ただ、難点もありますヨ。
このカメラも『KIEV60』同様に
コマ間の乱れを持つことが珍しくないです。
というか、そういう個体があります。
その点は厄介、要注意ですね。
ところで、カメラセット付属のレンズ
ビオメター(BIOMETER)80mmは
扱いやすく、よいと思うもの。
《ここで少々、話は飛躍しますがご容赦のほど》
カメラ同好の士の集まりで
ローライフレックス2.8Bのテイクレンズが
『ビオメター(BIOMETER)』。
で、時折、同レンズで話が盛り上がります。
要は希少性の高さですね。
この一点ですけど。
それを裏付けるように
ローライフレックス2.8Bは
見つかりにくく、見つけ難い感じ。
手に入れられるとしても高額です。
そこで言いたい点はココ。
希少性の高いビオメター(BIOMETER)を
一眼レフカメラの中判用途であるとしても
リーズナブルに手元に置ける点が
「好奇心を大きく持たせる!」
ということ。
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)を
求める気持ちが高まるのですヨ。
ともあれ、東ドイツのカメラ・レンズも
侮れないのです。
(平成28年4月6日)
PENTACONSIXよもやま話
さらに続けて
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)で
思い浮かぶところをランダムに取り上げます。
※ 平成17年2月
はじめにプリズムファインダーですね。
「引くわー」という感じでしょうか。
評価はこれが先立ちます。
よいことは耳に入ってきません。
とはいえ、
カメラ本体の形状は曲線部分を多く持ち
丸みがあり、カメラ全体を手に持った際
よい感じでなじみます。
この点はよいところ。
ここで、また過去の話をすると
この類のカメラで最初に触れた対象は
プラクテイシックスの初期版でした。
ところが、扱いがわからない状態で
無造作に触れてしまい
いつもの調子で壊してしまったのです。
ホント、これは惜しいことをしました。
しかも、自らが不注意で壊したにも関わらず
「もう二度と使うまい!」
との思いを持つまでに至るのです。
(悔しかったのですヨ。)
それなのに、そんな経緯がありながらも
あの丸みを思い出し、その後継機と呼ばれる
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)を
求めることになります。
印象に残っていた!
それは言えるかもしれません。
その後、触って操作しているうちに
いくつか気が付くというか、思いが膨らみます。
もしかすると、ですよ。
PRAKTISIX(プラクテイシックス)が
ペンタコン(PENTACON)VEB(人民公社)に
吸収されて以来。
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)に
名前を変えたアトの生産品は
「耐久性が向上したのではないか!」
と感じたりもするのです。
今のところは不具合なくナントカ動きを
保っていますからね。
ほかに外見で、
確実に変ったと言える点を挙げると
カメラの底部にスプールの支え止め機構
と呼べそうなものが
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)に
付け加えられた点でしょう。

これで、フイルムの装填はしやすくなり
同時に撮影後のフイルムの引き出しも
簡単になったと思います。
なぜなら
撮影後のブローニーフィルムの取り出しは
前身のカメラでは面倒くさかったのです。
ちなみに、今手元にあるものは
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)
『TL』
これは後期型です。
※ 前期型と後期型に分かれます。
こんな感じで、とりとめもなく
今後も話は続きます。
(平成28年4月6日)
カメラの底部の違い
かつて壊した部位にかかわる話です。
※ 平成17年2月
前項でも触れましたが
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)は
カメラ底部にスプールを支える部位があり
ノッチにかませたり、はずしたりすることで
スプールの取り外しができるのです。
それでは、比較対象として
PRAKTISIX(プラクテイシックス)に
目を向けてみます。

PENTACONSIX(ペンタコンシックス)で
目に入るスプールを支える部位が
外側に見あたりません。
内側で板バネ状金属をかませ支えているだけ。


画像のようになっているのです。
とにかく、フイルムを取り出す時
力を入れすぎて無理くりこじると
この金属の支えを痛める可能性があります。
駆け上がりはしっかり壊し泣きました。
(平成28年4月6日)
追加 再加筆
PENTACONSIX(ペンタコンシックス)は
今思い出すと、平成12年から17年まで
駆け上がりが知る範疇では人気があった
と覚えています。
とはいえ、今、人気がない!
という意味ではありません。
きっと、愛好家はいるでしょう。
その背景は比較的軽いカメラ重量と
ビオメター(BIOMETER)80mm
標準レンズの存在。
さらにカールツァイスの系譜に連なるカメラ
(厳密には言えば、違うと思いますが)
と見る流れがあると思います。
ですからね。
「持ちたい」「欲しい」との気持ちが
膨らんでいるのではないでしょうか。
当時のカメラ仲間の姿を思い起こすと
そんな感じ。
ドイツ大好きなら、一度は通る道かも。
ロシアカメラに触れてから
ドイツのものに触れると
なんて、ね。
その時代に生きたわけでもないのに
夢想したりもするのです。
※ 駆け上がりが勝手に思うだけ
ここまでとなります。
お付き合いいただきありがとうございました。
また、寄ってください。
失礼します。
(平成29年8月23日)






